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ご当地限定のプリンがたくさん!!
ナンジャタウン「プリン博覧会」開催

6月14日~9月30日 開催



入り口付近のスターロードでは、日本のスタンダードプリン「プッチンプリン(グリコ)」の歴史などが学べる。当時のパッケージなどを展示(プッチンプリンは発売当時50円だったのは忘れてましたが、プッチンの仕方がパッケージの底に明記されていたのは覚えてました)
 株式会社ナムコのテーマパーク「ナンジャタウン」。過去にも「池袋餃子スタジアム」、「アイスクリーム博覧会」、「チョコレート博覧会」、「全国ご当地いちごグランプリ」など、食べ物をテーマにしたイベントが数多く繰り広げられている。そしてこの夏のイベントのテーマは「プリン」。なにしろ100種以上のプリンが一同に会する。それも、ご当地でもすぐに売切れてしまうレアものから、だれもが知っているグリコの「プッチンプリン」など、「プリンってこんなにあるの?」と思うほどのラインナップ。

 メイン会場となる3Fのマカロニ広場特設会場「プリンガーデン」に足を踏み入れると、見渡す限りプリンの山である。右も左も前も後ろもプリン、プリン、プリン。卵、牛乳にこだわった王道を追求したものはもちろん(生産元でも開店後すぐに売切れてしまうというレア物も多数)、抹茶、焼き芋、黒ゴマなど、最近はコンビニでも見かけられるようになったちょっとちがったもの(手作りの本格派が多数)から始まり、納豆、鍋焼き、すだち、大福、ビールなど、思わず「えーっ」と声を上げてしまいそうなものをベースにして作られた、とびっきりの変り種までが大集結しているのである。

 また、3Fの飲食店のすべてにおいても、世界の変り種プリンが限定で販売されている。イギリスの「ブレッドアンドバタープディング(イタリアントマト)」、リキュールを使った「透明プリン(イル・プルチーノ)」、プリンに醤油をかけると「ウニ」の味がするという巷のうわさを検証したという「プリン丼(パパロッティ)」などなど。メディア先行体験会でも、この「プリン丼」にチャレンジしている人は多かった。話を伺うと「ウニのような、そうでないような……」というあいまいな返事。ぜひ、真相を確かめに行ってもらいたい。

あたり一面プリンだらけの「プリンガーデン」。1つ700円の「燕の巣プリン」をはじめいろんなプリンが並ぶ

○イベント「プリン研究所」も開催

 さて、この「プリン博覧会」では、イベントとして「プリン研究所」なる体験イベントも開催されている。まず、米と牛乳をベースに作るというトルコの伝統プリン「シュトラッチ」と「チャイ」を体験するというもの。渋谷神宮前 ターキッシュ・キュイジーヌ「ハレム」の協力のもと、伝統的レシピに基づいて、ローズウォーターを加えて作られたという。外見は、「クレームブリュレ」そっくりの焼きプリン? と思いきや、かなりあっさりした味わい。卵など、濃厚な味わいが通常のプリンの特徴だとすれば、これは正反対に近いあっさりした甘さでまとめられている。舌触りを重視する方にはあまりオススメできないが、甘すぎたり濃すぎるのは苦手、という人にはオススメできるあっさりプリンだ。

【シュトラッチ&チャイ】
実際に「ハレム」のスタッフによってチャイが入れられた。米と牛乳をベースにしたという不思議な味わいの「シュトラッチ」

本当に大きなプリン
 次に、重量3kgという「夢の巨大プリン」が登場。ナジャヴとナジャミーが見守る中、女の子がプリンを試食。顔の大きさと比較してもらえばわかるが、圧倒的な大きさである。このプリン、約20人前というビッグサイズで、実際に食べるには、3F特設会場にある申し込み用紙による事前予約が必要(数量限定、かつ予約は2日前まで)で、お値段も6,000円とこれまたゴージャスな1品。

意外と簡単に作れてしまう「紅茶プリン」を実演中

 「プリン研究所」では、実際にプリン作りを体験することもできる。プレスデーの本日は、フードコーディネーターの斎藤真紀さんを迎え、「紅茶プリン」、「抹茶プリン」、「コーヒープリン」の作り方を教わることができた。紅茶は茶葉を開かせる手間がかかるが、それ以外のものはあっさりとできあがってしまった。試食してみたが、ほどよい甘さの滑らかプリンであった。8月9日、8月23日にはスペシャルイベントとして、フードコーディネーターの柳瀬久美子さんが登場するという。

 また、プリンを食べるごとにもらえるシールを集め(10枚1口)応募すると、抽選でプレゼントがもらえる「プリンチャレンジ10」、園内に設置してあるプリンに関する予選問題を解き、後日上位者による決定戦を開催する「プリンの鉄人決定戦」などのイベントも用意されている。

○食べてみました8種類!!

