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バンダイ、「PROJECT PEGASUS」第1作
PS2「機動戦士ガンダム 一年戦争」
発表会を開催 発売日は4月7日!!

4月7日 発売

価格:7,140円

 株式会社バンダイは、昨年公開した株式会社ナムコとの共同プロジェクト「PROJECT PEGASUS」から生まれた第1弾タイトルであるプレイステーション 2用“一年戦争体感アクション”ゲーム「機動戦士ガンダム 一年戦争(一年戦争)」の発表会をバンダイ本社で開催した。

 まず、バンダイ ビデオゲーム事業部 ゼネラルマネージャー 東海林 隆氏、ナムコ 常務執行役員 CTカンパニー バイスプレジデント 原口洋一氏のあいさつの後、「一年戦争」の映像が上映された。ナレーターはおなじみ永井一郎氏。そして、新録音と思われるオーケストラサウンドによる衝撃的なビジュアルが会場の雰囲気を変えた。

バンダイ ビデオゲーム事業部 ゼネラルマネージャー 東海林 隆氏より発売日が4月7日であることが告知された ナムコ 常務執行役員 CTカンパニー バイスプレジデント 原口洋一氏は「現場から『ぜひ“ガンダム”を』という声が上がったことが今回のコラボレートのきっかけ。これまでにありそうでなかった『ガンダム』ゲームをお届けできる」とあいさつ



■ これまで以上にこだわった「ファーストガンダム」の再現

 プレゼンテーションにはバンダイ ビデオゲーム事業部 制作宣伝第一チーム チーフプロデューサーの堀内美康氏(『SDガンダム Gジェネレーション アドバンス』などを担当)、ナムコ CTカンパニー プロデューサーの東山朝日氏(『エースコンバット』プランナー、同『2』ディレクターを務める)が登壇。実際のゲーム画面をプレイしながらのプレゼンとなった。

バンダイの堀内美康氏 ナムコの東山朝日氏


 「機動戦士ガンダム 一年戦争(一年戦争)」は、TVアニメ、および3部作で映画化された「機動戦士ガンダム」の世界を余すところなく再現したリアルタイムアクションゲーム。20ステージ以上のミッションに凝縮されたいわゆる「ファーストガンダム」の世界を体感できる。ミッションはモビルスーツ(MS)を操って戦う「地上ミッション」、天地が入れ替わるような独特の感覚を再現した「宇宙ミッション」、モビルスーツ戦以外の戦いを再現した「射撃ミッション」と3タイプが用意されている。

【スクリーンショット】
宇宙ミッション 地上ミッション 射撃ミッション


 ゲームの基本的な流れは、ミッション前デモ→ブリーフィング→ミッションスタート→デブリーフィング→ミッション後デモ、という流れ。デモシーンはサンライズ制作による新作で、音声も録り直されたものだという。ゲーム中にも700点以上の新作カットがリアルタイムに挿入されている。

 基本操作は、L、Rのボタンと2本のスティックで行なう。左スティックで移動、右スティックはカメラの移動が主な役割で、攻撃はR1(ライフル)、R2ボタン(ビームサーベル)で行なうという。また、L1ボタンでダッシュ(スティック併用可能)、L2ボタンでジャンプ(2段まで可能)が可能だ。さらに、左右のスティックを内側(もしくは外側)に倒してL1ボタンを押すことで「スラスターターン(視界外の敵を捕捉しつつ急速転回)が可能。

 今までにも、バンダイ制作の「ガンダム」ゲームは多数登場している。「一年戦争」がこれらのタイトルと異なる点は、ナムコが「エースコンバット」シリーズなどで培った3Dグラフィック技術を生かした広大な地形描画、そして「ソウルキャリバー」などで培ったモーション管理システムなどを活用した滑らか、かつアグレッシブな動きに凝縮されているという。MS、モビルアーマーのモデリングも、今までの「ガンダム」ゲームとはまた違った風合いで、「ファンファン」や「ミデア」など、小型の兵器や輸送機などもしっかりと作りこまれているようだ。さらに、「白兵戦」や「対空砲火」といった、MSに搭乗しない「生身での戦い」が描かれているのも大きなポイント。このミッション用に専用のグラフィックエンジンを用意したという。

