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【E3 2004 コナミブースレポート】「METAL GEAR SOLID 3: SNAKE EATER」人気爆発! |
会場:Los Angeles Convention Center
まるで出展内容までカムフラージュしているかのような試遊台スペース |
それでは「MGS3」のE3用プレイアブル版についてインプレッションを記そう。プレイしていきなり驚かされたのが、オープニングらしきリアルタイムムービーが用意されていたこと。あのFOXのマークの入った輸送機の中で葉巻を燻らすスネークが上官(“Major”と呼んでいた)から任務を受け、パラシュートでジャングルにダイブ、着地するまでが描かれていた。'60年代という時代背景もあってとにかく渋くカッコイイ。
プレイの前には例のごとく、無線で上官とのやり取りがある。が、やはり操作は複雑。目の前のインストもびっしり文字が書き込まれていて把握するのに一苦労だった。
ゲームスタート時に行なうことは、パラシュートでの着陸時に落としたバックパックを捜索することから始まる。このバッグには自動小銃やスナイパーライフル、手榴弾、麻酔銃、ハンドガン、サーモセンサー、スコープ等、およそ必要なすべての道具がそろっている。これを拾えばまずは一安心といったところ。プレイアブル版は、このバッグの捜索から始まり、ワニや蛇からのフードキャプチャー、パトロール兵士からのスニーキング、兵士たちが駐留する廃墟への侵入、という流れになっているようだ。
装備は一通りそろっているとはいえ、難易度はかなり高め。スニーキングには特に気を使い、周囲の環境にあった戦闘服のカモフラージュやサーモセンサーなどを使った周囲への注意をキチンとやらなければクリアは難しい。しかし、それが理解できればプレイアブル版ながらかなりの面白さで、緊張感あるゲームプレイが楽しめる。ボリュームもプレイだけで30分強はかかる内容だ。ただ、食料を確保してもそれを使うタイミングがよくわからなかった。これはプレイ時間内では食事をする必要性がなかったからなのかもしれない。
オープニングの一画面。ヘルメットにUS ARMYの文字が確認できる | スナイパーライフルで橋を渡る兵士を狙撃。この橋を渡れず死んでしまう人がかなりいた |
このトレーラーは明日にもウェブサイトで公開される予定なので詳しい説明は避けるが、ただカッコイイだけではなく、小島監督らしいユーモアもキッチリあってとても楽しめる内容。ブースで見ていた人たちからもたびたび歓声があがっていた。
トレーラーから一部画像を紹介。台詞からもわかるように、メタルギアらしきものが数台のヘリコプターに輸送されている |
女性レスラーに囲まれパチリ。なかにはサインを求める人も見られた |
「RUMBLE ROSES」のプレイアブル版は、このリングのコーナーに4つの試遊台が設置されていた。選択できたキャラクタは4人。触ってみると思っていたよりもプロレスゲーム的。難しさはなく、ボタンをガチャガチャ触っているだけで思ってもみない大技が出たりと、素直に楽しい内容だ。制作の内田プロデューサーも言っておられたが、キャラクタの女の子の表情がよくできている。技をかけられ苦しそうにしてる表情を思わずしげしげと見入ってしまった。
(c)2004 KONAMI & Konami Computer Entertainment Tokyo.
