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Ubi、「XIII 日本語版」発売記念イベントをアソビットシティで開催
大会優勝商品のGeForce FX 5950はやはり……!?

3月13日開催

会場:秋葉原アソビットシティ

 ユービーアイソフト株式会社は、トゥーンシェーダーによるコミック調のビジュアルが特徴的なFPS「XIII(サーティーン) 日本語版」の発売を記念した対戦イベントを秋葉原アソビットシティ6Fオンラインゲームスタジアムにおいて開催した。会場には、オンラインゲームスタジアムへ来て大会をはじめて知ったような人から、大会の優勝商品であるGeForce FX 5950目当てのゲーマーなど約20名ほどが集まった。

決勝戦は、グレネードの爆発が激しい一戦になったが、目の前で破裂すると即死してしまう。SIGUMA氏のピンを抜いてから5秒という時間の測り方は、なかなか見事だった
優勝商品のGeForce FX 5950のビデオカードはSIGUMA選手の元へ。すでに先日行なわれた「Halo for Windows Worldwide Championship」でRadeon 9800 Proをすでに入手しているが、これで彼の手元には複数枚のビデオカードが所蔵されることになる
大会終了後も、会場を訪れた子供達が「XIII 日本語版」を遊んでいた。絵柄がコミック調と言うことで、リアル系のFPSに比べて親しみやすいのだろう
 大会は予選と決勝の2部構成で行なわれた。まず予選はAとBの2リーグに分け、目に入るものすべてが敵というFPSではお馴染みのデスマッチモードを15分間戦う形式で行なわれた。A/Bリーグの獲得ポイント上位3名ずつ、計6名が決勝へとコマを進めた。上位4名ではなく3名なのは、「XIII」のマルチプレイの最大参加者数が6名までという仕様による。

 決勝は、「XIII」独自のゲームモードである「ハント」で実施された。ハントはデスマッチの変形のような「XIII」独自のゲームモード。フィールドマップ内に出現したプレーヤーたちは互いを狩り合うのに加えて、コンピューターが操る死神を追い回すことになる。

 ハントは、敵プレーヤーを倒した人数で優劣で決まるデスマッチと異なり、ポイント制を採用しており、敵プレーヤーを倒すよりも“死神にダメージを与えるか、倒す”という行為の方が高いポイントを得られるようになっている。

 ただ、死神にダメージを与えれば与えるほど、死神の移動速度は速く、そして体が小さくなりダメージを与えるのも難しくなる。おまけに死神に触られると、ただ倒されたよりも多いポイントを敵プレーヤーに与えてしまう。最終的には、タイムアップ時のポイント数か、設定された上限ポイントにいちはやく到達したプレーヤーの勝ちとなる。

 さて、本大会では、国内のFPSの大会では常連中の常連であり、「HALO」では世界5位という実績を残しているSIGUMA選手も会場に姿を見せていた。大会開始前に軽く話を聞くと、練習は体験版でみっちり行ない、ある程度の感触は掴んできていたとのこと。今日のお目当てを聞くと「当然、GeForce FX 5950ですね」と応えてくれた。

 予選デスマッチの舞台となるのは、ゲーム本編ではナンバーズの会合が行なわれるホテルを舞台とした「Bristol Suites」。開けたロビーや、階段状のホール、入り組んだスタッフルームなどで構成されたマップだ。ちなみに、筆者が参加したAリーグはSIGUMA氏を始めとしたGeForce FX 5950を狙うFPSゲーマー4名と一般人の親子連れ2名という顔ぶれだった。予選がスタートしてみると手慣れた感じで武器の確保と敵の発見に回るゲーマーたちが手当たり次第に敵を倒していく修羅場と化した。

 実際に戦ってみるとわかるのだが、「XIII」のマルチ対戦の場合、双方が動いていると互いに弾を消費しあうだけで体力がなかなか減らず、先に武器のリロードに入ったほうが狩られるという展開になることが多い。今回の予選はまさにそんな展開で、最初のうちはスコアも団子状態だった。しかし、後半10分過ぎあたりから次第にポイントに差がつき始め、終わってみると上位3名が約45ポイント前後で並び、その後に筆者が続くという結果となった。

