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livedoor GAMES、新作タイトル発表会を開催
「Myst」シリーズ最新作「Myst IV Revelation」を3月25日に発売

1月18日開催

会場:ライブドア本社

 株式会社ライブドアは、自社ゲームブランドlivedoor GAMESの新作発表会を本社ビルにおいて開催した。発表会には、販売と流通を担当するライブドアのトップ堀江貴文代表取締役社長、ソフトウェア事業部担当執行役員の加藤智裕副社長のほか、ゲームのヒロインの声を担当する声優花村怜美さん、ワールドワイドパブリッシャーの日本法人であるユービーアイソフト、国内販売のライセンスを持つメディアクエストのスタッフなどが列席。大作の発表に相応しい顔ぶれが揃った。

淡々とした口調で、ゲーム事業への抱負を述べたライブドア代表取締役社長堀江貴文氏。過去に「Myst」シリーズのプレイ経験があるという
イーシャ役を担当した声優の花村怜美さん。耳にした瞬間に職業がそれとわかる空間支配力のある声音に驚かされた。可愛らしいが超大物である
コアゲーマー御用達のゲームブランドメディアクエストの事業部長古谷氏。日本PCゲーム業界のご意見番である
 今回発表された新作タイトルは、世界を代表するアドベンチャーゲームとして知られる「Myst」シリーズの最新作「Myst IV Revelation」と、外伝的な位置づけにあたる「Myst Uru Complete Chronicles」の2タイトル。いずれも「Myst」シリーズの開発元であるCYANが開発を手がけており、すでに欧米では発売済みのタイトルである。

 基本的な製品仕様は、「Myst Uru Complete Chronicles」が2月25日発売予定で、対応OSはWindows Me/2000/XPで、価格は9,429円。「Myst」ファンのために念押ししておくとハイブリッド対応ではない。「Myst IV Revelation」は、3月25日発売予定で、こちらはシリーズお馴染みのハイブリッド仕様でWindows、Macintoshの両プラットフォームに対応している。価格は10,290円となっている。

 両タイトルの国内取り扱いの発表そのものは、すでに昨年メディアクエストが行なっていたが、今回のケースは、流通と販売を持たないメディアクエストが、パッケージ流通を持つライブドアに販売業務まで委託したという形になる。逆から見ると、独自のライセンス契約ルートや内部開発力を持たないライブドアが、メディアクエストから販売権を獲得したということになる。

 こうしたことから、ゲームのローカライズなどは、メディアクエストが行なっている。同社は「Myst III Exile」の日本語化の際に、すでに独自の世界観やシリーズ特有の言い回しを習得しており、ローカライズにも十全の期待が持てる。

 さて、発表会ではまず最初に加藤副社長からlivedoor GAMESの販売戦略に関する説明が行なわれた。「コンシューマ、PCを問わずゲーム市場はシュリンク傾向にあり、(ゲームソフトウェア)ベンダー自体も減っていっているが、こういうときだからこそライブドアが参入し、積極的に展開していきたい」と抱負を述べた。

 基本的な戦略としては、国内外から有力なゲームタイトルを獲得し、2月以降月間3~4本のペースで販売していくという。販売目標については、「Myst Uru Complete Chronicles」を3万本、「Myst IV Revelation」を5万本と設定。最後に「これまで(livedoor GAMES)はPCでやってきたが、今後はその枠にとらわれない展開をしていきたい」と、コンシューマ市場への興味も覗かせた。

 続いて、遅れて出席した堀江社長から挨拶が行なわれた。冒頭で、ライブドアの株主総会において「Myst IV」の映像を公開したところ、株主から好評を得られたことを引き合いに出し、「現在MMOタイトルの元気がいいが、それは少し目移りしているだけで、(「Myst IV」のような)ビッグタイトルならまだまだいける。確実にヒットするタイトルを出せば、利益率は確保できると考えている」と実に経営者らしいコメントを残した。

 ゲームの紹介はメディアクエスト事業部長古谷仁志氏が担当。「Myst Uru Complete Chronicles」は、「Myst」シリーズ外伝「Uru: Ages Beyond Myst」に、「Uru: To D'ni」、「Uru: The Path of the Shell」の2本の拡張パックを同梱したコンプリートエディション。「Myst」シリーズに拡張パックが存在することそのものが異例だが、「Uru: Ages Beyond Myst」は元々オンラインゲームとして設計されており、オフラインゲームへと仕様変更が図られて発売されたあとも、起動時のサーバーへの接続機能や、MMORPGを彷彿とさせる豊かなキャラクタメイキング機能などがその名残として残されている。拡張パックもその延長として存在するわけである。

