【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】
← 前回分

【連載第5回】ゲームライフに役立つグッズをレポート

PSPケース「オール イン ガード“オーバル”」とメモリースティックPRO Duo 1GBを試す


当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、日々精進していくのである。




 今回の「ゲームグッズ研究所」は、株式会社コーエーから発売されているPSP用収納ケース「オール イン ガード“オーバル”」と、米SanDiskから発売されている「メモリースティック PRO Duo 1GB」を試用してみた。

●収納力と安全性を備えたPSP用ケース「オール イン ガード“オーバル”」

 今回紹介するPSP用収納ケース「オール イン ガード“オーバル”」は、元々コーエーの「真・三國無双プレミアムBOX」に同梱という形で1月6日に販売されていた製品。今回あらためて単体で発売されることになり、すでに「真・三國無双」を持っている方や、多機能なケースが欲しいという方も気軽に購入できるようになったというわけだ。

 本製品は、PSP本体だけではなく、UMD、メモリースティック Duo、ヘッドホンなどPSPで利用するアイテムをすべて収納することができる。また、ケース内に液晶画面を傷から守る保護カバーを備えているというのもポイントだ。外装は黒一色の革製で、まさかこの中にゲーム機が入っているとは思えないほどスタイリッシュで落ち着いたデザインとなっている。

スタイリッシュなデザインの「オール イン ガード“オーバル”」。正面には「Koei」の金属製ロゴが取り付けられている。価格は2,604円


 早速、ファスナーを開けてケースを広げてみたのだが、硬い素材でできているためか角度にして45度程度しか開かず一瞬戸惑ってしまった。ただ、馴染んでくると90度までは簡単に開くようになるので、まず始めに閉じたり開いたりを繰り返して接合部分を柔らかくすると使いやすくなるだろう。

 ケースを広げてまず目にとまるのが、ケース内に取り付けられた「液晶画面カバー」だ。このカバーは傷が付きにくい素材で作られており、PSP本体を収納したときに液晶画面を含む前面を完全に覆う事ができる。ケース内とはいえ、持ち運び時の振動により液晶画面と他のアイテムが擦れあって傷が付いてしまう可能性もあるが、「液晶画面カバー」を被せておけば心配は無用。安全に持ち運ぶという点も考慮されているのだ。

 「ヘッドホンホルダー」はホルダーの入口がゴムで絞られているタイプで、簡単にヘッドホンを出し入れできるようになっている。無造作に突っ込むと若干コードがはみ出してしまうこともあるが、ゴムによってしっかりとホールドされるため、ホルダーから完全に出てしまうということは無い。今まで収納に手間取っていたヘッドホンを、簡単かつスピーディーに片付けられるのは筆者的に嬉しいポイントであった。また、ホルダー内にはヘッドホンと一緒に純正リモコンも難なく収納できる。

ケースの中は、「液晶保護カバー」、「ヘッドホンホルダー」、「UMDホルダー」、「メモリースティック Duoホルダー」、そしてPSP本体を収納するスペースが設けられている
PSP本体を収納した後は、液晶保護カバーをしっかり被せておく事を忘れずに ヘッドホンとリモコンを収納してみた。若干厚みが出るものの、ケース自体に厚みがあるため圧迫されるという事はない


 「UMDホルダー」と「メモリースティック Duoホルダー」は網目状の素材でできており、収納しているアイテムを一目で確認しやすい作りになっている。UMDは1枚のみを収納するように作られている形状と考えられるが、当研究所で何枚入るか試してみたところ、最大3枚のUMDを収納できた。PSP本体にも1枚入れておけるので、長時間の外出時には十分な収納枚数と言えるだろう。

 「メモリースティック Duoホルダー」は、メモリースティック Duoがピッタリ収まるというサイズではなく、枚数で言うと10枚以上は軽く入りそうな広いスペースが確保されている。しかし、その分ホールド性が乏しく、実際にメモリースティック Duoをホルダーに入れてケースごと振ってみたところ、メモリースティック Duoがケース内に落ちてしまった。よほど激しい動きをしない限りそう簡単には落ちないと思うが、少し心配な点ではある。

 ちなみに筆者はメモリースティックDuoを1枚しか持っていないため、このポケットを活用できずに寂しい思いをしていたが、ここには、予備で購入していたPSPのバッテリーがピッタリ納まるサイズであることに気づいた。というわけで、現在はバッテリー用ホルダーとして利用している。他にも、液晶画面を掃除するためのクリーニングクロスを入れてみるなど、スペースを活かした様々な利用法を考えてみてもいいだろう。

「UMDホルダー」には3枚のUMDを難なく収納することが可能だ。「メモリースティック Duoホルダー」は見ての通り収まり具合はあまり良くないと言える チャックを閉めきっても若干隙間が残されており、ここからストラップやヘッドホンのコードを出しておくことも可能だ 意外と厚さのある外観だが、本体、ヘッドホン、リモコン、UMD3枚を収納するとケース内はほとんど隙間の無い状態になる


