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第42回「アミューズメントマシンショー」タイトーブースレポート
~新システム基板「Type X」と新作を発表~

会場:東京ビッグサイト

入場料:700円(前売)、1,000円(当日)
小学生以下、60歳以上は無料


 タイトーブースの新作は、今年6月に発表した新システム基板「TAITO Type X」対応タイトルが中心。メダルゲーム、子供向けアミューズメントマシンから、現在好評稼動中の「バトルギア3」、「ゾイドインフィニティ」など、多彩なラインナップで来場者の注目を集めていた。


■ 新システム基板「TAITO Type X」

 タイトーと東芝パソコンシステム株式会社が共同開発した業務用システム基板。今回は、「Type X」の仕様、参入パートナー企業、今後リリースを予定しているタイトルのロードマップなどが発表された。

 「Type X」は、PCアーキテクチャをベースに開発されたシステム基板。従来のシステム基板と比較して、10~15%程度安価に販売できるという。PCベースのため、ハードウェアの拡張性に優れているのが特徴。OSには、マイクロソフトのWindows XP Embeddedを採用。安価で汎用性の高いWindows開発環境が利用できるため、ソフト開発が安価かつ容易になるとしている。

 基本仕様は、CPUがCeleron 2.5GHz、FSB400Mhz、チップセットがIntel865G、メモリがDDR266 DIMM 256MB、ビデオカードがRADEON 9200SE(128MB)~X800XT(256MB)、AC97 6チャンネルオーディオ、100/10BASE-TX、USB 2.0(4CH、うちひとつはドングルで使用)、シリアルポート×2(うちひとつはJVSコネクタで使用)、PS/2(キーボード、マウス)、PCIスロット×2、シリアルATAポート×2など。ゲームソフトはHDDで供給され、コピー対策のためにUSBドングル、BIOS内部プロテクト、HDDファイルシステムによる3重のセキュリティが施されている。

 発表会には、OSを提供したマイクロソフト株式会社執行役 最高技術責任者の古川享氏からビデオメッセージが届けられた。古川氏は「Windows XP Embeddedの採用は、メーカーだけではなく、開発サイド、店舗運営者にも、それぞれ大きなメリットをもたらすと考えている」といい、ゲームシステム基板に限らず、Windows XP Embeddedが銀行のATM、POS端末、高級外車のシフト制御など、さまざまな分野で利用されていることをアピール。さらには「PC用ツールやライブラリで開発が容易になるだけではなく、過去の資産や提供ライブラリが活用できる。店舗運営者は、最先端コンテンツを最小限の投資で継続利用できる。ネットワーク対応から、さまざまな新しいチャンスが開けてくる。今後は、そうした新市場を皆が一緒に作っていければいいと思っている」とコメントした。

 対応タイトル第1弾は、10月稼動予定の「翼神 GIGAWING GENERATIONS」。以降は「カオスブレイカー(12月予定)」、「ハリキリオンライン プロ野球(12月予定)」、「雷電III(仮称:2005年春予定)」、「式神の城III(2005年予定)」の順にリリースを予定していることが明らかにされた。現時点で参入が決定しているメーカーは、アークシステムワークス株式会社、株式会社ケイブ、株式会社サクセス、スコーネックエンターテイメント(韓国)、株式会社トレジャー、株式会社 童。このほかにも株式会社クロスノーツ/彩京などが参入を予定しているという。

 会場には、アルファ・システムの須田直樹氏、ケイブの池田恒基氏、アークシステムワークスの家弓拓郎氏が出席。新作について須田氏は「前作(式神の城II)では容量の関係で削除したボイスが、大容量のHDDが使えることですべて収録できるようになった。これはひとつの目玉になるのではないか。また、個人的に新鮮味が欲しいと思い、従来とは流れが異なる番外編的なストーリー、キャラクタを入れようと考えている」と構想の一端を披露。池田氏は「サードパーティが参加可能なプラットフォームとしては高いスペックを持つところに惹かれている。ケイブはシューティングが得意分野なので、スペックをフルに使い切るような新作を作りたい」とコメント。家弓氏は「実際にデモを作ってみたら、とても開発しやすかった。『ギルティギア』シリーズはもとより、他の格闘ゲームに負けないくらいの素晴らしい格闘ゲームを『Type X』のキラータイトルとして発表したい」と力強く宣言した。

 ステージ裏に展示されていた「Type X」筐体は、外観から背面のコネクタまでMicroATXタイプのPCそのもの。PCショップの店頭に並んでいても、まったく違和感がない。これなら安価で販売できるのもうなずける。今回発表された新作のうち「翼神 GIGAWING GENERATIONS」、「カオスブレイカー」の2タイトルはプレイアブル出展されている。「Type X」のポテンシャルが気になる人は、一般日にタイトーブースを訪れてみてはいかがだろうか。

【翼神 GIGAWING GENERATIONS】【カオスブレイカー】【ハリキリオンライン プロ野球】
敵弾を跳ね返す“リフレクトフォース”と桁外れのスコア表示が話題を呼んだシューティングシリーズ最新作。前作までは横画面だったが、今作からは縦画面になりプレイしやすくなった印象がある 長らく参考出展のままだったファンタジー2D対戦格闘ゲーム。キャラクタの細かい動作が秀逸で、ファンタジー(特にモンスター)好きにはたまらない一作。個人的にはゴブリンがイチオシ。次点はオーク オンライン対戦が可能なプロ野球シミュレーション。監督兼オーナーとなり、実在球団のうちひとつを率いて全国のプレーヤーと対戦する。登場選手はすべて実名
【雷電III(仮称)】【式神の城III】
開発元は有限会社MOSS。初代、II、DXに携わったオリジナルメンバーを軸に、セイブ開発の浜田均氏をアドバイザーに迎えた超期待作!! 独自の世界観とシステムで好評を博した「式神の城」シリーズ最新作。HDDの大容量を活かしたフルボイスは要チェックといえそうだ



■ その他の主な出展タイトル

【トライジール(参考出展)】【シネマティックルーレット】【あつめてゲッチュ! プラレール】
開発元は「トゥエルブスタッグ」のトライアングルサービス。武器チェンジボタンで3種類のメインショットが使い分けられる。独特のパワーアップシステムなど、弾幕STGにはないソリッドな展開が魅力 MGMとの提携により「ロボコップ」、「ロッキー」など名画4作品が特殊スクリーンに映し出される斬新な演出が売り。ルーレットはラスベガスで使われているアメリカンタイプを採用 ペン型コントローラーで操作する子供向けアミューズメントマシン。プレイ後はミニプラレールが払い出される。ファンには見逃せないマシンだ


(C)TAITO 2004

□アミューズメントマシンショーのホームページ
http://www.am-show.jp/
□タイトーのホームページ
http://www.taito.co.jp/
□関連情報
【9月2日】第42回「アミューズメントマシンショー」開幕。ビデオゲーム大型注目タイトル発表
http://watch.impress.co.jp/docs/20040902/am1.htm
【8月31日】「第42回アミューズメントマシンショー」9月2日開幕! 各社の出展情報を総まとめ
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040831/amshow.htm
【6月3日】タイトー、Windows XP Embeddedベースの業務用ゲーム基板「Type X」を開発
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040603/typex.htm

(2004年9月2日)

[Reported by 豊臣和孝]


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