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★PS2ゲームレビュー★

まったり世界制覇が体験できる!?
やりこみ要素もアリの異色作

「塊魂」

  • ジャンル:ロマンチックアクション
  • 発売元:株式会社ナムコ
  • 価格:4,500円
  • プラットフォーム:プレイステーション 2
  • 発売日:3月18日



 星々を破壊してしまった王様のために、王子が塊にモノをくっつけ、大きくし、銀河の星々を再生する、というストーリーの異色のアクションゲーム「塊魂(カタマリダマシイ)」。本誌でも昨年の「PlayStation Meeting」以降、この作品を追いかけてきたわけだが、ついに発売となる。

 操作はアナログスティック2本を使用したラジコン操作。両スティックを↑↑で王子が塊を押して前進、↓↓で後退、↑↓で右、↓↑で左へと回転。→→で右、←←で左へ平行移動するといったもの。さらに、L、R3ボタンを同時に押す(両スティックを押し込む)ことで、その場で180度方向転換できる「王子ターン」が使え、両スティックを交互にガチャガチャすることでダッシュが可能となっている。

 初めてプレイするときに、上記の操作を一通り行なうチュートリアルが用意されているので、マニュアルを見ずとも十分プレイに関する操作は確認できるのはうれしい。

 とまあ基本的なところは記事で何度か取り上げているので、過去の記事を参考にしていただき、今まで紹介しきれなかったこの作品の魅力を個人的視点からこのレビューでお届けしていこう。あらかじめ申し上げておきたいのは、このゲームは隅から隅までよく作りこまれている、ということ。そして、とても味わいのあるゲームということ、そして個人的に最低1本購入決定ということだ。

 「どうせ提灯記事でしょ?」と思われる方もいらっしゃるかと思うが、個人的になにはともあれ、エンディングにいたるまで楽しい思いをさせていただいたゲームである。興味をもたれた方も多いと思う。そんな方々に本稿を読んでいただければ、との思いでこの原稿を書いている次第である。

王様。大きすぎ 王子。小さすぎ
「王子ダッシュ」。高速移動と、モノにはさまれたときに脱出する際に使える 「王子ターン」。その場で王子が塊を飛び越え、180度の方向転換が可能 チュートリアルで操作はすべて覚えられる



■ まずはデータロード画面から魅力を語っていこうか

 ゲームをプレイすると作成できるセーブデータ。2回目以降のプレイでは、ゲームが起動されると、「NAMCO(R)」のロゴが出現した後、まずこのセーブデータをロードする画面が表示される。このロゴが実はポリゴンで描画されており、基本操作どおりに塊を王子が転がし、対応する文字を巻き込むことでロードデータを選択する形式になっている。ちなみに新規データプレイは(R)の文字をくっつければOK。

 そしてバックグラウンドに流れるサウンドは、昨年から配布されていた体験版にてタイトル画面用のバックに流れていた「ナナナン塊」。鼻歌である。このロードシーケンスこそ、このゲームの魅力の一端を端的に紹介している好例といえる。シンプルなのにどこか可笑しい。ちょっとヒネッたユーモアがこのゲームの中には“詰め込みすぎ!”というぐらい詰め込んであるのだ。

 さらに、星を作る段になっても、ロード画面には特徴がある。「星を作る」選択をした後、王様が登場。この王様のアイサツがスカしている。世界の国々の言葉で行なわれるこのアイサツ、知らない国もいっぱいだった。カタカナと漢字の入り混じるテキスト、そして独特の曲線を持つ文字フォント。最初はちょっと視認性に困る部分があったが、慣れるとこれがゆるーくかわいく思えてくる。

 そして、いざ星へと向かうわけだが、そこで入るロード画面は王様が「イロイロト地球ヘオクッテマス・・・・モノ・・マップ・・夢・・希望・・愛・・ヨロコビ・・コンワク・・トマドイ・・」(内容はステージによって異なる)と言葉を投げかけてくる。単なる「NOW LOADING」と違って、なんて味のあるロード画面なんだろう? 別にこれが「すごい」と声を大にしていいたいことではないのだが、ただ「ロードしています」ということを伝えるだけでない、開発陣のやさしさあふれるセンスには心動かされるものがある。

