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★Xboxスペシャル体験連載★

「鉄騎大戦」徹底紹介
「鉄騎大戦」を遊んでみる
第3回:戦場で何をするのか、そして、そのためには……

  • ジャンル:戦争
  • 発売、開発:株式会社カプコン
  • プラットフォーム:Xbox
  • 発売日:2004年2月26日予定(現在PILOT TEST中)
  • 価格:「鉄騎大戦」単体版、7,800円
    「鉄騎大戦」、「鉄騎」、専用コントローラ同梱版、19,800円



 前回この連載では、VTを手に入れ戦場へ出るまでの事柄を説明した。今回は実際に戦場でどのようにVTを操作するのかを中心に説明を進めていく。前作ですでに操縦をマスターしている方も、復習と思ってお付き合い願いたい。


■ 操縦桿を握る

 この作品のもっともわかりやすい特徴は、何といっても鉄騎コントローラだ。臨場感にあふれたプレイを行なうためのコントローラとなっているため、現用兵器を思わせるような配置になっている。もちろん、シミュレータとして楽しめるように、多数のスイッチやレバーが付いている。このゲームを楽しむためには、これらのスイッチやレバーを極限まで使いこなしたい。それがパイロットたちの本音なのだ。
 そこで、今回はレバーやスイッチに関しての使い方を説明していく。まずは、戦闘に参加するために、移動と武器の使用法を身につけてほしい。

▲コントローラー左部分
大きなレバーで機体の旋回を、変速レバーでシフトチェンジを行なう。左レバーのハットスイッチで視界の移動。押し込むと機体正面に視界が戻る
▲コントローラー右部分
レバーで銃口の向きを、人差し指のトリガーでサブウェポン、親指左側のスイッチでロックオン、親指右側のスイッチでメインウェポン発射


■ VTの起動

 戦場に出ると、パイロットであるユーザーはVTの座席に座った状態で戦場に放り出される。素早くハッチを閉めて戦闘開始と行きたいところ。しかし、VTのエンジンには火が入っておらず、制御用のOSも起動していない。もちろん、このままではVTを動かすことができない。まずはエンジンをかけ、VTを起動する。戦闘はそれからだ。

▲エンジンをかける
一番右側の縦に並んだスイッチを順番に押していく。コクピットハッチを閉め、イグニッションを押す
▲トグルスイッチON
左ブロックの右下にある棒状のスイッチ群だ。戦闘中に全部オフにすることで、更なるステルス性を得ることができる
▲スタート
この画面で伸びてくるバーが5本とも右側のラインを超えているときに、スタートを押せば起動だ

 この手順通りにスイッチを押していけば、VTはウォーミングアップが済んだ状態になる。武装をチェックし、進撃する方向を確認するのだ。
 なお、戦闘中にトグルスイッチを全て“OFF”にした場合、機体の活動が停止する。この状態は、敵VTのレーダーに最も感知されにくい状態となるため、隠れるときには使用してみてもよいだろう。ただし、パイロットに供給される酸素も停止する。長時間トグルスイッチを“OFF”にしておくと、パイロットが死亡してしまうので、注意が必要だ。

■ 進撃! 歩行と走行

 VTの起動に成功したら、作戦開始。自分の足で戦場に向かわねばならない。しっかりとアクセルを踏み、僚機に遅れを取らないように進撃だ。
 VTは、車と同じようにギアを順番に入れる事によって加速していく。そのため、最初から5速に入れても前に進むことはできない。1速からゆっくりと加速していくしかないのだ。スピードが十分に乗るのをまって、2速へ、また3速へとギアを入れていけばよい。ただし、4速から5速にギアを入れる時は要注意。4速でレッドゾーンを振り切るぐらいまでエンジンを回しておかなければ、5速に入れた瞬間に失速してしまう。それ以外にも、登り坂や水際では4速以降が使い物にならなかったりと、しっかりとしたギア選択が移動の鍵を握る。

▲フットペダル
左側からスライドステップ、ブレーキ、アクセルと並んでいる。スライドステップは、緊急回避用の行動で敵の弾をよけるのにもってこいだ
▲ギヤ・レバー
4速や5速で急旋回しようとすると、転倒しやすいので注意。また、高速で何かに接触しても転倒する。転倒している間は無防備なので注意が必要だ