試食したプリンをずらっと並べてみました
 さて。かつてケーキバイキング7皿でノックアウトした甘いもの(がただ)好き(な)記者。この取材の真の目的である「やはりご当地プリンをた、食べねばぁっ!」を果たすため、ざっと8種類ほど食べてまいりました(全部食べて広報さんはあきれてました)。

 まず、外見からして非常に気になっていた岐阜県の「たまごまるごとプリン」からいってみましょう。外からみると、ほんとにただの玉子。殻も硬いし。特殊な製法で黄身と白身を攪拌するという製法で作られているということなのですが、殻を割ってみると、たしかにプリンっぽい色なんですよこれが。でも、何処にも穴は開いてないというびっくり玉子なのです。カラメルをかけて「いっただきまーす!」。ん? これはプリンというより玉子? 個人的にはお塩をかけて食べたかったです。なめらかな半熟玉子の黄身ような感覚。

 2つ目は、これも見た目重視の高知県「鍋焼きプリン」。須崎市の名物「鍋焼きラーメン」を模したその外見、玉子は乗ってるわ、麩は乗ってる、スープはあるわ、麺(に見えるもの)はあるわ、とにかく外見は「ミニチュア鍋焼きラーメン」です。スープはゼラチンのようなもので作られており、下の麺=プリン本体とは明らかに食感が違うところが面白い。ただし、麺らしさを出すためなのか、プリン部分はかなりゆるめ、かつさくっと作られているので、塊を食べている感覚はあまりないです。甘味もアッサリ系の味わい。

 3つ目いきましょう。長野県は「信州ぜいたくプリン」から、「ロイヤルミルクティ」と「まろやかクリーミー」をチョイス。「ロイヤル~」は紅茶の味が本当に濃い。甘さがほとんどありません。それがまたいい。逆に「まろやかクリーミー」は甘さがしっかり確保されています。両者に共通しているのは、非常に舌触りがいいということ。量も多くないので食べ比べには向いていますね。

 続いては、ポッカから缶入りでも発売されておりますフランスの「プリンシェーク(マンマコッタで販売)」。これはあっさりしていておいしいです。喉ごしもおもしろい感触で、まさにプリン味のシェーク。これもくどくなく、誰にでもオススメできる1品です。

 また、愛知の「カポチャごとプリン」は、本当にかぼちゃの中にパンプキンプリンが入っているというもので、一部分と、かぼちゃ丸ごとが販売されております。かぼちゃ丸ごとをガンガン購入されているご婦人がたも多数いらっしゃられました。プリンには繊維質のかけらも感じられない滑らかさがあり、周りをつつむかぼちゃはこれまた濃すぎず、薄すぎずといった絶妙な味付け。2つの食感が楽しめるお得感あふれる一品ですね。

 そろそろきつくなってきた7つ目ですが、イベントの司会のお兄さんをはじめ、スタッフ一同イチオシのオススメ品、北海道「ふらの牛乳プリン」。小さな牛乳ビンでそのまま焼き上げたということで、長めのスプーンでいただこうとすると、これがまあ、すぐにパツーンと崩れてしまうデリケートさ。持ち帰りもできるんですが、歩いているだけでも崩れて攪拌されてしまうほどのユルユルプリン。でも、このゆるゆるが非常に舌触りがよいのです。牛乳が多量に入っているせいか、くどさはあまりなく、あっさりと食べられる珠玉の1品。イベント時間中に売切れてしまったほどの人気なので、食べたい人は朝、覚悟して行ってください。

 さて最後ですが、やっぱり色物担当としてはこれ行っとかないとダメでしょう。福岡県の「納豆プリン」です。「西の人って納豆ダメなんじゃ?」とおっしゃる方もいますが、広島出身の私めの家族の食卓には、早いうちからありましたよ?<納豆。ということで、納豆料理専門店のプリン、いただいてみましょう(ホントは真っ先に食べました)。「うへぇ」、「舌がしびれる」という声があちこちで聞こえましたが、スプーンですくい上げてみると、納豆特有の「ねばーっ」とした感触が多少残っています。ちなみに匂いはあまりありません。パンフレットによれば「キャラメル風味」ということですが、納豆が甘納豆っぽい甘さを持ち、さらにキャラメルが混ざったプリン本体と微妙なマッチング。結構、というかかなーり濃いです。納豆好きのそこのアナタ、ぜひ一度はチャレンジしてみないと!

 ということで、プリンはみんなでわいわい少しづつ食べられるという利点もあることですし、多数のプリンを食べ比べに一度行ってみるとよいのではないでしょうか? まあ、一度に食べきれる量、品数ではないので、制覇するには何度も通わねばならないのですが、ね……。

「たまごまるごとプリン」

「鍋焼きプリン」と「納豆プリン」

「信州ぜいたくプリン」

「プリンシェーク」

「カポチャごとプリン」

「ふらの牛乳プリン」



□ナムコのホームページ
http://www.namco.co.jp/
□ナムコ・テーマパークのページ
http://www.namco.co.jp/tp/
□関連情報
【5月15日】ナンジャタウン、世界中のプリンが集合「プリン博覧会」を6月14日から開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030515/nanja.htm

(2003年6月13日)

[Reported by 佐伯憲司]


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