 タイトルと交互に流されるアドバタイズデモもいい。わざわざプレーヤーのプレイデータを一定量見せてくれるようになっている。初めてプレイする際はデモプレイを参考にしてみると、意外なことがわかって楽しいかもしれない。

セーブデータロード画面。最高(多くは語らず) 各ステージがスタートするときの画面。味ありすぎ ほかにもオープニングなど各種ムービーのセンスがとにかくおかしい



■ 「塊を転がしてモノを巻き込む」ことを繰り返すだけでなぜ楽しいか

 塊を転がしてモノを巻き込む。これがこのゲームの最大の魅力であることは何度も繰り返しているが、この感覚だけなら、古くはアタリの「マーブルマッドネス」や、最近ではSCEJの「XI」にも通ずる、転がす感覚とも似た要素がある。過去の偉大な作品と、この「塊魂」の違いは、「塊」にモノが巻き込まれること、「塊」は球形で、ごろごろと転がることことぐらいだろうか。しかし、「塊」に長いモノや大きなモノを巻き込むと、「XI」さながらのガタゴト移動も楽しめてしまう(これはこれで困ることもある)。

 しかも、この「塊魂」では、「そのステージに転がっているほとんどすべてのモノが巻き込める」ことが大きな魅力に直結している。ガビョウやお寿司やビスケットから、果ては島や雨雲といったありとあらゆるモノが巻き込まれ、そのたびにリアクションが起こる。電柱やフェンスなど、地面にしっかり植えられているものは、ベリベリッという感じで巻き込まれていくし、あまり高く積んであるものは一度で巻き込めずにストンと落ちてくる。面白いのはやはり、巻き込まれる際のリアクション。鳥の卵をくっつけるといきなり「コケコッコー!」と叫びながら孵化してみたり、お姉さんを巻き込むと「イヤーン~」だったり、と細かくSEが設定されており、さらにジタバタしてみたりと芸が細かい。リアクションがあるのは別に動くものだけではない。カサを巻き込むとパッと開いてみたり、リアクション探しをしているだけで夢中になれてしまう。

 それから、塊の大きさ以下のモノは全て巻き込むことができるので、畑に植えられているダイコンやニンジンといった作物は、その上を通過するだけでポンポン抜けていく。そして塊がハリネズミのような形になっていくのがなんともたまらない。さらに、フェンスやベンチ、街灯など、ちょっと普通ならありえないモノを巻き込めるようになってからが俄然楽しくなってくる。フェンスをベキベキとはがし、自動販売機を押し倒し(つぶしてはいないのがミソ)、挙句には家やビルまでポロポロと巻き込んでいく様は、怪獣映画のまさにそれ。怪獣といえば、なぜか存在する巨大ヒーローや怪獣も巻き込むことが可能だ。

モノを巻き込むとリアクションが気になる 王様の隠した「王様プレゼント(そのまんま)」を発見


ポーズをかければ巻き込んだモノのデータが確認できる
 この「巻き込み」の感覚は、実際に店頭などで触ってもらうのが一番だろう。ブルドーザーやクレーンなどの建設車両がビルの解体時に行なうあの「破壊」感と、ビールの栓を「抜く」感覚、さらに強力な磁石でモノを吸着させるあのなんともいえない気持ちよさがないまぜになった、とでもいえばいいのだろうか。しかもお手軽に。塊が通ったあとにはペンペン草1本残さない、気がつくとそんな気分でフィールドをゴロゴロ練り歩く自分がいるのだ。基本的に塊の動きはそれほど早いものではない(塊が大きくなるにつれて、その動きがゆるやかになっていく)が、その分、巻き込んだモノのリアクションが見たくてついつい、いろんなものを巻き込んでしまう(巻き込んだものは左下に表示され、塊を構成しているモノの種別はスタートボタンでポーズをかけると一覧できるようになっている)。

 ただし、「巻き込み」にはルールがある。先ほども述べたように、塊の大きさ以上のものは巻き込めない。巻き込めないものにぶつかると、「ガキッ」といったショックが起こり、その場で塊は停止するが、高速でぶつかると、軽くはじかれるように停止するうえ、くっつけていたモノがはがれてしまう。さらに、ネズミ捕りなどに乗っているモノを巻き込む際には、バチンとはじかれて大きく飛ばされることもある。