これが“着床”。上下左右の概念のない宇宙を再現している
 もうひとつ、「これはナムコさんとの共同開発ということで、『どうしてもこれをやってほしいとリクエストした。作業は困難を極めたが、なんとか実現できた(堀内氏)」というものが宇宙ミッションにおける“着床”アクション。戦艦などにMSが足をつけるというアクションのことだが、どういうことかというと、劇中でもサラミスやマゼランといった戦艦の甲板に、大量のMSが上下に張り付いていたシーンを覚えている人は多いと思う。このように、戦艦などを足場にして、上下関係なく移動したり行動するというアクション。それを実現したという。さらに、敵戦艦に“着床”した場合、そこを攻撃することができるようにもなるそうだ。この映像は実際に見ることはできなかったが、「ガンダム」ゲームファンとしてはまた、劇中の表現に一歩近づいた映像が見られるということになろう。

 また、ガンダムファンほど楽しめるという「メモリアルアクション」も注目要素の1つ。東山氏が実演してくれたのだが、ミッション1「ガンダム大地に立つ!」では、ジオン軍のジーンとデニムの乗るMS、ザクを主人公であるアムロ・レイ=プレーヤーの乗るガンダムがどう倒すかによって、その後のデモが変化する。劇中同様にビームサーベルで攻撃すると、ザクのコクピットをビームサーベルで貫く、あの劇中のアクションがシームレスにリアルタイムデモとして展開する。もちろん、頭部バルカン(L3orR3ボタン)での撃退も可能なのだが、ファンなら劇中を思い出しながら、浸って遊ぶことができる仕掛けではないだろうか。

【メモリアルアクション】
原作通りのアクションを行なうことで、原作を再現するイベントが起こる。ジーンのザクを倒され、怒りとともにガンダムを攻撃するデニムのザクをビームサーベルで攻撃すると、原作通りのデモを見ることができる


ビームサーベルでザクを攻撃。核融合炉が爆発し、サイド7の隔壁には穴が開いてしまう
 会場で上映された映像には、「旧ザクでガンダムに突撃するガデム(背後には補給艦パプワ)」、「ガルマ特攻」や「ジェットストリームアタック(ちゃんとミデアを両腕で殴る)」、ソロモンの「ドズルの絶叫(ビグ・ザムの上でノーマルスーツ姿のドズル・ザビがマシンガンを連射する+悪魔のイメージのビジュアルつき)」、そしてア・バオア・クーの「ガンダム対ジオング」のラストシューティングなどが確認できた。さらには、ファンには覚えがあるであろう、ボロボロのコアファイターが宇宙を漂うあの「ラストシーン」も上映された。

 このこだわりぶりはシーンだけでなく、ステージの随所にもあるということで、実際におふた方が実況して見せてくれたのが「サイド7観光案内」。劇中に登場した建物などを、劇中カットと比較して実際に作りこまれている様を見せてくれたのだが、ガンダムパーツを運んでいたリフトをはじめ、潜入したジオン兵が双眼鏡で目撃した連邦軍の管理施設、アムロやフラウ・ボウが住んでいた住宅地といったところを次々に案内してくれた。

 そういえば、先ほどのミッション1では、ザクの核融合炉の爆発でサイド7の隔壁に穴が開き、アムロの父、テム・レイがコロニー外に飛び出してしまうシーンもボイスとともに挿入されていた。設定資料を研究し、細かなところまで再現したというフィールド表現や演出といったこだわりは、過去の「ガンダム」ゲームのひとつの終着点ともいうべき出来映えを予感させる。

