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スクウェア・エニックス、「鋼の錬金術師」10月からアニメ化 |
株式会社スクウェア・エニックスの「月刊少年ガンガン」で連載され人気を集めている「鋼の錬金術師」がアニメ化され、10月4日からMBS・TBS系全国ネットにおいて毎週土曜日18時から放送されることが決定。制作記者会見が行なわれた。
「鋼の錬金術師」は、16世紀に登場した錬金術が淘汰されず進化し続けたら……というIF世界を舞台に、錬金術師の兄弟、兄・エドワードと弟・アルフォンスが“賢者の石”を探し出す旅を描く。エドワードとアルフォンスは幼少時、亡くなった母を最大の禁忌とされる人体錬成をもって生き返らせようとする。しかし人体錬成に失敗。アルフォンスは肉体を、エドワードは左足を持って行かれる。エドワードは右腕と引き替えにアルフォンスの魂を鎧に定着させることに成功。エドワードは右腕、左足を鋼の義肢をまとい、兄弟で巨大な力を持つ“賢者の石”を探し求める旅に出る。
アニメ化に関してスクウェア・エニックスの田口浩司出版事業部長は「骨太なアニメ作品に仕上がっている。スクウェア・エニックスは、『ファイナルファンタジー』のスクウェア、『ドラゴンクエスト』のエニックスと呼ばれるが、これからは『鋼の錬金術師』のスクウェア・エニックスと呼ばれるよう旋風を巻き起こしたい」と意気込みを語った。竹田靑滋毎日放送編成部次長は「文明が進歩するにはリスクが伴う。核もゲノムも、人間はやってしまってから (使っていいのかを) 考える。“出来ること”と“やっていいこと”は違うんだと、この作品を見ることで現代に照らし合わせて考えてもらえればと思う」と作品のテーマを説明した。
ゲームについてはすでに東京ゲームショウ2003のスクウェア・エニックスのブースでプレイアブル版が出展されていたが、田口氏は「ゲームは来春、年明けにプレイステーション 2版を発売する予定でいる。先日の東京ゲームショウでは、常に90分から120分待ちで、ユーザーにも楽しんでもらえたようだ」とコメント。さらに「そのあとゲームボーイアドバンス版がバンダイさんから発売される予定だ」と続け、ゲームがいくつか発売されることを発表した。
会場にはオープニングテーマ「メリッサ」を歌うポルノグラフィティとエンディングテーマ「消せない罪」を歌う北出菜奈さんも登場。北出さんは作詞も担当しており「決まってから原作を読んだ」ことでリンクした内容となっているという。ポルノグラフィティは逆に原作を読まずに“自己犠牲”をテーマにオープニングを制作。これは「せっかくのコラボなのにリンクしすぎてもつまらないから」と語った。
監督の水島精二氏は「原作が始まったときから目を付けていた。原作を理解し、分解し再構築し、アニメならではの要素を加えていきたい。錬金術をどう描いていくかが課題。魔法のようにならないようにしながら、地味にならないようにしなければならなくてそういった点に気を付けている」という。
東京ゲームショウで出展されていたゲームは、派手なアクションで敵を倒していくアクションRPG。単にやりなどで敵を攻撃するだけではなく錬金術で敵を攻撃することもできるようだ。詳しいことは公開されていないのでわからないが、アニメ同様に注目の作品になりそうだ。
【スクリーンショット】 | ||
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□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.co.jp/
□「鋼の錬金術師」のページ
http://www.sonymusic.co.jp/Animation/hagaren/ (アニメ)
http://gangan.square-enix.co.jp/hagaren/ (コミック)
http://www.square-enix.co.jp/games/ps2/hagaren/ (ゲーム)
□関連情報
【9月26日】スクウェア・エニックスブースレポート
かわいいスライム満載「スライムもりもりドラゴンクエスト 衝撃のしっぽ団」など
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030926/se2.htm
(2003年10月1日)
[Reported by 船津稔]
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