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【連載第7回】ゲームライフに役立つグッズをレポート

PSPとNDSのバッテリー充電グッズを使って外出先でも安心プレイ!


当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。



 外出中に“携帯ゲーム機で遊ぼう”と思ったら、バッテリー残量が全くなかった! なんて事態に遭遇したことはないだろうか。当研究所員はPSPとニンテンドーDS(NDS)を常に持ち歩いており、移動時間にプレイすることが多いが、充電を忘れて遊べない時ほど気が滅入ることはない。もっとも、PSPは4~6時間、NDSは6~10時間のバッテリー駆動時間が確保されており、こまめに充電していれば1日の移動時間くらいは十分プレイできるはず。充電さえしっかりしておけば……。今回はそんな悔しい思いを解決できるであろう、PSPとNDSのバッテリー関連お助けグッズを紹介していこう。


●パソコンのUSBでPSPとNDSを充電!

 最近はパソコンのUSB端子を利用して、携帯電話やポータブルオーディオプレーヤーなどの携帯機器を充電するケーブルが多く出回っているが、PSPとNDSもこれらと同じようにUSBで充電することができる。例えば、どこかへ訪問するとき、移動中にバッテリー残量が少ないことに気が付いた時でも、訪問先にパソコンさえあれば充電が可能。これで帰りは余裕を持って遊べるというわけだ。また、ACアダプタとは違い、1本のケーブルと接続端子のみで構成されているため、持ち運びが苦にならないというのもポイントとなる。それではUSBの充電に対応したダイアテックの「ピーコード」とゲームテックの「くるくる充電USBケーブルSミニ」をチェックしていこう。

 「ピーコード」はPDAやデジタルカメラの充電用に発売されている製品だが、ダイアテックの製品紹介サイトを見ると、PSPの充電にも対応していることがわかる。「くるくる充電USBケーブルSミニ」も元々はゲームボーイアドバンス用の充電グッズ。しかし、こちらもゲームテックの製品紹介サイトにNDSで使えることが明記されている。両製品とも巻き取り式になっているため、コンパクトに持ち歩くことが可能。本体を収納しているケースやバッグへ入れておいても邪魔になることはないだろう。

左がPSPの充電に使える「ピーコード」で価格は777円。右がNDSに対応した「くるくる充電USBケーブルSミニ」で購入価格は1,000円

 まずは「ピーコード」を使ってPSPを充電してみよう。PSP用のACアダプタは、出力電圧が5V、出力電流が2,000mAとなっている。一方USB端子は基本的に出力電圧が5V、出力電流が500mAだ。電圧に問題は無いが、電流が4分の1と低いため充電時間はかなり長くなることが予想される。使い方はいたって簡単。電源が入っているパソコンのUSB端子に「ピーコード」を差し込み、PSPのACアダプタ用端子に接続するだけで充電が始まる。PSPの電源が入らなくなった状態からバッテリー残量が100%になるまでの時間は7時間28分。PSPの純正ACアダプタを利用した時の充電時間は1時間53分だったので、およそ4倍の時間を費やす結果となった。出力電流の差が素直に出たという感じだ。

パソコンとPSPを「ピーコード」で接続。ケーブルの両端を引っ張ることで約80cmまで伸ばすことができる バッテリーの状態は、PSPのメニューにある「本体情報」の「バッテリー残量」から確認することが可能だ

 次はNDS用の「くるくる充電USBケーブルSミニ」を使ってみよう。NDSの純正ACアダプタは、出力電圧が5.2V、出力電流が320mAとなっており、USB端子の出力電圧5V、出力電流500mAと比べても若干違う程度なためACアダプタと同じ感覚で使用できる。接続方法は「ピーコード」と同じで、パソコンとNDSを「くるくる充電USBケーブルSミニ」で接続するだけだ。バッテリー残量がなくなり、NDSの電源が入らない状態からの充電完了時間は3時間44分。NDSの純正ACアダプタを利用した場合は3時間18分であり、充電時間に大きな差はなかった。

「くるくる充電USBケーブルSミニ」をノートパソコンで使用。ノートパソコンを持ち歩いている人であれば、いつでもどこでも充電可能だ。ゲーブルは最大70cmまで伸ばすことができる

 PSPの場合は純正ACアダプタに比べて充電時間が大幅に延びてしまうことになるが、パソコンが身近にある環境で生活しているのであれば、緊急時のお助けグッズとして活躍することになるだろう。価格もお手頃なので2つめのACアダプタとして購入するというのも良いかもしれない。


●電源が無い場所でもNDSの充電ができる!

