旧バージョンでは比較的レアリティの低いカードで構築でき、かつ、どのデッキタイプにも戦いやすいこともあり人気を集めた「移動デッキ」。「新たなる召喚」以降でもそのデッキパワーは衰えていない。まずはサンプルデッキをご覧いただきたい。
4マス移動が可能であり、支援として使用できるモンスターがデッキの中心になるところでは、基本的な構成において変化はない。つまり、耐久値、攻撃値上昇や先制を付随するモンスターが「新たなる召喚」からの新要素である「避け」などを付随するモンスターに置き換わっているわけだ。
具体的には「トットー」が「避け」、「ベビドーラ」が「避け無効」、「クマゴロウ」と「ロータン」が「即死無効」をそれぞれ支援する。これらに加えて「ヤドカリン」の存在も忘れてはならない。「墓場の暗盾」や「フィールドアーマ」に対しての強力な対策カードであり、支援として能力が発動するので「即死無効」で防がれることはほとんどない。移動色も「アーマトード」と同じく青青緑緑なので、移動と支援を兼ね備えたモンスターの中でもトップクラスだ。
アタッカーは定番となる「ストラグラー」、「メカニモンク」に加えて、「チャリオ」と「スコルプ」を採用している。「ストラグラー」と対を成すモンスターに「アライクパ」が存在するが、「チャリオ」はこれらのモンスターの中間的な存在で、状況に合わせて攻守共に使うことができる万能モンスターだ。即死効果を持つ「スコルプ」は移動デッキとの相性が抜群。移動デッキならば「ポイズンスパイク」と比べても遜色がないほどだ。「カミーラ」は移動デッキが苦手とする配置デッキに対しての回答策となりうるパワーを持つモンスター。戦闘支援は定番となる「目くらまし」や「フィールドアーマ」でも問題はないのだが、ここでは攻守共に使用できる万能な「刹那の見切り」を採用している。
補足として、サンプルデッキでテレポートカードを採用していないのは、移動デッキの中でも特に移動歩数が非常に重要なデッキだからだ。確かに「新たなる召喚」からはテレポート速度が向上したため、かなり使い勝手がよくなっている。それに、低めのレアリティーを中心に構築できることが移動デッキのウリであることも考慮すると、「鬼ブル」を「ゴースト」や「チャロ」と入れ替えてもいいだろう。
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