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レッツ、3Dシアター向け立体視ソフト「more3D Stereo Software」を発売 |
価格:105万円
株式会社レッツコーポレーションは、独more3Dが開発した業務用の立体視変換ソフト「more3D Stereo Software」を6月9日より発売する。対応APIはDirect 3DおよびQuad Buffered OpenGLで、価格は105万円。立体視に必要となる同型のプロジェクタ2台やPC、ビデオカード等のハードウェアは別売となる。
これはEAの「Madden NFL 2004」の画面。偏光メガネを付けて見ると、まるでスタジアムにいるかのような臨場感のある映像が楽しめる |
基本的には、レッツの子会社であるイーレッツが2001年に発売した立体視グラスシステム(いわゆる3Dメガネ)「Beautiful 3D」のスクリーン投影版となる。対応アプリケーションの映像を、視差を付けて2台のプロジェクターに出力し、スクリーンに投影させる。これにより、視聴者は偏向メガネを付けるだけで、立体映像が楽しめる。
価格設定からもわかるように、コンシューマー向けではなく、業務用に設計されており、CG/CAD関係の企業や研究機関、テーマパーク、商業イベント施設などへの販売を目指す。初年度の販売目標は50セットとしている。導入を検討する企業や機関に対しては、一定期間無料で体験できるお試し版も用意するという。
こうした大画面3Dシアターシステムは、すでにユニバーサルスタジオや東京ジョイポリスなどに取り入れられており、珍しい存在ではない。ただし、既存のシステムは、コンテンツ作成の時点で視差を付けた映像を作っているため、費用の面でも倍以上のコストがかかり、またシアター設計の段階でスクリーンポジションを固定するため、シアターの作り替えや場所を変えての放映などが難しいという弱点がある。
「more3D Stereo Software」は、対応APIで開発されたアプリケーションをすべて3Dで出力できるという汎用性の高さに加え、シアターの規模やスクリーンのサイズに応じて、PC側で細かいカスタマイズが可能になっている。エンドユーザーレベルで見ると、105万円という高額ソフトウェアだが、業務用と捉えれば安い買い物なのだろう。
専用のスタンドを使って2台のプロジェクタを固定し、投影部にはレンズには特殊なフィルターをはめ込む。今回は参考ということで木製だが、実際は鉄製になるという | USBポートにささっているオレンジの物体がIDキー。契約はライセンス単位で、1ライセンスごとにUSBドングルIDキーが付属する。このIDキーがないとソフトが起動しない仕組みだ |
□レッツのホームページ
http://www.lets-co.co.jp/
□関連情報
【2001年11月26日】PCゲームパーツレビュー「Beautiful 3D」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20011126/b3d.htm
(2004年6月9日)
[Reported by 中村聖司]
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