ネクソンジャパン、「テイルズウィーバー」初のファンイベントを開催
収容人数を遙かに超えるファンに会場は大混雑に
12月4日 開催
開催場所:アイ・カフェAKIBA PLACE店
株式会社ネクソンジャパンは、12月4日、同社が運営するMMORPG「テイルズウィーバー」のファンイベントを秋葉原の「アイ・カフェAKIBA PLACE店」において開催した。
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韓国から会場を訪れた開発者達。左より、ホ・グンホァ氏、キム・セフン氏、シン・ドンウォン氏、キム・ジヨンさん、ユン・ソクウォン氏 |
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MCを務めるちゃぷさん。彼女のファンも会場に多く訪れていたようだ |
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ステージ前は大混雑。とても収まりきれず、ファンが客席からあふれる結果に |
「テイルズウィーバー」は、ストーリー性に重きを置いた韓国産のMMORPG。プレーヤーは個性豊かな8人のキャラクタから一人を選択、さまざまな勢力の思惑が絡み合う「アノマラド大陸」を舞台に冒険を繰り広げていく。特定の場所に行くことでストーリーが進行、日本のコンシューマRPGのような濃厚なストーリー展開を体験できる。
プレーヤーはかわいい2Dグラフィックで描かれた世界で、楽しく冒険が楽しめるだけではなく、8人のキャラクタになりきり、他のキャラクタとの出会いに驚いたり、未来のストーリーに思いをはせたりできる。現在日本では全13チャプターからなる「エピソード1」のチャプター7までストーリーが進行、12月中旬には韓国では実装されているチャプター8が導入される予定だ。
さて、「テイルズウィーバーファンイベント」は、ネクソンが展開するMMORPG「テイルズウィーバー」正式サービス後初のオフィシャルイベント。ネクソン側の見込みとしては、50名前後のファンが集まることを予測していたようだが、実際には数百名の来場者がイベントに足を運んだ。「アイ・カフェ AKIBA PLACE店」のイベント会場は、比較的小規模なスペースだったため、会場は非常に混雑した状況になった。
80人分用意された整理券はあっと言う間にはけ、半数以上のファンが整理券をもらえず入場を拒否されるという結果に。さらに会場自体、“立ち見”まで出る状況は想定していないらしく、会場を囲む本棚などに阻まれステージを見ることもできずに、壁越しに開発者の声のみを聞く、という来場者も多かった。
今回のイベントのゲストは、韓国ネクソンのテイルズウィーバー開発室長のシン・ドンウォン氏、以下ソフトマックスのテイルズウィーバー開発室、マップパート パート長ユン・ソクウォン氏、ストーリーパート パート長キム・ジヨン氏、メインイラストレーターホ・グンファ氏、リードキャラクタデザイナーキム・セフン氏の5人。イベントでは彼らによる「テイルズウィーバー」に関してのトークが中心となった。
イベントではまず、シン・ドンウォン氏が「テイルズウィーバー」はどんなゲームかを語り、その後各スタッフによる開発秘話に。ストーリーを担当するキム・ジヨン氏からは「8人のストーリーをそれぞれ進行するのは、正直、すごく大変でした。ストーリーパート担当者の本音を言わせてもらえれば、8人のストーリーを考えるのがあまりに大変なので、8人のうち半分くらいは死んじゃってもいいんじゃないか、なんて話もでてきます(笑) ただ実際にはそんなわけにはいかない。しかし、何かというとキャラクタを減らす話が冗談として盛り上がったりしちゃいますね」という言葉が。「そんなー」と会場のファンから一斉にツッコミの声があがった。
メインイラストレーターのホ・グンファ氏は「私は“ゼリッピ”のデザインを生み出した関係で、“ゼリッピ・パパ”と呼ばれています。開発者に似たモンスターをゲーム内に入れるのが密かな楽しみですね。」と語った。マップパート パート長ユン・ソクウォン氏は「実は私たちもマップに開発者の姿やイニシャルをこっそり入れてます。ちょっとした“お遊び”要素はこれからもどんどん入れていきたいと思うので、是非見つけてみてください」とのこと。
続いてはこれからの展開について。その質問に答えたシン・ドンウォン氏からは「他のMMORPGに負けない、ゲーム内での楽しさをもっと充実させていきたい。来年末からは『エピソード2』が展開予定です。今までのキャラクタのままストーリーがつながっていくかは現在選考中です」とのこと。
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ファンからの質問に答えるシン・ドンウォン氏。エピソード2は来年末から開始予定とのこと |
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イベントの最後には抽選会が行なわれた |
ホ・グンファ氏からは「テイルズウィーバー」のイラストのコンセプトが語られた。「イラストのコンセプトは毎回提示されるチャプターのイメージによって変わっていきますが、全体的に統一しているのは“カジュアルさ、明るさ”です。また、本作のイメージを壊さない程度に現代的な手法を盛り込むことも心がけています。最初は『これからはじまるんだ』という部分を強調したイラストにしていましたが、物語が中盤にさしかかり、各キャラクタの性格を強調したものを描くようになってきました。全体的なイメージを継続させるため努力をしています」とのこと。
