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タイトー、MMORPG+アニメ? 「アニベンチャーダイアリー」
ゲームシステム、サンプルアニメ掲載など詳しく紹介

11月18日 βテスト開始

参加費:無料 (βテスト)

ゲームの舞台となるマルクト島。下のスクリーンショットは、海の向こうにある大陸アシュバー。マルクト王国の何倍もの大きさとなっている。何があるかは全くわからないため白地図となっている
 何度かお伝えしてきた、株式会社タイトーが11月からβテストを開始する、“1日5分の連載ムービー”と銘打つムービー連載RPG「Aniventure Diary (アニベンチャーダイアリー)」。どのようなシステムで何ができるのかつかみきれていない人もいると思うので、ここで流れを追ってご紹介したい。

 ゲームの舞台となるのは、小さな島国“マルクト王国”。海峡を隔てて向かいには大陸“アシュバー”が広がる。これまでは絶壁に囲まれた“アシュバー”に上陸することは不可能だったが、落雷によって一部が崩落。上陸することができるようになった。身近なのに謎に包まれた大陸アシュバー。王国はアシュバーに冒険者を派遣することを決定しメンバーを募った。プレーヤーはこの冒険に参加する申し込みを行なうところからゲームはスタートする。プレーヤーは数々の謎を解き明かし、大陸の地図を完成させることが目的となる。

 ゲームの大きな流れは、プレーヤーが冒険に参加。プレーヤーキャラクタの設定を行ない、どう行動するか選択。設定を終了させるとデータが自動的にサーバーに送信され、一度ゲームは終了。

 次の日にアクセスすると行動の結果がサーバーから返送され、その結果をアニメーションムービーで再生する (自分で直接キャラクタをリアルタイムに操作するわけではない) 。
 このアニメーションムービーはMPEGやWMVなどのムービーデータではなく、ローカルでキャラクタや背景データをすべて持っていて、サーバーから送られてくる再生スクリプトによって、アニメのように再生される。このように通信で発生するデータはそれほど大きくないため、ブロードバンド環境でなくても十分プレイすることができる。

 そしてプレーヤーは、行動結果のアニメーションを見た上で、他のプレーヤーと掲示板やメールなどでコミュニケーションを取りながら、次の行動を選択 (パーティを組むこともできるが1人で冒険することもできる) 。行動選択が終了するとプレイ終了……といった具合にゲームを進めていく。

 このようにネットワークゲームではあるが、延々と1日中プレイし続けるタイプではなく、1日5分程度のプレイ時間でも十分成立するゲームシステムとなっている。また、1回のシナリオが1回から5回程度で完結し、これを何度もプレイすることで、大きな謎を解き明かしていくことになる。


・キャラクタの設定

 キャラクタの設定は、外見からプロフィール、肩書き (ある条件をクリアすると設定可能) まで各種設定できる。

 キャラクタには職業があり、剣と鎧を装備した“戦士”、鍛え上げた肉体を駆使して戦う“闘士”、戦闘力は低いが特殊技能を持つ“盗賊”、弓矢を装備できる“狩人”、魔法を使える“魔術師”、高い戦闘力だけでなく聖なるヒーリング能力も持つ聖職者からまずは選択することになる。もちろん転職も可能となっていて、戦士であれば上級職としてナイトや侍に転職可能となる。

 外見は、L、M、Sといった3つのサイズから選択。そこから顔、体を選択。髪、目、肌、のカラーの選択のほか、服は2つのパーツに分かれていて、シャツと上着とズボンといったコーディネートも可能となっている。こういった外見上の変化は88万通り以上になるという。

 このほか、プロフィール(肩書きもある一定の条件を満たすことで)の設定を行なうことができる。「アニベンチャーダイアリー」では、他のプレーヤーのプロフィール画面を見てパーティに誘うかどうかを決定することもできる。プロフィール画面にチームに勧誘するかどうかのボタンも設置されている (11月18日の時点では未実装、仲間募集専用の掲示板は実装済) ほか、フレンドリストに登録するかどうかのボタンも用意される。

【プロフィールの設定など】
一番左のスクリーンショットはキャラメイキングだが、中央はプロフィールの設定、右側はセリフの設定画面。プロフィールは自動的に挿入されることが多いが、ある条件を満たすと設定可能となる。これは他のプレーヤーに公開されるもので、13文字×6行のなかで自由に書くことができる。セリフ設定は、アニメーションで言う台詞を決定する。例えば“戦闘開始時”にどのような台詞を言うかなど設定できるわけだ
【キャラクタメイキング】
キャラクタメイキングは、88万通り以上となる。キャラクタサイズはL、M、Sの3種類から選択でき、髪、目、肌のカラー選択、服はカラーのほかにも2つのパーツに分かれており、シャツと上着とズボンといった具合に色コーディネートできる (左スクリーンショットから順番にL、M、Sとなる)



・スキルについて

 前述の通り、「アニベンチャーダイアリー」では、自分で直接キャラクタをリアルタイムに操作できない。では、サーバーではどのようにしてキャラクタが動くと判断しているかというと、プレーヤーが設定するスキルによって行動確立を決定する仕組みになっている。

