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オオカミの姿をした神が、世界に生命を取り戻す
カプコン、PS2「大神」

発売日:未定

価格:未定

八咫鏡を背負う太陽神天照。プレーヤーはオオカミの姿をした神として、世界に生命を取り戻していく
 株式会社カプコンはプレイステーション 2用ソフトとして「大神」を発売する。発売日、価格は未定。

 2004年7月1日に設立されるカプコン子会社「クローバースタジオ」が制作する「大神」。ビジュアルイメージを日本画とし、今までに例を見ない表現を目指す。メインコンセプトは「ヒーリング」。プレーヤーは白いオオカミの姿をした太陽神「天照(あまてらす)」となって、世界から色彩を奪う怪物達と戦うこととなる。

 ジャンルを大自然冒険活劇とした本作は、人と自然の関わり合いがテーマになる。物語の舞台は神話の世界のような古代、八咫鏡を背負い、さまざまな特殊な能力を持つ天照は、普通の人間の目にはただのオオカミにしか見えない。天照は優しく人々と接し、彼らの警戒心を解くことで、情報や協力が得ることができるという。“自然”の方から、人々へアプローチしていくという視点は、今までの作品ではあまり見られないものだろう。

 天照の敵となるのは、死の大地を支配する怪物達。彼らは世界から色を奪い、人々に不幸と死をもたらす。現在その存在が明らかになっているのは、読心術を操り、人が望むことと反対をする天邪鬼(あまのじゃく)と、鋼鉄の茶釜の体からトラの四肢と猿の頭、蛇のしっぽを出した鵺(ぬえ)。

 彼らの恐ろしい力に立ち向かい、倒すことで彼らの領域であった灰色の死の世界に、“色彩”と“生命”が蘇っていく。命あふれる大地を再生し、人々の信仰を得ることで天照はより強い神へと成長していくのである。

 日本の神話世界を思わせる題材を、日本画の世界で描写、主人公は獣の姿をした神であり、人間へも働きかけていくなど、表現だけではなくテーマにもスタッフの挑戦が見えてくる作品である。新しいゲームとして、続報に期待したい。

【スクリーンショット】
天照が出会うことになる人々。神話時代の日本人を思わせるデザインである 強い霊力と知能を持つ天邪鬼。、怪力や、空を飛ぶ力をもっていたり、多数で群れる子鬼の姿だったりと、さまざまな種類が存在する 茶釜の中は狸の身体だという鵺。酒を飲むほどに揚力を蓄え、際限なく凶暴化、さらには茶釜で獲物をひとのみにするという
走り、飛ぶ、天照。神として、普段はどんな能力を発揮するのだろうか?
天照は人間には、大きい以外はごく普通のオオカミとしか見えず、神だとは気付かれない。彼らとの交流がゲームには深く関係してくる
天邪鬼との戦闘シーン。さまざまな種類の鬼が登場するようだ。画面右上にボタン配置図のようなアイコンが見て取れるが、システムもまだ謎に包まれている
鵺との戦い。吐き出される炎にも独特の表現が
怪物達によって死の大地に変えられたところが、天照の活躍で色彩を取り戻す。民話的情景と、アニメーション風の演出である
日本画を意識したタッチ。作品にユニークな雰囲気を与えてくれる

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□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□関連情報
【4月21日】カプコンが開発スタジオ「クローバースタジオ」を分社、設立
~新作「Viewtiful Joe 2」、「大神」などを順次リリース予定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040421/clover.htm
【3月31日】カプコン、開発の一部を子会社化。新設会社の名前は
「クローバースタジオ」、社長には稲葉敦志氏
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040331/capcom.htm

(2004年5月13日)

[Reported by 勝田哲也]


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ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

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