 もっとも注意すべきは、人や自転車、クルマなどの移動するモノ。塊がまったく相手にならない大きさのときは吹き飛ばされてしまう。巻き込めるかどうかは、このぶつかったときのリアクションが参考になる。相手にされないときはピクリともしないが、もう少しで巻き込めるというときは、ぶつかると揺れるようになる。ここまでくれば、もう少し塊を大きくするだけで巻き込める。モノを巻き込めるかどうかは細かく設定されており(物体の容積で計算されているようだ)、長いものでも細ければ早めに巻き込めるし、フェンスなどの薄いものも、見てくれよりは早く巻き込めるようになる、ということを覚えておくといいだろう。

右前方から来るトラックとぶつかってしまったところ。そのまま吹き飛ばされて、右にあるビルにぶつかってしまう。塊からモノがはがれていく……

動くモノを吹き飛ばしたところ。キリモミ状態で吹き飛んで行き、しばらく動けなくなるので、そこで巻き込む
 移動するモノを巻き込むには、巻き込み可能となった状態でモノにぶつかると、相手がキリモミしながら吹き飛ぶ。そして吹き飛んで動けなくなったときに巻き込むという手順を踏むことになる。移動するモノは基本的に塊を大きくするには効率のよいものが多いので、コーナーなどに向かって飛ばすように位置を調整し、すぐに巻き込んでしまうといいだろう。圧倒的に塊が大きくなれば、吹き飛ばすことすら必要ではなくなってくるし、巻き込めるようになれば、逆に相手が驚いて逃げていくようになるが(このリアクションも楽しい)。

 塊が大きくなると、カメラがより上方からのアングルへと変化し、どんどん視界が広がっていく。最初はいじめられていたネズミやフンコロガシなどに復讐するチャンスが回ってきたとき、猫や犬を巻き込めるようになったとき、人を巻き込めるようになったとき、クルマを巻き込めるようになったとき……と、最初は小さかった王子がまさに地球のありとあらゆるモノに対して逆襲していく、それがなんともいえない高揚感を呼び起こしてくれるわけだ。

塊が大きくなるにつれ、カメラは上へと引いていく。巻き込めなかったものを巻き込む逆転感覚はやみつきになる

規定の大きさに達しないと、王様のこれまた容赦ないコメントが。そもそもアンタのせいだろ
 通常、各ステージには王様の設定した制限時間がある(最長は25分)。その時間内に指定された大きさに塊を育てていく必要があるが、規定の大きさを達成した後は、残りの時間でさらに塊を大きくすることができる。制限時間に到達すると、「王様レインボー」で塊は王様の手に渡り、夜空に星として浮かべることが可能となる。その際、巻き込んだものの大きさが判定され、王様がコメントしてくれる。結構容赦ない語り口なのだが、コレがまた笑える。

 さらに、巻き込んだものの種別(むしろ塊の成分とでもいおうか)から、星の名前が命名される。このネーミングがまたユニークなので、いろんなものを巻き込んでみたくなるのだ(今までに集めたものは王子星の『素敵コレクション』で分類された状態で閲覧できる)。規定到達時間と、最終的な塊の大きさが記録されるので、できるだけ早く、できるだけ大きく、というチャレンジャブルな要素があることも、ゲームとしてうれしい。以前作った塊がある場合は、星として浮かべるか、「星クズ」にするかを選べる。星クズを選択すると、王様の巨大な頭が、できあがった塊をあっという間に壊してしまう……コレがちょっぴりセンチメンタルを誘う。できあがった星は、王子星の「星空を見る」で鑑賞することができる。


できあがった塊は、そのまま星にするか、星クズにするかを選べる



■ 大別すると2つのステージが

「塊魂」のメニュー画面。3つの場所を行き来し、その表面にあるものを選択する方式
 「塊魂」はメニュー画面も凝った作りになっている。データのセーブ、振動設定、そして巻き込んだモノを一覧できる「素敵コレクション」などがある「王子星」と、ゲームプレイのためにある「地球」、そして、王子のいとこたちが待ち受ける対戦モードが遊べる「キノコ」の3つを、LおよびRボタンを押すことで行き来し、それぞれの星の表層に各要素が並んでいるので、そこまで王子を移動させ(ここもスティックで移動)○ボタンで決定、という寸法だ。

