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ナムコ、「R:RACING EVOLUTION」近藤真彦さん主演の
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グランドスタンドに「SUGO」の文字とコースレイアウトが |
会場:スポーツランド菅生
「ADVAN KONDO S101」。ナムコのステッカーは4カ所に |
このCMには、ル・マン24時間レースで「R」がスポンサードした「ADVAN KONDO RACING」の監督でもある近藤真彦さん、そして「ADVAN KONDO RACING」のクルーたちが参加。
「R」プロデューサーの中村 勲氏によれば、近藤さんは「朝、撮影が始まるまでの短い時間一緒にいたんだけれども、非常にやる気に満ちていた」とのこと。実際に撮影が始まってみると、監督の声に熱心に聞き入り、何度も同じシーンをやり直すなど、現場はアグレッシブなエネルギーに満ち溢れており、実際のレースシーンさながらの緊張感のある映像を作り出していた。
また、東京ゲームショウ2003で「ADVAN KONDO RACING」のル・マンエントリーカー「ADVAN KONDO S101」の「R」への参戦が明らかになったが、CMにもこのマシンが登場する。実際にレースに登場したままの姿で、エンジンこそ火を入れることはなかったものの、ADVANカラーのカウルはしっかりとその存在をアピール。以前お伝えしたとおり、フロントノーズとコクピット後部に「NAMCO」のステッカーが貼られている。
■ 近藤真彦さんミニインタビュー
---今回のCMに出演された理由は?
近藤 レースに参加してきて何年も経つので、自分の築き上げてきた“近藤真彦”像と、ナムコさんのゲームを遊んでくれている人たちの年齢層があっているんじゃないかと。自分にとってもこのCMはイメージが合っているんじゃないかと思うし。とてもラッキーだと思っています。
---ナムコも近藤さんのチームをバックアップしてますよね
近藤 もちろん、ル・マン24時間を一緒に戦おう、というところからスタートして……実際に現地に足を運んでいただいたりして。僕らは実際にレースを戦ってきて、ナムコさん側はゲームを作って……ここにきてCMを一緒に作ったりすると、一緒に戦ってきたのかな、という思いが……このゲームは本当に売れてもらわないと、という気持ちになりますね(笑)。
---近藤さんたちはまさに命がけでレースを戦っているわけですが、いろんな人がゲームでレースを楽しむことについてどうお考えですか?
近藤 すごくいいことだと思う。そこから本当のモータースポーツに興味をもってもらうのもひとつの切り口かもしれない。以前は現場に行ったり、雑誌を見たり、模型やミニカーに触れることが興味を持ってもらうきっかけになっていたけれども、今はゲームのモータースポーツもリアルになってきましたよね。だからゲームを遊んで、「本物に乗りたいな」と思ってもらえれば。
僕も客席の金網の向こうからレースを見ていて、「乗りたいな」と思うことから始まって、まさかル・マンでマシンをドライブすることになるとは思ってなかった。レーシングドライバーってみんなそうなんだよね。ハードルがすごい高い世界だから、かなうわけがないと思っていた。でも、なんとなくがんばったら夢がかなっちゃった……。だから、ゲームがきっかけで、「ル・マンに出てみたいな」、そこまでいかなくても「現地に行ってみたいな」と思ってくれれば最高だよね。
---「レースは人間がやっている」という「R」のコンセプトについてはいかがですか?
近藤 一番新しい考え方ですよね。ゲームは本当に走っている僕らですら、めんどくさいようなセッティングの方向に行きがちだったけれども、人間の感情でスピンしたりだとか、そういう方向は新しいことだなと思いますよ。今までのゲームはレースマニアに向きすぎていたのかもしれない。「R」のコンセプトはCMでもきちんと再現されていると思います。
---最後に、「R」についてひとこと。
近藤 「R」はとにかく今までにないコンセプトだと言えます。このゲームから「レースは人間がやっているんだ」ということを感じてもらえれば。このゲームをきっかけに、人間の感情……人間がやっているんだ、と思えるゲームがこれからいろいろ出てくるんじゃないか、と思うほどです。
今まで、ほかのレースゲームではドライバー仲間に負けて悔しい思いをしていましたが、この「R」では負けないようにがんばって練習しようと思います。このゲームに関しては後輩からもいろいろ挑戦を受けることになると思いますので(笑)。
---どうもありがとうございました。
中村氏によれば、現状「R」の開発は佳境を迎え、ほぼ完成に近づいているとのこと。リアル系レースゲームのシミュレータ性に、ナムコらしいゲーム性を高めた「R」だが、プロのドライバーに走ってもらったところ、やはり順応性の高さや動体視力のよさなど、「速い人が速い」というゲームに仕上がっているという。「私は鈴鹿をゲームでもリアルでもかなり走りこんでいますが、この『R』の5周レースモードが非常に楽しいんですよ。5周というと長丁場のようですが、これが飽きないんです」とそのできばえを熱っぽく語っていたのが印象に残った。
CM撮影終了後、薄暗くなった菅生のコースを、近藤さんがドライブするマーシャルカーに同乗走行した中村氏は、降車一番「おもしろかった! マッチにドライブしてもらうなんてそうそうないことですよ。マーシャルカーだからおとなしめに走ってもらったのかもしれないけれども、非常にスムーズに、かつかなりのタイムで走ってもらって感激しました」と感想を語っていた。
CM用にナムコの看板が取り付けられた | ピット内の小物まですべて本物 |
レースさながらのピットシーンが再現された |
マシンもル・マン仕様のまま | コメンタリーブースも設置 |
2台のトレーラーにすべてが収まっている | 収録後、近藤さんのドライブで中村氏が同乗走行 |
(2003年10月2日)
[Reported by 佐伯憲司]
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