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東京ゲームショウ2004「サクラ大戦V」ステージ
広井氏、大場氏、寺田氏らによる突っ込んだゲーム紹介

9月24日~26日 開催(24日は終日ビジネスデー)

会場:日本コンベンションセンター(幕張メッセ)

入場料:1,200円(前売1,000円)、小学生以下無料


 セガブースの最終日も2日目に続きいくつものイベントステージが企画されていたが、昨日に引き続き本日も「サクラ大戦」に関するステージが開催された。昨日は紐育星組の一般デビューの色合いが濃かったが、今回のステージは総合プロデューサーの広井王子氏を筆頭に、エグゼクティブプロデューサーの大場規勝氏、シニアディレクターの寺田貴治氏による「サクラ大戦V」のゲームシステムの紹介に重点が置かれていた。

 ステージの進行は基本的に昨日と同じで、「サクラ大戦V EPISODE 0 ~荒野のサムライ娘~」の紹介に始まり、攻略のヒントなどが寺田氏から解説された。そしてここで「サクラ大戦V」のムービーを上映。ここからイッキに2005年夏発売予定の「サクラ大戦V」の話題になだれ込んだ。

 キャラクタの設定について広井氏は「帝都、巴里と来てキャラクタを作るのは難しかった」と告白。「米国は人種のるつぼ。そこでヨーロッパから来た人や南米から来た人、そして日本人を加え西部から来た女の子で構成するというのは最初から考えていた。ミュージカルの本場なので、『アニーよ銃をとれ』なんかを狙っていた」と続けた。大神一郎に代わる主人公の大河新次郎について実は「『サクラ大戦3』で変えようかなと言う話があって出てきていたかも知れなかった。結局は変えなかったけど」と裏話が語られた。

 今回のストーリーについては「彼の成長がテーマみたいなところもある」という。寺田氏は、ゲームの中で大河新次郎についてパラメーターが存在することを明かした。広井氏は「大河新次郎くんがはいることで、彼女たちも変わる……たとえば髪の毛を下ろしてみたり、病気で体の弱い娘も精神的に変わっていったり、変化は重要な要素で、そういったところは非常に丁寧に作ったつもり」と説明を加えた。

 さらに話題はキャストの選出について及んだ。広井氏は「僕は決めるときテープしか聴かない。今回のテーマはこれまで僕が一回も一緒に仕事をしてこなかった人……で、テープを聴いて決めていった。でも最後に最大の難関があって、実際に会って『舞台好きですか?』と聞くと、ここでそうではない人も数多くいて決まらなかった。今回決めた人達はステージに立つのが好きみたいよ」と語った。

 ここでゲームのシステムの一部が明らかにされた。まず、移動シーンについては「『サクラ大戦3』の時、せっかく巴里なのに、凱旋門やエッフェル塔などに行けないのですか? という意見をもらった。そこで、今回は紐育をめいっぱい歩けるようにした。また、紐育の高さを表現するために、3D表現にしたが苦労しました」と説明。続いてLIPSについては、デュアルショックのアナログスティックを使った新しいものも公開された。アナログスティックをテンポよく倒すことでチラシを配っていくというもので、こういった新しい試みは取り入れていくという。またアドベンチャーパートについては「コミュニケーションを増やすアイテムとして大河新次郎くんが持って歩くものがある。いまは秘密だけど、ヒントは“最近の携帯はどんなものでもカメラが付いているよね”」と一端を明かしていた。

 戦闘パートについては、通常攻撃に加え、隊員間の信頼関係が重要となる連係攻撃が公開となった。連係攻撃については“気合”を消費するので、戦略的に使用する時と場所を考えなければならない。また、空中戦については、カーソルが現われどこを攻撃するか決定するという、シューティングゲームっぽい側面もあるようだ。ちなみに空中戦は陸上戦とは別の連係攻撃が入っているという。

 さて、敵については「ヒミツ (大場氏) 」と言うことだが、広井氏が最後に「1920年代に紙が足らなくてミイラを輸入して包帯を取って紙として使ったとか。スゴイことするなぁと思ったんですが、それが敵のヒントです」と謎のコメントを残した。

 最後に寺田氏は「世界中にはいろんな都市があるけど、“I LOVE NewYork”なんて言葉が生まれる都市はニューヨークしかないと思う。その愛すべき都市を描いていきたい」とコメントして締めくくりとなった。

やはりこの人がいないと始まらない! 総合プロデューサーの広井王子氏 厳しいダメだしで「サクラ大戦」シリーズのクオリティを維持するエグゼクティブプロデューサーの大場規勝氏 23日の「発売記念トークショウ」に引き続き登場したシニアディレクターの寺田貴治氏
すでに何度か公開されている、紐育星組のメンバー達 移動シーン。「サクラ大戦3」において「エッフェル塔や凱旋門に行くことはできないのか?」という意見がユーザーからあり、今回は紐育を歩き回ることができるようになったという
戦闘パート。写真は通常攻撃のもの 同じく戦闘パート。こちらはメンバー同士の連係攻撃。気合いを消費するので、どこで使うかがポイント。戦略性に深みが増した 今回の目玉のひとつ、空中戦。シューティングのようにカーソルが現われ、どこを攻撃するか決定する
今回も新しいLIPSが用意されている。写真はチラシを配るシーン。デュアルショックの2本のレバーを使ったシステムでテンポよく配っていくというもの ステージ最後は、昨日、正式に決定した決めセリフに合わせたポーズ。二本指を拳銃に見立て「摩天楼にバキューン!」。最後には煙を「フッ」と吹く……というのを嫌がる広井王子氏をも巻き込み行なって締めくくった。ちなみに決めセリフ「摩天楼にバキューン!」は、あかほりさとる氏が「これしかない!」と強行に進めたそうだが、広井氏曰く「みんなで意見をずいぶん出し合ったんだけど、あかほりさんがどうしてもって言うから……でも、いつもそう言われ続けると、洗脳されてきてなんだかイイような気がしてきた」と裏話を披露


(C) SEGA, 2004 CHARACTER DESIGN (C) RED

□セガのホームページ
http://sega.jp/
□「サクラ大戦V EPISODE 0 ~荒野のサムライ娘~」のページ
http://game.sakura-taisen.com/v-0/
□「サクラ大戦.COM」のページ
http://sakura-taisen.com/
□関連情報
【6月25日】セガ、「サクラ大戦」の新シリーズついに登場!
PS2「サクラ大戦V EPISODE 0 ~荒野のサムライ娘~」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040625/sakura.htm
【2004年8月25日】セガ、「サクラ大戦プロジェクト発表会」を開催
「V」は来夏発売!! メインキャストも公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040825/s5.htm
【9月25日】東京ゲームショウ2004「サクラ大戦V」ステージ
紐育星組TGSで華麗にデビュー
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040925/sakura.htm

(2004年9月26日)

[Reported by 船津稔]


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