 「Uru: Ages Beyond Myst」でもっとも特徴的なのは、シリーズ初のフル3Dグラフィックス採用によるフルインタラクティブな世界観。シリーズ恒例の1人称視点だけでなく、目の前に自分のキャラクタを表示させて自由に操作できる3人称視点も採用している。2月25日に発売される日本語版では、本編に加えて2本の拡張パックがあらかじめ同梱されているため、16もの世界を旅することができるという、圧倒的なボリュームのアドベンチャーゲームだ。

 「Uru」の次にリリースされる「Myst IV Revelation」は、シナリオそのものはCYANが担当しているが、プログラムの開発そのものはUbisoft屈指の開発スタジオであるUbisoft Montrealが担当しており、グラフィックステクノロジーのレベルはアドベンチャーゲームの中でも世界最高水準にある。

 基本的なゲームデザインは、精密な2Dと3Dのコンパチエンジンで描かれたファンタジー世界を舞台に、マウスのみの簡単操作で謎を解いていくというオーソドックスなスタイルを採用。その凄みは、実写映像と精密な2Dグラフィックス、そしてリアルタイム3Dグラフィックスの見事な融合にある。株主総会で「Myst IV」の映像を見せて、株主が驚嘆したという話はもっともな話で、さすがUbisoft Montrealというべきだろう。

 舞台設定は、「Myst III」の10年前という設定で、まだ10歳という若さのヒロインイーシャとの再会、そして失踪が作品において大きなウェイトを占めている。会場には、イーシャの声を担当する花村怜美さんがゲスト出演。発表会開始前に初めて自分の声が吹き込まれた「Myst IV」を体験したことを紹介し、「映画みたいで驚きました」と感想を述べてくれた。

 デモプレイではイーシャが喋るシーンを中心に行なわれた。20歳の彼女が果たして10歳の娘の声を演じられるものなのかと思ったりもしたが、花村さんの高いトーンで発せられる明るく快活な音声は、イーシャの天真爛漫な雰囲気にピッタリはまっていて、まさに適役といった印象だった。花村さんの吹き替え音声を聞いてみて、改めて日本語版をプレイしてみたいと思ったのは私だけではないはずである。

【デモ機】
会場の後方にはデモ機が設置され自由に試遊できるようになっていた。中には未発表のタイトルもいくつかあった。写真に映っているのはVivendi Universal Gamesの「Men of Valor 日本語版」。これもlivedoor GAMESが取り扱うことになるという

【Myst Uru Complete Chronicles】
「Myst Uru Complete Chronicles」のゲーム画面。フル3Dゲームなので、一見アクションゲームか何かに見間違えてしまう。実際はアクション性はなく、頭を使った謎解きでシナリオを進めていくことになる

【Myst IV Revelation】
「Myst IV Revelation」のゲーム画面。いずれも開発途中の画面でがっかりだが、製品版の衝撃はこんなものではない。英語版だが体験版も公開されているので、興味を覚えたユーザーは試してみてはいかがだろうか

(C) 2004 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Ubisoft, ubi.com, and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries. D'ni, Cyan(R), and Myst(R) are trademarks of Cyan, Inc. and Cyan Worlds, Inc. under license to Ubisoft Entertainment.

□livedoor GAMESのホームページ
http://games.livedoor.com/
□メディアクエストのホームページ
http://www.kids-station.com/game/
□「Myst Uru Complete Chronicles」のページ
http://games.livedoor.com/pkg/myst_uru/
□「Myst IV: Revelation」のページ
http://games.livedoor.com/pkg/myst_iv/
□関連情報
【8月12日】本日到着! DEMO & PATCH
「Myst IV: Revelation」Playable Demo 
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040812/demo0812.htm
【5月15日】Ubi Softブースレポート アクションアドベンチャー編
バイオレンス路線の「Prince of Persia 2」、原点回帰の「Myst IV」ほか
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040515/e3ubi2.htm
【11月12日】「Uru: Ages Beyond Myst」Playable Demo
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031112/demo1112.htm

(2005年1月18日)

[Reported by 中村聖司]


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