続いての話は、各開発者の好きなキャラクタ。リードキャラクタデザイナーのキム・セフン氏は金髪の少年「ルシアン」。貴族的で“ちゃらちゃらした”部分がお気に入りとのこと。ユン・ソクウォン氏は黒衣の剣士「ボリス」。ゲームで走っているときの揺れる長い髪とマント、そしてなにより自分に共通するどこか寂しげな雰囲気が好きだという。
キム・ジヨン氏はストーリー担当らしく、8人のプレーヤーすべてに思い入れがあると語る。個人的にプレイをしているのは元気な女の子「イスピン」とのこと。ホ・グンファ氏は自分が「骸骨マニア」なので、骸骨が好きそうな海賊である「ミラ」がお気に入り。イラストにもついつい多く登場させてしまうという。
マップパート長であるユン・ソクウォン氏からは新しい町の情報が紹介された。それによると、「これから物語は、中部アノマラド大陸に向かって展開していきます。この中部に通じる町が完成し、韓国では12月に導入される予定です。3つの階層で構成された町になっており、それぞれの階層には韓国、日本、中国の特徴が入っています。湖の上にある建物や、瓦屋根、竹林の道など東洋的なものをコンセプトにしています。美しくてかわいい、そしてとても雰囲気のある町になります」とのことだ。残念ながらスクリーンショットなどは公開されなかった。早くその姿を見てみたいところである。
会場からはさまざまな質問もよせられた。「一番書いていて楽しいキャラクタは?」という質問に、ホ・グンファ氏は、書いていて特に楽しいキャラクタは一見美青年ながら、コミカルにころころ表情を変える「マキシ」だという。これは本作の複数いるイラストレーター全員が同じ意見とのこと。
新要素としては、モンスターと戦う以外に、釣りや生産など「ライセンススキル」が導入され、それに関してさまざまなミニゲームが追加される予定だという。また、アルバム機能などを追加したいということが明らかになった。また新しいペットとして追加されるパンダは中国のユーザーの意見が反映された結果だという。
コアなユーザーからは、「キャラクタ間のバランスの調整は今後ないのか?」という質問も。この質問に関しては、「テストを重ねて、慎重に調整していきたい」とのこと。現在のスタッフの人数は、ストーリーパートが4名、グラフィック担当が10名、マップの背景などを担当しているのが10名、システム周りが8名で、サーバープログラムと海外への技術支援を担当しているスタッフが3名とのことだ。
最後はプレゼントコーナー。幸運な3人のファンがサイン入り色紙をゲットした。退場時も会場と通路が非常に狭く、来場者は大変そうだった。スタッフは「今回は非常に反省している、たくさんのファンが来てくれて本当にうれしかったし、認識を新たにした。次回のイベントではこの経験を活かして、もっともっと楽しんでもらうように努力をしたい」と語った。次のイベントはどういったものになるのか、大いに期待したい。
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ちゃぷさんと奈良本一也氏の軽妙な司会でイベントは進行 |
見事サイン入り色紙をゲットした幸運なファン達 |
多くのファンが開発者を一目見ようと一生懸命会場の外からのぞき込み、トークに耳を傾けていた |
□ネクソンジャパンのホームページ
http://www.nexon.co.jp/
□「テイルズウィーバー」のページ
http://gameweb.nexon.co.jp/talesweaver/
□関連情報
【9月10日】ネクソンジャパン、MMORPG「テイルズウィーバー」、 新エピソード「チャプター6」を含むアップデートを実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040910/tales.htm
【9月2日】ネクソンジャパン、「テイルズウィーバー」2サーバーを新設
正式サービスは9月21日開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040902/tales.htm
【8月24日】ネクソンジャパン、MMORPG「テイルズウィーバー」に
“要塞争奪戦”を導入
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040824/tales.htm
【7月29日】ネクソンジャパン、「テイルズウィーバー」にチャプター5を導入
日本独自のプライベートダンジョンを追加
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040729/tales.htm
【4月9日】ネクソン、MMORPG「テイルズウィーバー」サーバー増設
経験値・アイテム2倍キャンペーンも実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040409/nexon.htm
【4月8日】PCゲームレビュー「テイルズウィーバー」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040408/tai.htm
(2004年12月6日)
[Reported by 勝田哲也]
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