■ 回避 ダメージを減らし、戦場に留まるために

 しばらく移動していけば、敵VTを発見することになるだろう。前作と違い、今回の敵はほぼVTに限られる。もちろん、最初に遭遇する敵もVTになるだろう。もし、敵を発見する前に画面が赤く点滅したら、攻撃を受けたか、もしくはロックオンされた状態。大変危険な状態なので、回避を行なわなければならない。

 この時、敵が第2世代以降のVTだったら要注意。直線的な回避方法だと、F.S.S (予測射撃装置、後述) による予測射撃によって的確に攻撃されてしまう。これを防ぐため、敵機に発見されてしまったら、旋回を行ないながら速度をあげ、敵VTから離れチャンスをうかがうのがよいだろう。

■ 攻撃 チャンスに牙を剥かずして、勝利は無い

 敵VTが視界に入っていれば、右レバーで照準を合わせてロックオンできる。ロックオン中の攻撃は、予測射撃装置であるF.S.SをONにしていない限り、現在の敵の場所を目標に、攻撃を行なう。第1世代のVTは、F.S.Sを持たないので、手前か奥方向以外に動いている敵には命中させづらい。このような場合は手動で予測射撃を行なってみるのも良いだろう。

 また、ロックオンしてからの攻撃では、“鹵獲 (ろかく)”を行なうことが難しい。鹵獲とは敵VTの下半身にだけダメージを与え、敵VTを奪い取ること。ロックオンを行なうとどうしても上半身にダメージが集中するためうまくいかないようだ。敵VTが転倒している場合は、絶好のチャンス。ロックオンを解除して下半身を狙って攻撃し、鹵獲を積極的に狙っていこう。補給要請ポイントの高い高性能機を多用する後半戦では、収入が重要になってくる。鹵獲機の売却益は重要な収入源なのだ。

>▲被ロックオン
ロックオンされるとエマージェンシーが点灯し、警告音が鳴る。こうなってしまったら、敵の位置を探りつつ、回避行動を取るしかない
▲転倒しているVTを発見
こうなったら下半身にダメージを集中させて鹵獲してしまおう


■ スイッチを使いこなす

 各部位にある多数のスイッチ。これらを使いこなすことが「鉄騎大戦」では重要である。このスイッチを使いこなさない限り、生還率の上昇は望めない。

生き延びるために……脱出スイッチ

▲右ブロックの右上
超重要『脱出』スイッチ
 1番重要なスイッチといっても過言ではない脱出スイッチ。透明プラスチックのカバーで覆われたこのスイッチを押すことは、決して恥ずべき事ではない。優秀な兵士は死なず、そして復讐するものだからだ。とりあえず生き延び、そして、腕を磨く。「鉄騎大戦」でも重要なポイントだ。

 もちろん、脱出スイッチなど押すことが少なければ少ないほどよい。戦闘になれてきたら、脱出スイッチを押す前に試しておくべきことの多さに気づくはずだ。

  • EJECT-CMD

     鉄騎シリーズで最も大事なスイッチがこのボタンだ。そのせいか透明カバーをかけられ、厳重に扱われている。このスイッチの役割は“脱出”。
     機体を撃破された場合にはためらいなくこのスイッチを押すこと。もちろん、間に合わなければパイロットの死が待っている。パイロットが死んでしまうと、今までに貯めた補給要請ポイントは失われる。確実に脱出しなければならないのだ。


    中央ブロック下段

    ▲中央ブロック
    下段は使用頻度の高いスイッチ群だ
     中央ブロック下段の6つのスイッチ。押しやすい部分にあるスイッチは、やはり重要な物が揃っている。機能をしっかり把握して、必要なときに押せるように慣れておくこと。特に、ダメージを軽減するために一刻も早く押さなければならないスイッチや、攻撃を切れ目無く行なうために常に気を配らなければならない物も含まれているので、気をつけなければならない。

  • WASHING
     VTのメインモニタを洗うための装置。転倒などでメインモニタが汚れた場合、このスイッチで洗うことができる。使用頻度が高いスイッチのひとつで、転倒した際にお世話になることも多い。

  • EXTINGUISHER
     消火用スイッチ。VTが火災になった場合に使用する。火災になったVTのコクピットは撃破された状況と似ている。冷静に脱出か消火かを判断したい。また、火災中はVTがダメージを受け続ける。速やかに消火しなければならないのだ。

