発売元 Ubi Soft Entertainment
PCプラットフォームを代表するアドベンチャーゲームとして名高い「Myst」シリーズ最新作「Uru: Ages Beyond Myst」のPlayable Demo。第4弾は、シリーズ初のフル3Dグラフィック、フルカスタマイズ可能なキャラメイク、そしてオンライン対応とさまざまな新要素を盛り込んでいるが、基本スタイルは従来のシリーズから変更はなく、マウスひとつで安心してプレイできる。迷わず今月イチオシのアドベンチャーゲームだ。
「Uru: Ages Beyond Myst」は、オリジナルのファンタジー世界に張り巡らされたパズルを解き明かし、世界の謎を少しずつ解いていくという謎解きアドベンチャーゲーム「Myst」のシリーズ最新作。前作「Myst III: Exile」までは、プリレンダーの高精細映像による疑似3D世界での冒険だったが、今回はオリジナルの3Dエンジンによるシリーズ初(リメイク作品を除く)のフル3Dグラフィックを実現している。
驚くのはほぼ全編リアルタイムレンダリングでありながら、従来のプリレンダー映像並みのビジュアルクオリティを実現しているところだろう。なおかつ、影もリアルタイム生成で、セルフシャドウまで実現しているなど、どこまでもフォトリアルだ。LODも実にシームレスで、不自然さは微塵も感じさせない。実に素晴らしい3D世界だ。これを見るだけでもDemoをプレイする価値がある。
さて、Demoではキャラクタメイクからスタートする。キャラメイクでは、名前、性別髪型、顔立ち(ヒゲの有無、形、メガネ等のアクセサリー)、上半身(体型、洋服、服の柄、色)、下半身、足といった具合に細かく指定できる。先述したように、同作はオンラインで複数のプレーヤーと同時プレイが可能なことから、こうした凝ったキャラメイクシステムが実装されたものと思われる。
キャラメイクを終えると世界に降り立つ。操作はマウスのみで行なえ、F1キーで1人称視点と3人称視点の切り替えることができる。通常は3人称視点で、視界の端々にまで目を光らせつつ進めていき、ジャンプが必要なシーンや目の前のオブジェクトを細かく見たい場合などは1人称視点、といった具合に随時切り替えながら進めていくことになる。
「Myst」シリーズは、パズルの難解さにその一大特徴があるが、「Uru」はフル3Dグラフィックを採用したことで、その特徴がさらに際だっている印象で、アクティブなオブジェクトにアクセスするためには、その手前まで足を運ぶ必要があるし、右ドラッグですみずみまで見渡さないとヒントがよく見えなかったりする。逆にいえばそれだけリアル指向のつくりになっており、没入感は高い。
プレイ中、「おおっ」と思ったのは、薪や木材、石といった風景オブジェクトが可動式になっているところで、Demoではヒントを隠す役目を果たしてたりしていて、なかなかおもしろい。NPCとの会話は、対象に近づくことで自動的にスタートするが、字幕やログを取る機能がないため、いちいち手動でメモを取る必要がある。非英語圏ユーザーのためにせめて字幕機能ぐらいは実装してほしいところだがどうだろうか。
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