価格：未定

　株式会社キッズステーションのゲーム部門メディアクエストは、ドイツCrytekが開発した次世代アクションシューティング「Far Cry」を日本語化し、4月に発売すると発表した。対応OSはWindows 98/2000/XPで、価格は未定となっている。

ご覧の通り、すでに日本語テキストが組み込まれている。あとは英語版の発売がスケジュールどおりいくことを願うだけだ

　「Far Cry」は、南国の孤島で繰り広げられる悪の組織との死闘を描いたアクションシューティング。昨年8月にロンドンで開催されたECTSではBest PC Game賞を受賞し、1月に解禁となったPlayable Demoでは、自社開発のDirectX 9世代のゲームエンジンCry Engineのポテンシャルの高さをいやがうえにも実感させてくれた。パートナーのUbi Softと共に、開発にじっくり4年の歳月をかけた大作だけあって、FPSファンやメディアのみならず、日本を含む世界中のデベロッパーからも熱い注目を集めているタイトルだ。

　ところでメディアクエストは、このところ「Call of Duty」、「URU: Ages Beyond MYST」、そして「Far Cry」と世界の大作どころの正式取り扱いを立て続けに発表してきている。これは同社の方向転換というより、主要取引先であるUbi SoftとActivisionそのものがデベロッパーの細かい離合集散を統合した上で、徐々に大作志向に移行してきていることの影響が大きい。大作を扱えばライセンス料も跳ね上がるため、必然的に年間の取り扱いタイトルの数も減らざるを得ないが、PC分野で長い歴史と実績を持つ同社がきっちり取り扱ってくれることは、PCゲームファンとしては「安心」の一言だろう。

　「Far Cry 日本語版」の細かい仕様については不明だが、テキストは完全日本語化、音声はそのままで字幕処理する方針としている。発売時期については4月中としているが、欧米での発売日3月23日からそれほど離れないタイミングを狙っているという。実際、すでに日本語テキストの組み込みもスタートしており、4月初旬の発売も期待できそうだ。

　先述したように英語版だがすでにPlayable Demoも公開されているので、未体験者はぜひとも試してみることをお勧めする。ただし、必要スペックは現行最高水準なので、パーツの買い換えも同時に検討する必要があるかもしれない。何はともあれ発売が楽しみなFPSだ。

【Far Cry 日本語版 動作環境】

CPU:Pentium 3 1GHz以上(Pentium 4 2GHz以上を推奨) メモリ:256MB以上(512MB以上を推奨) HDD:4GB以上 ビデオカード:VRAM 64MB以上(128MB以上を推奨)

(C)2004 Crytek. All Rights Reserved. Published by Ubi Soft Entertainment. Far Cry, Ubisoft and the Ubisoft logo are trademarks of Ubi Soft Entertainment in the US and/or other countries.

美しいグラフィックス。このディテールで満足なパフォーマンスで動作させるためには、最低でも推奨環境は必要になる

□メディアクエストのホームページ
http://www.kids-station.com/game/
□関連情報
【2004年1月22日】「Far Cry」Playable Demo
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040122/demo0122.htm
【2003年9月1日】3DゲームファンのためのCRYエンジン講座
「FAR CRY」に見るドイツ製エンジンの次世代テクノロジー
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031022/nexon.htm
【2003年5月16日】次世代FPS「Far Cry」プレビュー
美麗な3Dグラフィックと優れた敵AIが織りなす秀作スニークアクション
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030516/e3_far.htm

(2004年2月20日)

[Reported by 中村聖司]

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