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【東京ゲームショウ2004】

TGS2004イベントレポート~アトラス編~その2
トークライブには声優も多数登場で会場も盛り上がる

9月24日~26日 開催(24日は終日ビジネスデー)

会場:日本コンベンションセンター(幕張メッセ)

入場料:1,200円(前売1,000円)、小学生以下無料


 最終日のアトラスブースでは、「新世紀勇者大戦」、「グローランサーIV Return」、「デジタル・デビル・サーガ アバタールチューナー2」などのタイトルで、トークライブを中心としたイベントが行なわれた。この3つのタイトルイベントをお届けしよう。


■ 「新世紀勇者大戦」

勇者シリーズ15周年を記念してスタートしたプロジェクト。このプロジェクトから登場する作品などにはすべて写真のロゴが入るということだ
 「新世紀勇者大戦15th緊急ミーティング」と題されたイベントでは、昨年7月にアトラスに統合されたタカラゲーム部門より、宣伝勇者ヒロリオン、開発勇者ハヤバーンの2人による司会進行のイベントが行なわれた。

 '90年2月3日よりスタートした「勇者エクスカイザー」から根強い人気を獲得し続ける勇者シリーズも、来年2月で15周年。この15周年を記念して、サンライズ、タカラ、アトラスなど合同で展開されているのが「勇者15thアニバーサリー」であり、PS2で発売予定の「新世紀勇者大戦」も当プロジェクトのひとつ。

 スタートしたイベントは、もちろん勇者づくし。ムービー上映の際には、ギャラリーも含めて全員で「ブレイブ・チャージ!」と叫んでスタートするという、タカラブースで行なわれていた伝統だが、アトラスに移った今回もしっかりと引き継がれていた。15周年にあわせて続々とリリースされる勇者シリーズのDVD-BOXのムービーからスタートし、「勇者エクスカイザーDVD-BOX用CM」を皮切りに、「太陽の勇者ファイバードOPムービー」、「伝説の勇者ダ・ガーンOPムービー」が上映され、詰め掛けたファンの勇者魂は一気にボルテージを上げた。各OP曲のムービーにあわせて大合唱!!

太陽の勇者ファイバードと、伝説の勇者ダ・ガードのOPテーマムービー。今回のイベントに足を運んだファンにとってはおなじみの曲


 続いて、PS2で発売予定の「新世紀勇者大戦」のムービーが登場。今回のアトラスブースには試遊台も設置されていたが、このイベントでは試遊台には含まれていないムービーなどが上映されていた。「新世紀勇者大戦」で登場するオリジナル作品となる「量子跳躍レイゼルバー」からは、初公開となる合体シーンのムービーが登場した。

初公開となった「量子跳躍レイゼルバー」の合体シーンムービー。TV放映されていた他シリーズにも負けないほどのクオリティで魅せていた


 また、「新世紀勇者大戦」のストーリー部分に大きく関わる、「量子跳躍レイゼルバー」の設定、シナリオなどに関してもトークの中で明かされていた。「レイゼルバーは主人公兆太と出合った初期では、自分に心が存在するのかも認識できていない無知の状態です。そういう意味では、“勇者”ではないわけだけど、様々な場面を乗り越えていくことによって、これぞ“勇者”シリーズといえるような成長をしていきます(ハヤバーン氏)」と、なかなか興味深い。

 さらに、「超建設合体スーパービルドタイガー」のPS2版ムービーや、「超火炎合体スーパーファイヤーダグオン」のムービーもあわせて上映された。同時に、「新世紀勇者大戦に収録されているムービー類はゲームを1度クリアしたぐらいでは全然網羅できないでしょう(ハヤバーン氏)」という話も飛び出し、ファンサービスも満載されているようだ。

 恒例となっている、「プレゼント争奪じゃんけん大会」も行なわれ、大盛況の内容だった。プレゼントにはタカラからの提供も多く、タカラとアトラスの協力体制も万全の様子だ。

 最後には、ギャラリーからのリクエスト形で、「新世紀勇者大戦」のOPテーマ、「Burning!! Brave Heart! ~勇者の魂~」が初公開となる映像つきで上映され、まさにファンにとっては“来てよかった”と満足できるイベントであったことだろう。

初公開となる「新世紀勇者大戦」のOPムービー。収録作品のロボット、キャラクタが次々と登場する内容は感涙ものだ



■ 「グローランサーIV Return」

 昨年発売され、好評を博した「グローランサーIV」のエンディング後など、外伝的なエピソードを収録した「グローランサーIV Return」のスペシャルトークショウでは、アトラス広報の杉浦氏の解説のもと、TGSバージョンのオリジナルムービーが上映された。

 「IVのエンディング後のエピソードもあれば、別のキャラのシナリオで仕官学校時代のエピソードも収録されている。収録シナリオは3つ。加えて、“ラングリッサーカルトクイズ”も収録しています(杉浦氏)」とのこと。また、ゲームディスクの他に、ファンからの要望も高かったシリーズ初となるアニメーションディスクが同梱されているというのも注目点のひとつだろう。

