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価格:7,140円
「レーシングバトル -C1 GRAND PRIX-」は、首都高を舞台にした「首都高バトル」シリーズ、峠を舞台にした「峠バトル」シリーズに続く第3のレースゲームとして登場する。今回はサーキットが舞台となっており、TIサーキット英田 (岡山国際) など有名サーキットがリアルに再現されているだけでなく、大阪環状や首都高もサーキットとして収録されており、今回は昼間の首都高を疾走することができる。 もちろんチューニングは元気のゲームであるだけに凝りに凝っている。エンジンはもちろんのこと、コンピュータ、吸排気、冷却、ナイトロシステム、サスペンション、などなど細かに設定していくことができる。また、EyeToy USBカメラに対応していることからカメラで撮影した画像を取り込むことができる。 今回、谷口氏と織戸氏はTIサーキット英田でチャレンジ。当初ゲームをプレイしながら色々と気付いたことを伺おうとしていたのだが、タイムアタックがスタートするともうそれどころではなく、プレイに没頭する状況に。TIサーキット英田は両名とも走り慣れているコースなだけに、攻めるポイントなどもリアルに熟知していることから、バリバリとタイムを縮めていく。 さらにプレイしながら、織戸氏は「タイヤがレース終盤の状態に近いかなぁ」とコメント。「もう少し (コーナーに) つっこんでいく感覚があった方がゲームとしては面白いよね」と語る一幕も。もちろんこれは前述の通りチューニングしていけばある程度は修正が可能。ドライバーによってこういった細かい要求にも応えていけるだけの奥深さがあるわけだ。 「あと1回、あと1回だけ!!」とタイムアタックに興じる御両名をディスプレイから引き離しいくつかの質問をお二人に伺ってみた。
谷口氏: 最近は忙しくてそれほどできていないけど、よくやりますよ。 ――家でプレイされるときはやはりハンドル型コントローラを使用されるのでしょうか? 谷口氏: 家にあるんですよ、 (シート込みの) セットが。昔、ゲームショウで使用した筐体をそのままプレゼントしてもらって。やっぱり僕はコントローラでやるよりハンドルコントローラでやった方がいいですね。 織戸氏: やっぱり新しく出た方がイイの? (“いいですよ”という答えを聞いてボソッと) 買おう……。 ――今回、織戸さんはゲームをプレイして挙動などを、制作陣にアドバイスされたと言うことですが、どのような点をアドバイスされたのでしょうか 織戸氏: 僕なんかやっぱ言うのは、実車に近い感覚といかにゲームらしさを味わってもらえるかという点なので、そういった点ですね。例えば車の動きとかコースとか、知識とかはすごく実車に近いですよね。で、車の動きなんかも、数字で追っている部分などはほぼ実車と同じ処なんだけど、あとは運転する人間の感性……そこは人によって全然違うじゃないですか、そこらへんのフィーリングを伝えてます。 谷口氏: でも、あの (タイムアタックで使用した) スープラいいよね。すごく乗りやすいよね。 ――「レーシングバトル -C1 GRAND PRIX-」をプレイして、ここリアルだなとか感心した点とかありますか? 織戸氏: 先ほどプレイしたのはTIサーキット英田でしょ。TIサーキットなんて、僕らは何百周って走っているコースで、わかっているわけじゃないですか。だからなんとなくタイミングとかで、ここでこういうブレーキだなとか、ここはこういうラインを通ってとか、そういうのがすごくわかります。だからTIの走行会に行ったことのある人だったら、すごく参考になると思う。 谷口氏: 同じタイミングなんだよね。 織戸氏: ほかのコースもほぼ一緒ですね。いろんなコースに行く前に、例えば今日鈴鹿で走行会なんだっていったら、ちょっと鈴鹿でプレイしてみるとかね。そういう使い方もありますよね。 実際、僕らレーシングドライバーもその昔は、マレーシアのサーキットに行く前なんかはデータがなかったので、F1のゲームにコースが入っていて、チームから「F1のゲームを買ってやれ」って話が出たぐらいだから。なんかF1ドライバーは、みんなそうらしいですよ。 ――そこまでよくできてきたゲームですが、逆にもうちょっとここはどうにかならないかなといった希望はありますか? 織戸氏: まぁ、僕らが求めるのは、もっともっと実車感覚で運転できるようにならないかなぁって思います。たぶん、車自体のシミュレータとしてはそこまで入っているんだろうけど、プレイ中に話に出た、タイヤのグリップをあげて欲しいというのは、実際はそこまで簡単にロックしたりしないので、そこら辺のポイントを少し変えてあげるだけでもっと実車感覚で走れるのになぁ。