 行動確立は、100%を上限にキャラクタがそのような行動をとるか行動を割り振ること。最大10分割されており、このなかで2つは強制的に“通常攻撃”が設定されている。つまりのこり8つまで行動確立を設定できることになる (80%) 。

 例えば、魔法を使えるキャラクタの場合、ファイアーボールを多用したいと思った場合、残りすべてをファイアーボールに設定すれば、キャラクタにターンがまわってきて攻撃行動を起こすとき、80%の確立でファイアーボールを詠唱するということになる。ただ、行動確立を判断するのはあくまでサーバー側なので、確立を高く設定しても必ずその行動をとるとは限らない (通常攻撃が20%強制設定されているため)。
 これはあくまでも例で、実は各スキルには、セット可能数が設定されている。例えば前述のファイアーボールはセット可能数が“4”となっている。つまりファイアーボールばかりセットしても、8つのうち4つまでしかセットできないため、ファイアーボールを出す確立は約66%となる (44%が通常攻撃)。

 攻撃型のキャラクタを作るか、バランスの取れたキャラにするかはプレーヤーの設定次第となる。戦闘局面以外の探索活動や、危機回避といった冒険に有利となるスキルも存在するため、戦闘を重視するか探索活動を重視するかも含め、パーティのプレーヤーとメールや掲示板で話し合いバランスの取れた布陣にすることも重要だろうし、ある意味このゲームの楽しいところかもしれない。

 なお、スキルはオートスキルとアクションスキルに分かれていて、オートスキルは転職しても持ち越せる。また熟練していくことで新しいスキルを習得していくこともできる。

【スキル設定】
キャラクタがアニメーションムービーの戦闘シーンなどでどのような行動をとるかは、プレーヤーがスキルをどのように設定するかにかかってくる。“行動確率”100%のなかで、キャラクタがどのような行動をとるかを設定する。例えば魔法によるファイアーボール攻撃を多用したい場合ファイアーボールのスキルを多く設定することで、ファイアーボールを使う確率が上がるわけだ。設定できるスキルは、固定で設定されたふたつの通常攻撃以外に8カ所までスキル設定を行なえる (つまり通常攻撃とあわせて10となる)



・コミュニケーション

 「アニベンチャーダイアリー」ではチャット機能は用意されていない。これは、ゲーム自体にリアルタイム性が求められていないということにも起因しているように思われる。では、どのようにしてコミュニケーションを取るかというと、メールと掲示板が用意されている。

 このメールと掲示板機能だが、単純にテキストのやり取りだけではなく、例えばメールではアイテムやお金のトレードができる機能も付いている。もちろん、やり取りには双方の同意が必要だが。掲示板には情報交換以外にも仲間募集専用の掲示板が用意されているほか、フリーマーケットなどの機能があり、オークション形式で品物を売買できる機能も用意される予定だ (テスト開始時には未実装) 。

 もちろん、フレンドリストで他のプレーヤーを登録できたり、逆にブラックリストで嫌なプレーヤーのメールをシャットアウトするといった機能も用意されている。

【メールによるコミュニケーション】
ゲームではメール機能によってコミュニケーションが取れるようになっている。フレンドリストと連動しており、それぞれユーザーごとに分類され、リスト化される。ブラックリストでメールをシャットアウトすることもできる。アイテムやゲーム内のお金をメールに添付してやり取りできるが、これはあくまでも双方の同意が必要となっている
【掲示板も設置】
掲示板にはチーム専用掲示板と誰でも見ることのできる掲示板に2種類が用意されている。チーム掲示板は画面右側に表示される行動アイコン「冒険の準備」の中から選択。公開掲示板は広場に設置される。広場にはこの掲示板以外にも仲間募集用の掲示板、冒険者間で直接アイテムなどの売買が可能なフリーマーケットも用意されている。ここではオークションなども開くことができる



【サンプルムービー】
プレーヤーの行動の結果がムービーとして再生されるところからタイトルが「アニベンチャーダイアリー」ときている。ムービーのデータはすべてローカルに持っていて、再生のスクリプトだけを毎日サーバーからもらってくるため、ブロードバンドでなくてもプレイすることは可能となっている

サンプルムービー
Windows Media Video 1分31秒 4.43MB

※これはアプリケーションで再生されたものをWindows Media Videoで収録したもので、あくまでサンプルとなります



(C)江川達也/TAITO 2003

□タイトーのホームページ
http://www.taito.co.jp/
□「アニベンチャーダイアリー」公式サイト
http://www.ad-taito.com/
□関連情報
【10月22日】ムービーを見て次の行動を決めるネットゲーム
タイトー、Win「アニベンチャーダイアリー」のβテスト参加受付を開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031022/taito.htm
【10月31日】タイトー、選んだ結果がアニメになる新感覚ネットゲーム
Win「アニベンチャーダイアリー」おたよりコーナーなどを新設
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031031/taito.htm

(2003年11月10日)

[Reported by 船津稔]


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ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

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