  • CHAFF
     VTの中にはミサイルを発射できる機体がある。ミサイル攻撃を受けた時には、チャフを撒いて対抗しよう。チャフというのは、誘導ミサイルを躱すために開発された装置だ。狙われているのがわかったらすかさずスイッチを押すこと。ミサイルが接近してからでは、チャフの効果が発揮される前にダメージを受けてしまうからだ。

  • MAIN
     メインウェポンの変更を行なうスイッチ。弾ギレになってしまったときや、現在の武装では局面に合わないというときに使用する事になるだろう。戦闘中に武装を変更する際は、事前に装備していた順番に従って切り替えられていく。そのため、事前の武装決定は重要になるのだ。

  • SUB
     サブウェポンの変更を行なうスイッチ。こちらも使用方法はメインウェポンの装備変更と同じだ。装備を変更するためにスイッチを押してから、実際に撃てるようになるまでには、当然時間差が発生する。この時間差を身体で覚えておかないと、隙を突かれてしまうので注意。

  • MAGAZINE CHANGE
     メインウェポンの多くは、マガジンを入れ替えることで、弾数を回復することができる。
     上級者や映画ファンは誰が何発撃ったか正確にカウントしており、マガジンを入れ替えるタイミングで襲いかかってくる。マガジンを入れ替えている間は、当然のように攻撃できないので、安全を確保してから入れ替えねばならない。


    中央ブロック右上

    ▲中央ブロック
    右上の9個のスイッチ
     中央ブロックの右上にあるスイッチ類。特殊なスイッチや状況対応型のスイッチが多い。そのため、使いどころを間違えないようにしたい。

  • F1
     SCARFACE(スカーフェイス)など、一部の系統の機体のための狙撃モードへの移行スイッチ。このスイッチを押すと素早く狙撃モードに操作系ごと変化する。高倍率の画面に変化するので、照準が過敏に反応するようになる。使い勝手が掴みにくいので、各自練習して使いこなして欲しい。

  • TANK DETACH
     増槽を投棄するスイッチ。ただし、増槽を付けたまま補給を行なうと増槽を含めて満タンになるので、捨ててしまうのがもったいないときもある。STDオーバーになっている時に増槽を投棄すれば、機体のバランスが向上するのだが……。

  • F.S.S
     第2世代以降のVTに装備されている予測射撃装置。このスイッチを入れておくと、敵が直線的な動きをしている場合、攻撃をほぼ命中させることができる。そのため、第2世代以降の敵に出会ったら、旋回を交えた回避行動を心がけることが必要。直線的な移動ほど、予測されやすいのだ。

  • F2
     マルチモニタの拡大スイッチ……ではなく、パイロットが伸び上がってマルチモニタを覗き込むアクションをとる。戦闘中に各機体の向きを確認したいときなどに使用することが多い。覚えておくと便利だが、使用中と使用後にメインモニタが見えにくくなる時間があるため、余裕のないときには使用しない方がよいだろう。

  • OVERRIDE
     第2世代以降のVTで使用できるスイッチ。バッテリの高速チャージを可能とし、スライドステップやレールガンなど、チャージが必要な行動を取ったあと、高速でチャージされる。また、移動速度も上がるので加速用に使う事も多い。

  • MANIPULATER
     VTのマニピュレーターを使用するスイッチ。右レバーで操作を行なう。フリーミッションのキャプチャー・ザ・コンテナルールでは、このマニピュレーターを使って、コンテナを相手陣地から奪い取ってこなければならない。どんなミッションにも対応できるパイロットになるためには、慣れておかなければいけない操作だ。

  • F3
     こちらはサブモニタを覗き込むスイッチ。パイロットが覗き込むため、メインモニタが一瞬見えにくくなるのが多少厳しい。マルチモニタほど頻繁に使わないスイッチという印象があるが、使いこなせば、横向きに射撃しつつ前に歩くなどの視点をメインモニタと分業して行なうことができるようになるだろう。

  • NIGHT SCOOP
     VTに装備されている、夜間戦闘のための暗視機能を有効にするスイッチ。フリーミッションでは、戦闘が行なわれる時間も変更できるので、今まで以上に使用する機会が増えたスイッチだ。このスイッチを入れているときに見える火線は、なかなか美しく見応えがある。

  • LINE COLOR CHANGE
     メインモニタ上の文字情報や線の色を変更するスイッチ。戦場や時刻にあわせ、自分が一番見やすい設定にしておくこと。敵機との距離などの文字情報を見落とさないためにも、重要なポイントだ。


