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ナンジャタウンの「プリン博覧会」明日より開催 |
料金:大人300円、4歳~小学生200円
(ナンジャタウン入園料として)
株式会社ナムコが運営するテーマパーク「ナンジャタウン」にて、明日6月12日より「プリン博覧会」が開催される。そのオープン前日となる11日、メディア向けの内覧会が実施された。会場はメディアだけでなく一般向けにも特別営業という形で開放されており、女性を中心とした客で満員状態となっていた。
ナンジャタウンではエンターテイメント系テーマパークのプロデュース集団「チームナンジャ」の手により、チーズケーキや中華まんなど、さまざまな食べ物をテーマにした博覧会が開催されている。そして今回のテーマは「プリン博覧会」だが、これは過去に2003年6月から9月まで、1度開催されたことがある。なぜ2度目の開催に至ったのか。
担当者によれば、「やはり前回の『プリン博覧会』が非常に好評だったことがあります。また前回は約100種類のご当地プリンを集めましたが、まだまだ東京に持ってきたいプリンがありました。そこでラインナップを約200種類まで拡大し、再度『プリン博覧会』を開催することになりました」という。
数々の食べ物博覧会の中でも特に人気が高く、まだまだ全国には埋もれているご当地プリンが多い、という点が2度目の開催に至った理由のようだ。日本人がプリンを愛している証拠だともいえるだろう。
ちなみに200種類に及ぶプリンは、いつでも全て食べられるわけではない。ご当地プリンというだけあって、それほど大規模に作っていないものも多く、中には週に1回しかナンジャタウンへ搬入されないものもあるそうだ。プリン好きの人には、このあたりのレアなプリンをうまく見つけて召し上がっていただきたい。
売り場に所狭しと並べられた大量のプリン。どれもこれも話題のプリンとあって、「あれ食べたい、これ食べたい」と目移りすること間違いなし。前回も訪れた人なら、種類が倍増していることに驚くはず |
「プリン博覧会」の会期は6月12日から10月11日までということで、夏真っ盛りに訪れる人も多いだろう。そんなわけで今回は、「真夏にナンジャタウンに立ち寄ってみた」気分でプリン試食レポートをお届けしよう。
ナンジャタウンへ行くためには、JRや地下鉄などの交通手段を利用しても、そこから歩いて数分はかかる。太陽の照りつける中、3分も歩けば十分に暑い。ということで、まずは「冷たいプリン」をいただくことにした。実際は台風による雨でクーラーも要らないほど冷え込んでいるとしても、気分は真夏なのである。
「プディングソフト」。見た目には相当甘そうだが、アイスクリームは甘さ控えめで、キャラメルソースとのバランスがとられている |
調子よく食べていた記者だが、途中から「妙に底が厚い」ことに気づいた。分量としては、よく売られているカップアイスの3倍くらいはあろうか。ちょっと量が多すぎるのではないか……と周りを見てみると、あちらこちらに手にしたプリンを交換しながら食べているカップルが。「ああ、ひとりで食べるものじゃないのね」と納得しつつも、ひとり黙々と食べ続け、完食。
この「プリンシェイク」は、会場に置かれた自販機にて1缶200円で販売されている。ちなみにこの自販機には「プリンシェイク」以外のものは入っていないという徹底ぶり。
「プリンシェイク」。開ける前に5回振るのがポイント。ドロッとした独特の食感も、慣れるとなかなか心地いい | 「プリンシェイク」しか入っていない、専用自販機。さすが「プリン博覧会」といった潔さ |
出てきたプリンは、長野県松本市の「信州ぜいたくプリン」。プリン専門店が地元のタマゴと新鮮な牛乳で作るという、どこを取ってもぜいたくなプリンだ。しかし記者が食べたのは単なる「ぜいたくプリン」ではなく、わさびが乗せられた「つ~んとわさび」。確かにこれは甘くなさそうだ。甘い以上に怖いものを感じるが……。
ふたを開けてにおいをかいでみると、かすかに鼻をつくわさび特有のにおいがする。しかもこのわさび、どうやら半端でない量が入っており、プリンの上に「わさび層」ができている。実は刺激の強いものに弱い記者、恐る恐る食べてみると、味も確かにわさび。しかも「わさび風味」などではなく、きっちり「わさび味」がするのである。確かにプリンは甘いが、そんなもので中和されるようなレベルではない。先ほどシェイクを飲み干してしまったのが悔やまれるくらいの刺激が鼻に突き抜ける。周囲はカップルでいっぱいだというのに、ひとり顔をしかめつつわさびを食べる記者。いろんな意味で涙の出るシチュエーションである。
わさび以外のプリン部分は、たまごの風味が強めのプリン。苦味のあるシロップとのコントラストがはっきりした味わいで、わさび部分も含め、大人向けのプリンだ。ちなみにこのプリンは、長野の本店では売られておらず、「プリン博覧会」のために作られた特製プリンだという。貴重なプリンであることは確かなので、変わりだねに挑戦したい方にはオススメ。値段は1個300円。
「信州ぜいたくプリン つ~んとわさび」。無機質にスタンプされた「つ~んとわさび」の文字がどこか怖い | 横から撮影。見事なまでの「わさび層」が見える | スプーンですくってみた。緑の部分は早い話が「わさびのかたまり」 |
さっそくふたを開けると……ふたのほうにオレンジ部分がくっついてきてしまった。あわててはがしてプリンに乗せ、事なきを得たが、食べるときには念のため注意したほうがいいだろう。
お味のほうは、一口食べただけで、さすがスタッフ絶賛のプリン! と感じられるものだった。甘いマーマレードのかかったプリンかと思いきや、オレンジは全然甘みがなく、かなり酸味が効いている。プリンはフワフワとしたやわらかい食感で、ミルクの風味が強く、甘さは控えめ。プリンだけでもかなりさっぱりとした味わいだが、さらにオレンジの酸味によって、プリンを食べているということを忘れるほどの清々しさを感じる。プリンを十分に食べた後のはずの記者も一気に平らげてしまった。甘いものが苦手という人も、これなら行けるかもしれない。お値段は260円。
「さわやか夏プリン」。彩りも鮮やかで美味しそう! | 油断大敵とでもいうべきか……しかし味はスタッフの折り紙つき。記者も迷わずイチオシ |
「安田の牛乳やわらかプリン」。甘いけれどしつこくなく、崩れない固さながら舌触りなめらか。お土産にぜひ1つ、いや2つ、3つ |
こちらは冷凍されており、食べるときには1~2時間の解凍が必要になる。元々は新潟県の高速道路で売られているもので、そのため冷凍して販売されているのだという。会場ではお土産として長距離を移動する人のために、200円で保冷材を入れるサービスも行なわれている。値段は6個入りで1,300円。なおこの商品は7~8月の限定商品となっているため、食べてみたい人はこの期間に訪れるようにしていただきたい。
編集部に戻り、周りにこのプリンを振舞いつつ、もちろん記者自身も1個試食。ベーシックなカスタードプリンだが、「安田の牛乳」と銘打つだけあってかなりクリーミーな味わい。滑らかな舌触りとあいまって、こちらも一息で平らげた。サイズは小さめで2個、3個と食べたくなる美味しさなので、お土産には多めに買っておくといいだろう。
(2004年6月11日)
[Reported by 石田賀津男]
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