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リュウがケンが春麗がパチスロ界に殴り込み!!
格闘ゲームの金字塔、今度はパチスロで登場
「パチスロ・ストリートファイターII」

4月11日 開催

会場:赤坂プリンスホテル

 「ストリートファイターII(以下、ストII)」といえば、'91年に登場するやいなや、全国に空前の格闘ゲームブームを巻き起こした、格闘ゲームの元祖と言ってもいいほどの存在。登場から既に15年ほど経過しており、新作もしばらく登場していないものの、シリーズに登場するキャラクタがカプコンの格闘ゲームに登場するなど、いまだにその枠を超えた活躍を続けている。また、1対1での対戦形式や、ボタンとレバーによるコマンド入力で必殺技が出せるといった「ストII」のプレイスタイルは、それ以降あまたの格闘ゲームに受け継がれており、「ストII」の功績は自身の成功だけにとどまっていない。

 そして2005年、その「ストII」がゲームのジャンルを飛び出し、パチスロとして登場することになった。それが、株式会社アリストクラートテクノロジーズの「ストリートファイターII」(以下、パチスロ版ストII)だ。4月11日、ホール関係者やマスコミを集め赤坂プリンスホテルにおいて「パチスロ版ストII」の発表試打会が開催され、遂にそのベールがはがされた。

  アリストクラートテクノロジーズのパチスロは、同社の代表作でもある「巨人の星」で初めて採用された、3本のメインリールの左右に演出用のリールが1本ずつ配置された、「ファイブリール」という構造を採用したものがおなじみだ。「パチスロ版ストII」も、その「巨人の星」同様ファイブリール構造を採用し、左右の演出用リールには「ストII」でおなじみのキャラが描かれている。さらに、メインリール上部には、LEDのドットマトリクスを利用した表示装置「ファイティングメーター」が用意されており、プレイ中は演出用のリールと組み合わせた様々な演出が繰り広げられることになる。

 今回の発表試打会では、アリストクラートテクノロジーズやカプコンの関係者による発表スピーチは一切なかった。とにかく、会場に「パチスロ版ストII」の実機を多数用意し、来場者に実際にプレイしてもらうという趣向となっていたのだ。「パチスロ版ストII」の開発経緯などを聞けると思っていたので少々肩すかしを食らった形だが、来場者のほとんどはパチンコ・パチスロホール関係者なので、話よりも実際にプレイすることで、その魅力を実際に感じてもらおうといった意味もあったのだろう。

今回の発表試打会では、メーカー側のスピーチなどは一切なく、来場者に「パチスロ版ストII」をプレイしてもらうのが趣旨となっていた 「パチスロ版ストII」の筐体。中央の3本のメインリール左右に演出用のリールが1本ずつ用意される「ファイブリール」仕様で、さらにリール上にはLEDドットマトリクスの「ファイティングメーター」が用意されている 左右の演出用リールには、このような絵が描かれており、リールを回転させたり振動させることで、それぞれのキャラに応じた演出が行なわれる


 「パチスロ版ストII」では、残念ながら「ストII」の全キャラが登場するわけではない。とはいえ、リュウやケン、春麗、ベガなど、おなじみのキャラが登場。そして、演出用リールと、リール上部のファイティングメーターを利用して、「ストII」を彷彿とさせる演出が繰り広げられる。例えば、左に春麗、右にザンギエフが登場してバトル演出が開始となると、ファイティングメーターには両キャラクタの体力ゲージが表示され、それぞれの攻撃が当たるたびにゲージが減り、最終的に左の演出リールに登場したキャラが勝てばボーナス確定となる。このバトル演出では、昇竜拳や波動拳、百裂脚など、それぞれのキャラに応じた必殺技も繰り出され、実際に「ストII」をプレイしているかのような雰囲気が味わえる。

 他にも、左リールにブランカが、右リールにドラム缶がそれぞれ登場し、ドラム缶を破壊できればボーナス確定となる演出もある。これはもちろん、ゲームでのボーナスステージをイメージしたものだ。また、通常プレイ時には、ファイティングメーターに飛行機が飛んだりひよこが登場したりする。飛行機はゲームでのステージ移動シーンの飛行機をイメージしたもの、ひよこはカウンター攻撃を喰らったとき(いわゆるピヨり)に頭のまわりを飛ぶひよこをイメージしたものだというのは言うまでもない。さらに、バトル演出で敵に負けた場合でも、次のプレイでコンティニュー演出に発展することがあり、10カウント以内にコンティニューできればバトルが再開され、ボーナス確定となる逆転演出も用意されている。もちろん、演出時やボーナス中のBGMや効果音なども、「ストII」でのものがアレンジされ採用されている。過去に「ストII」をプレイしたことがあれば、演出やサウンドを懐かしく感じるはずだ。

 実際にプレイしてみたが、リールとドットマトリクスによる映像演出のみではあるものの、それでも「ストII」の世界観をうまく再現しているように思う。ただ、各キャラはリールに描かれたものなので、キャラの動きは全くない。動きという点についてはリールを回転させたり振動させたるすることで補ってはいるものの、やはり少々物足りない。せっかく「ストII」という素材を利用するのだから、やはり液晶を利用した演出を実現してもらいたかった。その点だけはやや残念だ。

 最後に、「パチスロ版ストII」の仕様を紹介しておこう。本機はボーナスのストック機能を持つ大量獲得Aタイプ機である。ビッグボーナス1回で最大675枚のメダルを獲得できる。もちろん、ストック機能を活用したボーナスの連続性もあり、一撃で数千枚という大量のメダルを獲得できる可能性もある。また、ボーナス時の技術介入度が従来の同社の機種よりも若干高くなっている点も特徴のひとつ(難易度はそれほど高くないので安心だ)で、ビッグボーナス中の打ち方によって、獲得できるメダル枚数が大きく変化する。

 メダル獲得数の期待感、ボーナスの連続性、「ストII」キャラによって繰り広げられる演出など、パチスロ台としての完成度は申し分ない。過去に「ストII」にハマった経験のあるパチスロ好きならば、十分楽しめる1台と言っていいだろう。

バトル演出になると、左右の演出用リールにキャラが登場し、バトルが開始される バトル演出中は、リール上部のファイティングメーターに体力ゲージが表示される 敵(右リールのキャラ)の体力が0になれば勝利となり、ボーナス確定となる
左リールにブランカ、右リールにドラム缶が登場する演出では、ゲームでのボーナスステージのようにドラム缶を破壊できればボーナス確定だ 右演出リールのダルシムは小役予告が基本。光の色によって小役を告知し、外れればボーナス確定!? リールに描かれた絵のみのためキャラ自体の動きはなく、少々物足りない。やはり液晶を使った演出を実現してもらいたかった


「ストII」キャラのうち9キャラが登場する。個人的には、筆者が好んで使っていたプレイキャラであるガイルが登場しないのがちょっと残念だ


(C)CAPCOM

□アリストクラートテクノロジーズのホームページ
http://www.aristocrat.co.jp/
□「パチスロ・ストリートファイターII」のページ
http://www.aristocrat.co.jp/slot/st2.html
□関連情報
【1月17日】あの「鬼武者」が満を持してパチスロに進出!
20インチ大型液晶ディスプレイ内で左馬介やミシェルが大暴れ!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050117/oni3.htm

(2005年4月11日)

[Reported by 平澤寿康]


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