    右ブロック下段

    ▲右ブロック
    下段の6個のスイッチ
     モニタ周りのスイッチが密集しているのがこの部分だ。

     まずは、マルチモニタ関係から。
     マルチモニタは戦局を判断するために重要なモニタだ。個々の戦闘だけでなく、戦局を心得た戦い方をするためにも重要なので、必要に応じて随時切り替え、戦場全体を把握できるようにしておきたい。

  • OPEN/CLOSE
     マルチモニタを収納するときに押すスイッチ。戦闘中は邪魔になるからとマルチモニタを収納するパイロットも多い。
     逆に、レーダーが優れている機体ならば、マルチモニタに映し出される機影だけで戦うことも不可能ではないため、うまく使いこなせるようになっておきたい。

  • MAP ZOOM IN/OUT
     マルチモニタ上の戦場マップの倍率を切り替えるスイッチ。通常時、広範囲、全体表示と3段階あるので、状況に応じて使用すること。全体表示はマス目がきってあるので、再集結ポイントや、次の目標を伝えるときなどに便利だ。

  • MODE SELECT
     マルチモニタのモードを切り替えるスイッチ。といっても、地図の倍率ではなく、勢力の戦力比、損傷部位とダメージ、さらに機体の状況が確認できる。確認できる機体の状況は、トグルスイッチと連動しているため、このモニタではあまりチェックしない項目と言える。
     今回新しく加わった部位ダメージ制のため、脚部へのダメージを受け続けると、他の部位がまだ健在でもVTは撃破されてしまう。運良く死線をくぐり抜けた後などに、状況を確認するために使ってみてはどうだろうか?

     サブモニタと、メインモニタ関連が、残りの3個のスイッチとなる。特に複雑な部分も無く、押すだけで変化がわかるため、実際に使用してみて感覚をつかむのがよいと思われる。

  • SUB MONITOR MODE SELECT
     サブモニタのモード切り替えスイッチ。前方、後方、ロックオンしたターゲットをズーム、上空視点の4つの視点を切り替えることができる。メインモニタで横を向きつつ、このモニタで正面を確認しつつ進むなどというシチュエーションはわりと頻繁に発生する。
     細かく切り替えることは少ないかもしれないが、要所で思い出してみて欲しい。

  • MAIN MONITOR ZOOM IN/OUT
     メインモニタのズームを行なうふたつのスイッチ。遠距離から敵を発見したいときに望遠にする以外は、頻繁に切り替えることは少ないだろうが、望遠側になっているときは、照準の動きが普段より大きく感じられるようになるため、感覚の違いに慣れておいた方がよい。

     ここまで多数のスイッチを説明してきたが、全ての戦闘で同じように使うスイッチは数少ない。プレイを続けるうちに、プレイをはじめた頃から比べて、使えるスイッチが多くなってくる。普段使ったことが無いスイッチでも、索敵中など多少の余裕がある時に使ってみることで、スイッチの役割がわかり、自然と使い方が身に付いてくだろう。
     常に戦場に出ていれば、自然とVTの操縦にもなれ、ほとんどのスイッチを使いこなすようになれる。つまり、戦い続けることが上達への早道なのだ。次回以降、中・上級者のテクニックを紹介していくので、こちらも参考にして腕を磨いていって欲しい。


    ■ PILOT TEST NEWS

     鉄騎大戦のPILOT TESTもキャンペーンモードで1ターンが経過し、大まかな情報が出そろった。前作との1番の変更点はやはり、新たな陣営の参戦だろう。それぞれ特色を持った勢力なため、キャラクタ作成時の楽しみの幅が広がったと言えるだろう。
     ただし、傭兵勢力であるジャララックスは、VTの補給要請ポイントが高めに設定されている。そのため、強力な機体が撃破されてしまった場合、サイド購入するのが難しい、上級者向けのチューニングになっているようだ。


    (C)CAPCOM CO.,LTD.
    ※画面は開発中のものです

    □カプコンのホームページ
    http://www.capcom.co.jp/
    □「鉄騎大戦」の公式ページ
    http://www.tekki.jp/
    □関連情報
    【12月11日】あの「鉄騎」がさらにパワーアップして再登場
    第1回:「鉄騎大戦」をプレイする前にやっておきたいこと
    http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031211/tekki.htm
    【12月19日】第2回:「鉄騎大戦」 VTの起動から、戦場までの道のり
    http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031219/tekki.htm

    (2003年12月26日)

    [Reported by 岡本直大 (冒険企画局)]


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