 コンセントもパソコンもない場所でバッテリーが切れてしまった場合はどうしたらよいのだろうか? そこで、電源が無い場所でもなんとか充電できないものか? と探してみたところ、「充電セルフチャージャーS」というNDSで使える手回し充電器を発見した。これは、モーターに豆電球を接続した時、モーターを回転させると電気が発生して豆電球が光るという理科の実験でお馴染みの原理を利用している製品である。電源が無い場所でも己の力だけで充電することができるというわけだ。

NDS用手回し充電器「充電セルフチャージャーS」。回転に使うハンドルは折りたたむことができる

15cm程度のケーブルでNDSと接続し、充電ランプを確認しながらひたすら回す!
動画はこちら MPEG2形式:8.7MB】
 早速「充電セルフチャージャーS」をNDSに接続して、説明書に書いてある通り1秒間に2.5回という速度で3分間回転させてみた。回転数にすると450回だ。それほど負荷はかからないので、3分回すだけなら、疲れることはなかった。その後「キャッチ・タッチ・ヨッシー」をプレイしてみたところ、赤ちゃんマリオを空から地上へ導く最初のステージをクリアした瞬間に電源が切れてしまった! その時間は電源投入から丁度3分。回した時間だけ遊べるという感じであろうか。

 1時間プレイしたければ1時間、つまり9,000回転もさせなければいけないわけだ。これはなかなかの苦行であり、充電している間にゲームで遊ぶ気力が無くなってしまうかもしれない。従順なパートナーに回して貰いながら遊ぶというプレイスタイルが妥当(?)といえよう。パートナーがさぼるとゲームが中断されてしまうという、ある意味白熱した新しい遊び方を体験できるかもしれない。


●大容量の外部バッテリーでPSPの長時間プレイを実現!

 最後に紹介するのはデジタルカメラの外部バッテリーとして開発された「MyBattery Pro」だ。先ほど紹介した「ピーコード」と「くるくる充電USBケーブルSミニ」は、パソコンが無ければ充電することはできないが、これを持ち歩いていればいつでも充電が可能なだけでなく電源が無いところでの長時間プレイも実現する。

 「MyBattery Pro」の定格容量は4,400mA。PSPの純正バッテリーが1,800mAなので、数値だけを見ても長時間プレイできることが想像できる。出力電圧は5V、6V、7.2Vに対応しており、PSPでは出力電圧スイッチを5Vに切り替えて使用する。この時の出力電流は2Aとなり、PSPの純正ACアダプタと同じ出力となる。要するに「MyBattery Pro」を使えばPSPのバッテリーをACアダプタで充電している状態と似た環境でプレイできるというわけだ。

「MyBattery Pro」の大きさはPSPのおよそ半分。重量は250gで、280gのPSPよりも若干軽い程度である。購入価格は7,980円 PSPとの接続はカールタイプのコードで行なう。持ち運び時には若干かさばるかもしれない

 それでは「MyBattery Pro」を使用した場合、どれだけの時間PSPで遊ぶことができるのかテストしてみよう。テストに使用したのは「リッジレーサーズ」の「AVプレイヤー」。BGMと共に2台の車が1つのコースを走り続けるというモードで、ゲームプレイ中に近い状態と言ってもいいだろう。BGMは同じ曲をリピート再生、画面の明るさと音量は最大で、純正のリモコンとイヤホンを接続した。

 はじめにフル充電済みの純正バッテリーでテストしてみたところ、バッテリー切れで電源が切断されるまでの時間は4時間20分であった。次に、純正バッテリー残量が0%になったPSPへフル充電済みの「MyBattery Pro」を接続して同じテストを行なう。その結果、純正バッテリーの4倍以上となる18時間30分も動作し続けたのである! つまり、フル充電した純正バッテリーと組み合わせれば外で丸1日プレイすることができてしまう。「ゲームは1日1時間!」という昔ながらのルールに従えば、1カ月間(土日祝日を除く)近くは充電を忘れてしまっても良いのである。

 ただしこの「MyBattery Pro」、実売8,000円程度と気軽に購入できる価格とは言えない。また、ここまで長い間プレイしたいという機会もなかなか訪れないだろう。そこで、PSPだけでなく本来の使い方でもあるデジタルカメラの外部バッテリーとして利用することも考えてみてはどうだろうか。これなら使用頻度も増え、価格に見合った活躍を期待できるだろう。公式サイトの対応表に掲載されているデジタルカメラを持っているのであれば、購入してみるのも良いのではないだろうか。


 最後に注意事項をひとつ。今回紹介したグッズは「利用できる」もしくは「動作する」というだけであって、ソニー・コンピュータエンタテインメントと、任天堂が動作を保証しているものではない。今回、研究所員が利用した限りではトラブルが発生することはなかったが、後々バッテリーの寿命などに影響が出てくる可能性も否定できない。「利用するときはあくまでも自己責任で」ということを付け加えておこう。


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□ダイヤテックのホームページ
http://www.diatec.co.jp/
□ゲームテックのホームページ
http://www.gametech.co.jp/
□日本トラストテクノロジーのホームページ
http://www.jtt.ne.jp/

(2005年2月17日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]


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