 予選後に勝った3人に話を聞いてみると、入り組んだスタッフルームで装備を調えて敵を待ちかまえる方が効率が良かったとのこと。俗に言う“キャンプ”という戦法でインターネット上の対戦などでは嫌われるのだが、そこは勝ちをどん欲に狙うという姿勢の表れであり、逆にその点に気づけなかったから筆者は負けたとも言える。

 5分ほどの休憩のあと、予選を勝ち抜いた6名がハントで激突した。今回は上限ポイントを設定せず、15分の設定タイムをフルに戦う設定でスタート。そして、決勝でずば抜けたポイントを稼いだのはやっぱりSIGUMA選手だった。

 ハントで使えるのはダブルバレルのショットガンと単発式のハンドガン、そしてグレネード。本マップではグレネードはマップ各所に散らばっており、大量に使うことができた。グレネードというと、狙った場所への投擲の難しさや爆発時間の調整などが難しく、威力は高いが当てにくい武器だ。しかし、SIGUMA氏はこれをしっかり使いこなしていたのだ。

 一箇所に足を止めて敵を待ち伏せていた予選と違い、SIGUMA氏は決勝スタートと同時にグレネードを投げてその場をすぐに離れ、グレネードを常に使えるようにするためにマップを巡回しはじめた。そして、手当たり次第に死神が通りそうなところや人が集まっているところにグレネードを投げまくったのだ。それもただ投げまくったわけではなく、ピンを抜いてから爆発までの5秒をきっちり計って、確実に敵を殺せるような位置やタイミングで投げているのだ。

 ゲーム開始前にSIGUMA氏と話していた内容を今思い出すと、「XIII」ではグレネードでダメージを与えられる範囲が広く、特に遮蔽物の無いようなところだと意外に大きなダメージを食らってしまうという事実に彼は気が付いていた。グレネードの設置量が多いマップ「SPADS」が舞台だったこともあって、グレネードを投げまくるという戦術を思いついたのだろう。しかし、ハントではグレネードなどで自爆してしまうと-50ポイントという大きな減点を食らってしまう。死神を一回倒して手にはいるのが30ポイントなので、グレネードを投げまくるという戦術がいかに諸刃の剣かというのは、容易に理解できるだろう。

 しかし、ふたを開けてみると決勝は535ポイントを取ったSIGUMA選手の1人勝ち。2位の250ポイントにダブルスコア以上の差を付けての勝利となり、優勝賞品のGeForce FX 5950は大会開始前の下馬評通り、彼の手に収まることとなった。以前渋谷のネスタなどで大会が実施されていた頃は、強いけどいまいち勝てないというイメージがあったSIGUMA選手だが、「HALO」世界大会の日本予選あたりから、その強さは極まってきている。もう、名実ともに日本を代表するトッププレーヤーと呼べる存在だ。

 来週は、同じくオンラインゲームスタジアムでエレクトロニック・アーツの「Battlefield Vietnam」の対戦大会が予定されている。こちらは20日と21日の2日間に渡って大会が行なわれるが、各日の成績最優秀者にはGeForce FX 5950がプレゼントされる予定となっている。腕に覚えのある方は、積極的に足を運んでみてはいかがだろうか。SIGUMA選手に対抗できるプレーヤーの登場を期待したいところだ。

国内のゲームの大会には必ず顔を見せるSIGUMA選手。今回も、愛用のマウスバッド「SURFACE」を持ち込んでいた。ただ、激しく使い込んでいるようで「そろそろ買い換えかなぁ」とつぶやいていた

ハントモードでは、トゥーンシェーダーならではでのコミカルな死神を追いかけることになる。ちょこまかと逃げ回るので、弾が広がるショットガンでも当てるのはなかなか大変だ。ダメージを与えると小ドクロが周囲に漂うので、参加者達はそれを頼りに追いかけ回すことになる

□ユービーアイソフトのホームページ
http://www.ubisoft.co.jp
□「サーティーン 完全日本語版」の公式ページ
http://www.ubisoft.co.jp/xiii/index.html
□関連情報
【2004年3月10日】「サーティーン 完全日本語版」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040310/xiii.htm

(2004年3月15日)

[Reported by tyokuta]


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ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

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