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あの「鬼武者」が満を持してパチスロに進出! |
会場:赤坂プリンスホテル
発表会に登壇したカプコンの第三開発部部長、江川陽一氏。パチスロ版「鬼武者3」の映像部分はカプコンが開発を担当しており、ゲーム版「鬼武者3」をもとにグラフィックや世界観がほぼそのまま再現されている |
1月17日、赤坂プリンスホテルにおいてパチスロ版「鬼武者3」の開発元であるロデオと販売元のフィールズ、ゲーム版「鬼武者」シリーズの開発元であるカプコン、そしてロデオと提携関係にあるサミーの4社が合同で発表展示会を開催し、パチスロ版「鬼武者3」の発表を行なった。
著名ゲームタイトルがパチンコやパチスロに採用されるというのはすでに珍しいことではなくなっている。そして最近では、単なるモチーフとしての採用にとどまらず、ゲームメーカー自身がパチスロ版の開発に積極的に関与するという例が増えている。例えば、パチスロメーカーの山佐とゲームメーカーのナムコのコラボレーションによって昨年登場したパチスロ機「鉄拳」では、ナムコが映像部分の開発を担当していた。
そして、今回の「鬼武者3」も、パチスロメーカーであるロデオおよびサミーと、ゲームメーカーであるカプコンによるコラボレーションによって生まれたパチスロ機であり、グラフィック部分の開発にカプコンが深い部分まで関わっている。そのため、パチスロ機とゲーム版「鬼武者」シリーズの世界観やグラフィックが高いレベルで融合し、非常に完成度の高いパチスロ機となっている。
発表会の冒頭に登壇した、カプコンの第三開発部部長である江川陽一氏によると、パチスロ版「鬼武者3」は、ゲーム版「鬼武者3」がベースとなっているそうだ。そのため、グラフィックはフルポリゴンによるリアルタイム描画だ。キャラクタも、明智左馬介秀満やミシェル・オベールを初め、ゲーム版「鬼武者3」のキャラクタが多数登場する。そして、20インチという巨大な液晶ディスプレイ「ドーナツビジョン」の中で、左馬介やミシェルなどがところ狭しと暴れ回る。
例えば、ミシェルが登場する「アンリを奪い返せ!!」という演出では、襲い来る敵を倒しつつ迷路状の建物の奥に進み、捕らわれているアンリ・ブランを助け出せるとミッションクリアでボーナス確定となるのだが、プレーヤーは実際には映像を見ているだけにも関わらず、まるで実際に「鬼武者3」をプレイしているかのような雰囲気や緊張感が味わえる。パチスロはリール面から数十cm程度しか離れていない場所に座ってプレイすることもあり、実際にプレイしてみると、20インチ液晶のドーナツビジョンによって視界のほとんどが埋め尽くされ、とにかくその迫力は特筆ものである。他にも、左馬介や織田信長、阿児などが登場する演出が豊富に用意されており、まさしく「鬼武者3」の世界がパチスロの中で繰り広げられることになる。
しかも、サウンド面も「鬼武者3」の重厚で壮大なイメージがそのまま再現されており、パチスロでありながらゲームの雰囲気は全く失われていない。ゲームがパチンコやパチスロになると、元のゲームの雰囲気が失われてしまうことが多いのだが、この「鬼武者3」に関してはそういった心配はないと言っていいだろう。
発表会には格闘家の魔裟斗さんも登場。芝居のような舞台は初めてとのことだが、信長役を相手に気合いの入った殺陣を披露した |
発表会では、魔裟斗氏が左馬介、浅倉せなさんがミシェル・オベールに扮し、エキストラ15名ほどを交えたステージイベントが行なわれた。刀を振り回して織田信長との殺陣を披露した魔裟斗氏は、こういった芝居調の舞台は今回が初めてでかなり緊張したそうだが、今朝練習しただけとは思えないほどのしっかりとした太刀さばきを披露。時間があれば舞台にも挑戦してみたいというコメントもあり、まんざらでもないといった雰囲気であった。
ちなみにパチスロ版「鬼武者3」の仕様だが、いわゆるA711ストック機だ。ビッグボーナス1回で711枚という大量のメダルを獲得でき、ボーナスのストック機能と複数のボーナス放出モードを用意することで、短いプレイ間隔でのボーナスの連打やハマリを演出している。A711ストックということで、若干波の荒い機種になっていると思われるが、「鬼武者」シリーズや「鬼武者3」が好きであれば、一度はプレイしてみてもらいたい。ゲーム版「鬼武者3」では体験できないプレイ感や爽快感を味わうことができるはずだ。3月中旬頃に全国のホールに設置される予定になっている。
□フィールズのホームページ
http://www.fields.biz/
□ロデオのホームページ
http://www.rodeo.ne.jp/
□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□パチスロ機「鬼武者3」のページ
http://www.fields.biz/catalog/onimusya3/index.html
(2005年1月17日)
[Reported by 平澤寿康]
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