 ゲームモードは、「星をつくる」と、「星座を作る」に大別できる。「星を作る」は、先ほども述べたとおり、一定時間内に規定以上の塊を作り上げるモード。「星座を作る」は、ちょっと条件が異なり、王様の課題を満たすものを巻き込む。どんどん塊を大きくする「星を作る」は、とにかくガンガン先に進めるが、「星座を作る」は、ちょっと頭をひねらないと好記録が残せないルールが用意されている。

 総ステージ数はそれほど多くない。マップは家、町、世界の3タイプで、行動範囲が設定されている(規定以上の大きさになれば通過できるゲートのようなものが設定されている)。各ステージはちょっと慣れればノーミスでクリアできるボリュームと難易度になっている(3時間ぐらいですべて遊べてしまうだろう)。だが、その先には、規定の大きさをクリアするための所要時間を詰めたり、塊をできるだけ大きくするというやりこみ要素がある。サクッと始めてスッとやめられる気軽さは確保しつつ、レースゲームのようなタイムアタックを繰り返すというストイックだがなかなか侮れない楽しみが待っている。規定の大きさに到達する際にかかる時間によっては「流星」を見ることができるようになる。流星は「星空を見る」で自分が操作して流すことができる。

 「星を作る」ステージは、いわゆるストーリー仕立てになっている。「ウゴウゴルーガ」や、「ブラックワイドショー」といったテレビ番組が好きな人には、多分センスのチャンネルが合わせやすい、どこかシュールな展開が待ち受けているので、幕間のデモもしっかり見てもらいたい。個人的にはこのセンスは非常に好み。母、兄、妹の3人が、父親に会いに行く旅を描いた一大巨編(誇張ありすぎ)となっている。

 「星座を作る」は、一部の星座は好記録を狙おうとするといきなり大変なことになる。特にびっくりしたのは「おおくま座」、「おうし座」。ステージ中に点在する「熊(おうし座は牛)」に関係するモノを巻き込んだ時点で終了となるのだが、塊を大きくして大きな熊を捕まえようとすると、塊が大きくなってしまっているのでカメラが上空へ行ってしまい、小さなものが見えにくい。おまけに……これ以上はネタバレになってしまうのでやめておこう。このステージと、塊の大きさがわからなくなる「北極星をつくる」ステージはかなりドキドキできる。

 ひとつ気になったのは、「リトライ」がゲーム中断時のメニューにないこと。ゲームプレイ中にスタートボタンで中断すると、△ボタンで「王子星に帰る」という選択は可能だが、その際も王様による「星クズにするかどうか」の判定シーケンスへ行ってしまうので、すぐにリトライができないのはタイムアタック派としてはつらいところだ。

 それから、キノコでいとこたちと行なえる対戦モードにも多少触れておきたい。いくつかの専用マップの中で、結果的に規定時間内により大きな塊を作り上げたほうが勝ち。基本的には先手必勝なのだが、ダッシュすることで相手の塊にタックルし、相手のモノを弾き飛ばすことができる。これで相手を動けなくしておき、その間に残ったモノを巻き込んでいく、という駆け引きの要素がある。塊を大きくしたら、対戦相手を巻き込んで動けなくし(巻き込まれたらレバガチャで回復)、さらに塊を大きくするのだ。

「星を作る」で塊を早く作り上げれば「流れ星」を見ることができる 「星を作る」と「星座を作る」両ステージは、クリアするとデモが流れる 「キノコ」の上のいとこたちを増やすには、各ステージをクリアすればいい。そのステージに彼らがいればキノコにやってくるはずだ



■ 大物大起用のサウンドも必聴

デモ、ステージBGM、ともに個人的にはかなりお気に入り
 もうひとつ、「塊魂」の魅力を挙げるとしたら、やはり豪華なアーティストを多数起用したサウンドだろう。楽曲は全てナムコサウンドスタッフによる作詞、作曲で、以前記事でもお伝えしたが、これだけのアーティストが参加した楽曲群は聴き応え十分。個人的には、オープニングにもなっている「魂オンザロック~メインテーマ」、そして「月と王子」、「katamari manbo~塊シンドローム」、「真っ赤なバラとジントニック」あたりがステージBGMとしてかなりのお気に入りである。そして、「愛のカタマリー~エンディングテーマ」は松崎しげる氏の名曲「愛のメモリー」を知っている方には感涙もののタイトルである。詩も曲も、笑い転げながらちょっとじぃんとしてしまった。これらの楽曲はこのゲームのために用意されているということがまずびっくりすることで、実力派アーティストの本領が遺憾なく発揮されている聴き応えのあるものばかり。