ゲーム制作者としての味の出し方もあるのかなぁと思うけどね。 谷口氏: ほんと、よくできてるね。 織戸氏: でも、もっともっと攻めてる感じがあるじゃない、実際のは。 ――そこは、ゲームのシミュレータとは反するところかもしれないけど、走っている感覚の表現なのでしょうか? 谷口氏: でも、ものすごく (ゲームに) 落ちてきてると思いますよ、フィーリングは。 織戸氏: 今回は本当に乗りやすい。(実車に) 近い。アレでもう少しガツンといけたりできるようになると面白いかなと思うけど。 谷口氏: ま、それはたぶんね、あの中にはいってる車のチューニングをしていけば織戸くんの好みの車が出来ていくんだと思う。だから織戸くんのタイヤのキャパがちょっと負けているだけで、たぶん気に入った車が出来るんじゃないの。
織戸氏: 全部を全部やったわけではないけど、僕的にはちょっと気になったかな。でも、そこがゲーム的にはちょうどいいのかもしれないけどね。ちょっとセッティングすれば楽に運転できるかなと。
織戸氏: 走る前に女性がやってきて「ガンバッテね」って言ってくれる (笑) 。 谷口氏: 実際ね、そういうのありますよ。だって、こんな商売してるのって女の子にモテたいからだもんね (笑) 。 織戸氏: 今日の勝負勝ったら今夜デートしようとか (笑) 。 ――プレイする上でのコツなどはあるのでしょうか? 織戸氏: 基本的に実車だったらすぐわかって、この車ならどうってすぐわかるじゃないですか。で、いま僕たちがやっているのは、このゲームならではの操作感覚っていうのをちょっとずつちょっとずつ学んでいって、タイムが上がっていったわけでしょ。だからそれを見つけだすのがゲームをやっている人の方が上手いんでしょうね。 ――でも、あれよあれよと1秒ずつ縮めていくのは早いですよね! 織戸氏: それができるのはシミュレータの精度が高いからだよね。操作がちょっと違うだけで、基本的に動かす感覚は実車と同じ。ライン取りだったりとか、ブレーキングだったりとか、ステアリング操作であったりね。だからそういった点はすごく近いですよ。そうじゃないと、そんなになかなかうまくできない。 ――では、ゲームファンに一言ずつお願いします。 織戸氏: まぁ、自分の車を持ってサーキットを走ることができる人なんてそんなにいないと思うけど、このゲームでうまく走ることができるようになれば、もし実際にサーキットを走る時があれば、それなりに走ることができるだろうし、逆にみんなこういう風に走っているんだなという雰囲気を感じて欲しい。 このゲームをやってイイタイム出す人達って、シビアな操作をしていると思うんですよ。けっこう色々な神経使って。基本的にそれは実車も一緒なので、そういった感覚は楽しんでいただけるんじゃないかと思います。あと、いろんなコース行ったり車買ったりチューニングしたりして、「あぁ、車によって全然違うんだな」と感じてもらえるんじゃないかなと。
谷口氏: 7,140円出せば、僕らが多大なお金を出して1年中やっているようなサーキット巡りとまるっきり同じことができるんでね、非常に良いんじゃないですか。各サーキットを走るなんていったものすごいお金がかかるんですけど、7,140円でいろんな車に乗れて、いろんなサーキットが走れて、なおかつかなりリアルであると。これは買いじゃないですか。これで、サーキットや車を楽しんでくれればと。 ということで、インタビューが終わった瞬間、谷口氏は「終わりですか?」と聞きながらすでに体はバケットシートに。また、めくるめくタイムアタックの世界に没していくのであった。その後、外でうち合わせ注のスタッフに「また1秒縮めたぜ」と織戸氏が報告に来るなど、かなり熱いバトルが繰り広げられていた。レーサーをこれだけ熱くさせるわけだから、ゲームの完成度という点ではかなりの高みに達していると言える。ついに今週発売となるわけで、気になる人は、ぜひともチェックしてみて欲しい。
ということで、谷口氏と織戸氏のサイン入りグッズを提供いただいたので、プレゼントさせていただきます。 【応募方法】
応募締切 :5月30日 23:00 まで
※ 応募フォームの送信はSSL対応ブラウザをご利用ください。SSL非対応のブラウザではご応募できません。
(C) 2005 GENKI
□元気のホームページ (2005年5月24日) [Reported by 船津稔]
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