 ムービーによる新情報が公開されたあとは、ゲストとして「アルフォンス・クリストファ」役を演じる高橋広樹氏、「ディアーナ」役を演じる園崎未恵さん、今作に登場する新キャラクタ「グローリア」役を演じる那須めぐみさんがゲストとして登場。

 キャライラストを参照しながらのトークは「クリストファーって前作(『IV』)では、美女をはべらせてたり、大きく服もはだけてたり、“悪いやつ”っていう印象が強いんですけど、今回の学生時代ではすごいきちんとしてて(笑)これがクリストファーなの?! みたいな驚きがあります(高橋氏)」、「ディアーネは、前作ではショートヘアで活発なイメージだったんですけど、今日今回の姿を見ると、ロングヘアーのおかっぱで。どことなく清楚なイメージ。ギャップに驚いていると言うか、なんだか落ち着かないです(笑)(園崎さん)」など、演じる立場からのキャラクタへのインプレッション的内容からスタート。

 また、今作から登場する新キャラクタ「グローリア」では、「お2人(高橋氏、園崎さん)が演じられているキャラクタとはだいぶタイプの違う子で、神秘的というか、静かなタイプですね(那須さん)」などなど、新キャラであるディアーネの側面が伺えるエピソードも語られた。

 今作に同梱されるアニメディスクについては、「ゲームの場合、1人ずつ個別で黙々と話すんですけど、アニメだと5、6人でわいわいとできて。かけあいなんかもやりやすいから、ゲーム内では見えなかったキャラが見えてくるかもしれないです(高橋氏)」とのことで、シリーズのファンはアニメディスクにも期待できそうだ。

「グローランサーIV Return」に収録されているラングリッサーカルトクイズ。かなりのファンでも満点を得るのは至難の技とのこと ゲストに登場したのは、左から高橋広樹氏、園崎未恵さん、那須めぐみさん。テンションの高いトークを聞かせてくれた 「グローランサーIV Return」に登場する、クリストファー。Returnでは士官学校時代が描かれている
同じく学校時代のディアーネ。美しいロングヘアーが目立つ、清楚なイメージのキャラクタに見える 新キャラクタであるグローリア。役を演じる那須めぐみさん自ら、その場でセリフを喋るなどの嬉しい趣向が見られた



■ 「デジタル・デビル・サーガ アバタールチューナー2」

 多くの謎が残った前作。ついにその謎が明らかになるとされている「デジタル・デビル・サーガ アバタールチューナー2」のトークライブイベントは、イベント開始後、TGSオリジナルバージョンのムービーが上映された。「悪魔形態の主人公たちの影から、黒い分身が現われるシーン」や、「前作のヒロイン“サラ”の顔にサーフたちと同様、アートマシンボルが浮き出ているシーン」、「サラが悪魔化するシーン」をはじめ、「ブロンド色の髪色をした主要キャラと同じ姿の人物」なども見られ、少しづつではあるが新たな情報が見え隠れした内容。

 ムービーに続いて、アトラス村田氏の司会のもと、ゲストにヒート役の緑川光氏、アルジラ役の冬馬由美さん、サーフ役の野島健児氏が登場。「ヒートはワイルドな見た目で、ボク自身そういう役柄を多く演じているので、つかみやすいかと思ったが、台本や設定を読んでみると、思いのほか深かった役柄でした(緑川氏)」、「サーフの絵を見たとき、第一印象として冷静で頭が良さそうというイメージでした(野島氏)」などなど、“2”でのキャラクタのありかたが伺える言葉が見られた。また、“1”では、主人公サーフは一切喋らず、ボイスはなかったが、今作では全面的に主人公サーフが喋っていくということもトークの中で明らかにされた。

 また、前作のシナリオでは、スタート当初、感情や心がない状態だったが、その辺りに関しても、「感情がないときのセリフなど、キャラクタの状態にあわせて変化させることが難しかった(緑川氏)」などの苦労話を聞くことができた。前作をプレイした人には共感できる内容も多く語られ、充実したイベントとなっていたといえるだろう。

白衣を着ていると思われるサーフと、サラのようにも見える運ばれていく人物の姿が見える パーティメンバーの影が吸い取られている。このあと、吸い取られた影はパーティメンバーと同じ姿に変化していた トークライブにゲスト出演していたのは、左から2番目が緑川氏、真ん中が冬馬さん、隣が野島氏。おのおのキャラクタへの思い入れなどを聞かせてくれた
□東京ゲームショウ2004のホームページ
http://tgs.cesa.or.jp/
□アトラスのホームページ
http://www.atlus.co.jp/
□関連情報
【9月25日】TGS2004イベントレポート ~アトラス編~
「九龍妖魔學園紀」など多彩なイベントを開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040925/tgs_at.htm
【9月28日】東京ゲームショウ2003、記事リンク集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030928/tgslink.htm

(2004年9月26日)

[Reported by 山村智美]


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ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

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