 さらに、そのほかの楽曲にも魂を揺さぶられるものが多く、'90年代サウンドと歌謡曲が好きな人にはぜひとも聞いてもらいたいサウンドがあふれている。昨年1月に発売された「ことばのパズル もじぴったん」が好きな方にはさらにオススメしたい(スタッフも共通しているし)。前述の大物アーティストが参加していないものにこそ、このゲームのベストBGMが隠されているかもしれない。


目標到達までのスピード、そしてどれだけ塊を大きくできるか、これをひたすら極めていくだけで楽しい
 簡単操作、やりこみ要素、やさしさあふれる各種要素をふまえて改めて思うことは、自己責任としてはぜひ、一度遊んでほしいオススメタイトルであることは間違いない。ただし、ゲームにスピードやバイオレンスといったスリルを求めたり、ハードなアクションを求めるタイプのユーザーにはおよそ向かないタイプのゲームである。ただし、ステージによってオブジェクトの配置が異なるためか、塊のスピードがガーンと上がったり下がったりすることもあるので、スリリングな感覚は多少味わえるかも。

このタイプのステージだけは、ホントしゃれにならないんだけど(苦笑)。煮え湯を飲まされまくりです
 やりこみ要素に関しては、タイムアタックを念頭にいれると、まるでフリーコースのレースゲームのようなプレイ感覚になってくる。塊の大きさを確認しながら、どれを巻き込んでいけば効率よく塊を大きくできるのか、どこへ行けばそれがあるのかを頭に入れながら転がしていると、あののほほんとした雰囲気もどこへやら、アツくなっている自分に気がつく。「巻き込める!」と思って突っ込んでいくと、モノにはじき返されてタイムロス、というのは本当に悔しいのだ。

王子のオシャレが楽しめる「王様プレゼント」。早く全部集めないと!
 それから、さらっとクリアしちゃってつまんないかも、という人は、一度周りをよく見回してみるといい。いろんなモノが転がっていることに気づくはずだ。それをいちいち巻き込めとは言わないが、素敵コレクションのこともあるので、できるだけ多くのモノを巻き込んでみてはいかがだろうか。そういった意味では、能動的にこの世界を楽しもうという人でないと、このゲームの面白さは長く続かないのかもしれない。静的なじんわりしたユニークさがこのゲームの最大の魅力。そこに何かを感じられれば、満足できるタイトルといえるだろう。

(c)2003 NAMCO LTD.,ALL RIGHTS RESERVED

□ナムコのホームページ
http://www.namco.co.jp/
□塊魂オンザウェブのページ
http://katamaridamacy.jp/
□製品情報
http://www.namco-ch.net/katamari_damacy/
□関連情報
【3月4日】ナムコ、「塊魂オンザウェブ」を公開
壁紙やスクリーンセーバーなど配布
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040304/kata.htm
【2月13日】ナムコ、PS2「塊魂」の出演アーティスト情報公開
浅香 唯さん、新沼謙治さん、水森亜土さんら
豪華メンバーが登場
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040213/kata.htm
【2月9日】ナムコPS2「塊魂」動画公開! 対戦モードの様子も収録
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040209/kata.htm
【1月28日】発売日も転がった!? ナムコ「塊魂」3月18日発売に変更
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040128/kata.htm
【1月24日】発売日も決定! ナムコ「塊魂」モード詳細など公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040124/kata.htm
【1月18日】「第19回次世代ワールドホビーフェア」大阪で開幕!! PS2版「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」など新作目白押し
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040118/whf.htm
【2003年9月1日】スティック2本ですべてを巻き込め! ナムコ「塊魂」
体験版をTGSで無料配布決定!!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030905/namco.htm
【2003年8月1日】ナムコ、PS2用アクションゲーム「塊魂(カタマリダマシイ)」スクリーンショット到着!!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030801/kata.htm
【2003年7月30日】PlayStation Meeting 2003、ソフトウェア編詳報
タイトル収穫期に入り出荷本数の好調な伸びの反面に課題も
コーエー「戦国無双」など期待の新作を5本紹介
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030730/psm.htm

(2004年3月17日)

[Reported by 佐伯憲司]


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ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

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