 文字通りPSPで必要なアイテムすべてを収納することができた「オール イン ガード“オーバル”」。これひとつでPSPの持ち運びに困ることはなくなるだろう。また、普段持ち歩かずに部屋だけでPSPをプレイしているという人でも、スッキリと収納できるケースとして活躍するはずだ。硬派で多機能なケースをお求めであれば、是非購入を検討して頂きたい一品である。


●ゲームグッズフラッシュ!(まだ仮称) ――「SanDisk メモリースティック PRO Duo 1GB」を試す

 現状、国内で販売されているメモリースティック PRO Duoは、ソニー製、SanDisk製ともに512MBまでということになっている。だが、秋葉原では、海外で先行販売されているメモリースティック PRO Duo 1GBの輸入版が発売されていた。ということで、研究所員も1枚ゲットしてみた。動画や音楽ファイルを大量に放り込みたい、セーブデータと気兼ねなくメモリースティック Duoに放り込みたい、というユーザーには、大容量のメディアは一日も早く望まれるところだろう。

 さて実際の製品だが、ブリスターパッケージに収められているが、基本的に同社の他のものと同様で、「1.0GB」の文字以外は目立った違いはない。また、メモリースティック PRO Duo自体も色が異なる以外はなんの違いもないといっていい。ほかには、メモリースティックアダプタとケースが付属している。

SanDiskのメモリースティック PRO Duo 1GB(SDMSPD-1024-A10)。秋葉原で17,800円で購入 ソニーのメモリースティック PRO Duo 512MB(MSX-M512S)とは色が違う以外の外見の差異はない PSPでフォーマットしてもしなくても容量は949MBと表示された


 早速、PSPにセットしてみる。あっさり認識され、容量は949MBと表示された。その後、PSPでフォーマットしてみたが同様の容量であった。

 大容量のメディアということになれば、気になるのはやはり転送速度だろう。そこで転送速度をHDDやフラッシュディスク、USBフラッシュドライブの性能を測定するFDBENCHでチェックしてみることにした。ちなみに、4月下旬に発売を予定しているソニーのメモリースティックPRO Duo(High Speed)にも1GB版(MSX-M1GN)があるが、今回のSanDisk製はハイスピードモデルではなく、スタンダードモデルである。

 さて、テスト条件をそろえるため、PSPとPC(Pentium M 1.4GHz メモリ768MB)をUSBケーブルで接続し、PSPをUSBモードに切り替えてPSP経由で計測。PSPはACアダプタに接続した状態でテストを行なってみた。PSPでの使用を前提にする以上、PSPのメモリスティックインターフェイス、内部転送速度がボトルネックになったとしても、それは承知の上、というテスト方針だ。

 さて、以下がベンチマーク結果。数字が早いほうがスピードがあるということになる。

【FDBENCH計測結果(単位はKB/sec:大きいほど早い)】
・SDMSPD-1024-A10
ReadWrite 5921
Read 9007
Write 4154
Randam Read 9000
Randam Write 1522
Copy 2652
2K 92
32K 1124
256k 4077
Cariable 5317
・MSX-M512S
ReadWrite 4313
Read 7495
Write 2519
Randam Read 7490
Randam Write 1347
Copy 1322
2K 20
32K 326
256k 1773
Cariable 3210


 この数値は数回テストしてみた結果の平均値。1GB版のほうがすべてにおいて512MB版を上回っていることがおわかりいただけるだろう。現状、ソニーの512MB版を2枚買うという選択肢と、SanDiskの1GB版を1枚買うという選択肢が生まれたわけだが、後者のほうが価格的には400円ほど安い(2月2日時点での最安値計算)。ということは、コストパフォーマンスを優先すればもちろん後者だが、現状は正規版がないだけに、入手は難しい。今すぐ大容量を活かして長編の動画を入れたい、メモリースティックの交換は面倒だ、という人には1GB版という選択肢は「アリ」といえるだろう。現状はまだ確認できていないが、SanDiskから半透明デザインの「メモリースティックPRO Duo」が発売される予定だけに、注目を集めそうだ。

 最後に、SanDiskの1GB版で動画を再生してみたりしたが、転送速度がネックになる事態は起こらなかったことを報告して、今回のレポートを終えることにしよう。


 当研究所では、みなさんに取り上げてほしいネタなどを随時募集する。ドシドシと編集部までメールを送って下さい (編集部)

→ game-watch@impress.co.jp ←

■■ 注意 ■■

  • この記事の情報は編集部が検証した個体のものであり、すべての製品に共通するものではありません。
  • この記事を読んで行なった行為によって、生じた損害はGAME Watch編集部および、メーカー、購入したショップもその責を負いません。
  • GAME Watch編集部では、この記事についての個別のご質問・お問い合わせにお答えすることはできません。

□コーエーのホームページ
http://www.gamecity.ne.jp/
□サンディスクのホームページ
http://www.sandisk.co.jp/

(2005年2月2日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]


Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c)2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.