【スクリーンショット】



■ CMキャラクタには磯山さやかさんを起用

 最後に、バンダイ ビデオゲーム事業部 第一制作チーム マネージャーである西澤冬樹氏より、プロモーションプランの説明が行なわれた。

 まず、「一年戦争」の発売を記念して、過去のPS2「ガンダム」ゲームの中から7タイトルを厳選。パッケージをリニューアルしつつプライスダウン、期間限定で発売する「ガンダム ザ ベストキャンペーン」を行なう。このシリーズの購入者の先着特典として、「一年戦争DVD」が付属する。このDVDには、プロモーションビデオ、5月に公開される劇場版「機動戦士Zガンダム」の予告映像、古谷徹氏、池田秀一氏のアフレコ現場の模様を納めた「一年戦争」メイキングムービーなどが収録されている。

 また、「一年戦争」予約特典として、30cm×30cm大の「一年戦争」カレンダーがプレゼントされる。このカレンダーには、4月からの日付が書かれているのはもちろん、「ガンダム」の作中での史実が記入されているという。

 また、「一年戦争」バージョンのプラモデル、1/100 マスターグレード RX-78-2ガンダムが3,360円で3月26日に発売される予定。ゲームのモデリングデータを参考に作られたものだ。

 CMは3パターン用意されており、ティザー篇が2月1日から、ゲーム本編篇(仮)が3月上旬から、特別篇(仮)が3月上旬から上映される予定。その特別篇に登場するのがグラビアなどで活躍中の磯山さやかさん。「CM自体が初めてなんですよ。その最初がまさか『ガンダム』ということでとても緊張していますが、ファンの皆様の期待に応えられるようにがんばります」と挨拶。「『ガンダム』で好きなキャラクタはアムロ。一緒にがんばろうという気持ちになれるので」とガンダムファンぶりを発揮していた。

「ガンダム・ザ・ベスト」キャンペーン対象ソフトを購入すると付属する「一年戦争DVD」 「一年戦争」を予約すると「一年戦争カレンダー」がもらえる
CMキャラクタとして登場した磯山さやかさん 挨拶にたった株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの竹野史也氏。「プレイステーション 2でも『ガンダム』は重要なコンテンツ。『一年戦争』をSCEJもいっしょに応援していく」と述べた 1/100 マスターグレード RX-78-2ガンダム



■ 「目指すは国内セールスで100万本」

バンダイ 常務取締役 ビデオゲームカンパニー プレジデントの鵜之澤 伸氏
 最後に壇上に上がったのは、バンダイ 常務取締役 ビデオゲームカンパニー プレジデントの鵜之澤 伸氏。

 「プレイステーションから作り上げてきた『ガンダム』シリーズは、当時のアニメを越えるぐらいの表現を作り上げてきたと思っているが、『一年戦争』はそれを超えるナムコさんの圧倒的な表現力、緻密さがある。東山さんに最初にプレゼンしていただいたとき、『エースコンバット』の完成前映像を見せてもらったが、『鵜之澤さんわかりますか? (エースコンバットでは)何キロ先のものまでモデルで用意しているんです。ですからスペースコロニーも完全に再現するんです』と言われたが、実際にプレイしてみてその緻密さがわかる。『一年戦争』の名場面は、“今までの『ガンダム』ゲームはこれを再現しようとしているんだ”と思える。完全再現されているな、といえるデキ」と述べた。

 また、「カプコンさんと協力して作った『連邦vsジオン』のシリーズは初作が98万本まで売れた。続編も50万本を売り上げている。『一年戦争』では『ガンダム』シリーズ初の国内セールス100万本を目指したい」と力強く語り、発表会は幕を閉じた。


(C)SOTSU AGENCY-SUNRISE (C)BANDAI (C)NAMCO LTD.

□バンダイのホームページ
http://www.bandai.co.jp/
□ナムコのホームページ
http://www.namco.co.jp/
□「機動戦士ガンダム」の公式ページ
http://project-pegasus.net/
□関連情報
【2004年9月2日】バンダイとナムコ、「機動戦士ガンダム」をPS2でゲーム化
ファーストガンダムの世界を3Dでリアルに再現
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040902/bannam.htm
【2004年12月8日】ナムコとバンダイ、「PROJECT PEGASUS」プロジェクト
「機動戦士ガンダム (仮)」公式サイトオープン。ムービーなどをアップ
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20041208/pegasus.htm

(2005年1月28日)

[Reported by 佐伯憲司]


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