昨日発表されたばかりのリアルレーシングシミュレーションゲーム「ENTHUSIA」は、4つの専用シートとハンドルコントローラ、ヘッドフォンが用意されていた。選択できたコースは、GT-Rやランサーエボリューションなどが選択できる高速コース、ミニやロードスターなどが選べる市街地コース、パジェロなどの4輪駆動が選べるオフロードコースの3つ。
プレイしてすぐ感じたのは、Gを数値化しアイコンとして表示するVGSの機能がよく目に止まること(VGSについてはこちら)。リアルシミュレーター系のレースゲームは特にそうだと思うが、初見から車のグリップ感を理解して走らせることはできない。練習して挙動を覚えたのち、上手なグリップ走行やドリフトができるようになるものだ。これがVGSではアイコンで表示されるので、コーナーのオーバースピードなどの理解が早いのだ。またアクセルの加重などもタコメーター横のバーで確認できる。視覚から入るドライブというのはとても新鮮だった。
もうひとつ、ハンドルコントローラについて。これはコナミから参考出展で用意されたものだが、ハンドル部分が本物の車パーツメーカーのものと交換できるという、とても面白い仕様になっている。こうしたアイディアがゲームへの没入感を進めたりするもの。ぜひ採用されて欲しいものだ。
「ENTHUSIA」に登場する車は実際のものばかりでなく、仮想のものも存在するようだ | オフロードコース走行時のハンドルの挙動が、まさに実車でオフロードを走っているようで驚いた。思わずハンドルを握りなおしたほど |
「サイレントヒル」シリーズは海外においても高い評価を持つ作品。デビッドリンチ的と海外ゲーム誌で紹介されたことも |
ゲームのほうは、キャラクタのもっさりした動きはこれまでどおり、モンスターたちに感じる生理的な不快感も変わらず残っている。加えて、ざらついた視界のエフェクトやライティングなど、気持ち悪さも十分感じられた。ただ謎解きの部分についてはこれといったプレイはできなかったのが少し残念。
(c)1999 2004 Konami Computer Entertainment Tokyo
「キャッスルヴァニア」のIGA氏がプロデュースする、近未来バイオレンスアクション。
ブースに用意されていたものは、「SPLATTER MODE」という、10分の間に敵をどれだけ倒せるか? といったミッション的な内容。アクションの雰囲気だけを伝えれば、複数の敵を切り倒す高い爽快感が得られるタイプのものだった。敵から流れ出る血の量も相当なもので、地面が血だらけになったほど。
その他、“□△□”といったボタンの組み合わせで高いダメージを与えられたり、剣をムチのようにしならせて敵をつかみ引き寄せるなどアクションなど、まだまだこれから遊びが広がっていきそうな雰囲気を感じた。
本作はもともと海外向けということもあり、純粋に楽しむつもりで海外のメディアの方と2人同時プレイをしてみたのだが、2人して声をあげて楽しんでしまった。直感的であり、キャラクタは小さいながらも動きは小気味良い。
簡単にゲームを解説すると、攻撃方法は実弾系と火炎放射系の切り替え可能な武装と、弾数制限のあるホーミング弾の3種。自機は9機で体力ゲージはなく、ダメージを食らうと1機減、といった仕様。一本道を進んで出てくる敵をとにかく倒すという内容で、敷居が低く、やりこみ度合が高い印象を受けた。
アメリカ向けな濃いキャラクタ設定もとても魅力的だ。日本は発売未定ということだが、是非発売を検討していただきたいものである。
□コナミのホームページ
http://www.konami.co.jp/
□「METAL GEAR SOLID 3: SNAKE EATER」のページ
http://www.konamijpn.com/products/mgs3/japanese/
□「RUMBLE ROSES」のページ
http://www.konamityo.com/rumbleroses/
□「ENTHUSIA PROFESSIONAL RACING」のページ
http://www.enthusia-racing.com/
□「SILENT HILL4 -THE ROOM-」のページ
http://www.sh2004.com/
□関連情報
【5月13日】コナミE3プレスカンファレンス レポート その3
「続・ボクらの太陽 ~太陽少年ジャンゴ~」、「NEO CONTRA」、「SILENT HILL4 -THE ROOM-」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040513/kona3.htm
【5月12日】コナミE3プレスカンファレンス レポート その2
「METAL GEAR SOLID 3: SNAKE EATER」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040512/mgs.htm
【5月12日】Konami E3 Press Conference レポートその1
PS2「ENTHUSIA PROFESSIONAL RACING」、「RUMBLE ROSES」ほか多数のタイトルをプレゼン
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040512/kona1.htm
【5月11日】Electronic Entertainment Expo 2004 記事リンク集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040511/e3link.htm
(2004年5月13日)
[Reported by 山内智和]
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