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エキサイト/GBM、MMORPG「Seal Online」の発表会を開催 |
GBM代表取締役社長 金学敏氏 |
エキサイト代表取締役社長 山村幸広氏 |
入り口で待ちかまえていた人気モンスターの着ぐるみ。今後オフラインイベント等で一般にもお披露目されるという |
新釣りシステムでは、タイミングを計って釣り上げるアクション性を導入 |
発表会は、「Seal Online」の運営に関わる各社の代表取締役の挨拶から始まり、続いて同作の紹介、今後の展開についての説明、質疑応答という順番で進められた。各代表の挨拶では、「ラグナロクオンライン」を超える次期主力MMORPGであることを強調した。
その自信の根拠のひとつとして挙げられたのは累計会員数110万人という数字。現在韓国ではオープンβテスト中で、来年1月の有料化に向けてシステムの拡充を図っている段階。KAMEXレポートでも触れたように、最大同時接続者数は4万とオープンβレベルで予想以上の苦戦を呈しており、現在ユーザーの意見を反映させつつ、MMORPGとしてのクオリティアップに力が注がれている。
そうした現状にはまったく触れずに、110万人という数字のみで「現在最高水準のMMORPGであると証明されている」とするのは疑問を呈せざるをえない。そもそも2001年に開発された「ラグナロクオンライン」を引き合いに出している時点でフェアではない。比べるならば「リネージュ 2」であるべきだし、日本市場という意味であれば「ファイナルファンタジー XI」や「信長の野望 Online」であるべきだろう。
続いてエキサイト代表取締役社長山村氏が「18年間ITビジネスに携わってきて、これまでにアップルコンピュータ、ブラウザ、ストリーミング、サーチエンジン、韓国のオンラインゲームという5つのサプライズに遭遇した。そして今回のプロジェクトに関して何度も渡韓し、実地で韓国のオンラインゲーム市場を見てきた」という経緯を披露し、その感想として「日本のPCゲーム市場は韓国のオンラインゲームが支配するんだなと感じた」とコメントした。
さらに「現在韓国では数百にも及ぶタイトルのβテストが行なわれているが、その中で商用化が実現可能なのは『リネージュ 2』と『Seal Online』」のみだ」と断言。転じて、日本展開の観測について「100万人を超えるユーザーを獲得している『Seal Online』が日本で失敗するとすれば、それは日本のオンラインマーケットは成り立たないということだ」という。これは、強引な結論で、気合い掛けのハッパととらえるべきだろう。
さて、「Seal Online」は、現在NTT東日本・NTT西日本のフレッツユーザー限定で「トライアルサービス」が行なわれている。これが12月23日からは、一般ユーザーを対象にした「オープンベータトライアル」に移行することになる。GBMではこれに前後してクライアントの大幅なアップデートを予定している。その内容は以下のとおりで、オープンβを機にMMORPGとしての体裁が整うことになる。
・パーティー機能の追加
・新釣りシステムの実装
・新アイテム追加
・新モンスターの追加
・新クエストの追加
・新スキル・新職業の追加
・新ダンジョンの追加
最後に行なわれた質疑応答では、正式サービス開始時期や月額料金、日本市場での勝算についてなどの質問が相次いだが、韓国でもまだはっきりとしていないことから、開始時期のみ「3月、4月を想定」とし、他の要素に関しては明確な回答は避けた。またエキサイトがすでに展開しているMMORPG「プリストンテール」との兼ね合いについては、基本的に両立させていくとし、一部インフラや決済手段を利用していく方針を明らかにした。
日本でのGMイベントの模様。4頭身の可愛らしいキャラクタが所狭しと画面を埋め尽くしている。野外フィールドの情景はまるで遠足かなにかのようだ |
(c) 2003 GBM Co.,Ltd. / (c) 2003 GRIGON Entertainment. Co.,Ltd.
□エキサイトのホームページ
http://www.excite.co.jp/
□GBMのホームページ
http://www.gbm.jp/
□関連情報
【2003年11月23日】ゲームポータルの雄Neowizブースレポート
「Seal Online」ほか、多ジャンルに渡るオンラインゲームを出展
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031123/k_neo.htm
(2003年12月10日)
[Reported by 中村聖司]
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