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実写動画でリアルタイムに視点変更できるPS2「エイゾープレイ」 |
価格:各3,800円
撮影で使用したスペシャル・ステディカムを前に、MEGUMIを中心にR.C.T.を囲んでの1枚 |
弊誌では、制作記者会見が行なわれた際にご紹介しているが、被写体を囲むようにして同時に撮影をおこなう12台のビデオカメラを使った固定式大型撮影システムと、9台のCCDカメラを使ったスペシャル・ステディカムを使い撮影した素材を独自の方式で生成。実写映像が流れているにもかかわらず、コントローラでリアルタイムに視点を変更できるというこれまでにない映像を実現した。
DVD-Videoでもマルチアングル機能があるが、切り替えまでに時間がかかる。しかし、今回の技術を使うとまるで自分がカメラを動かしているかのような感覚で視点が変わっていくため、よりリアルな感覚を味わうことができる。今回収録されているのは各30分と通常のビデオソフトやゲームのことを考えると少ないと言わざるをえない。さらに通常ビデオは30フレームだが、15フレームと半分に落とされている。
が、これでもぎりぎりの収録時間となる。通常の映像は1台のカメラで収録した映像を圧縮するだけだが、今回は12台のビデオカメラと9台のCCDカメラにより収録されているので、データ的には何十倍にもなってしまうためだ。同社によれば、「収録時間は少ないが、アングルを自由に変えることができ、自分だけのビデオクリップを作ることができる機能もあるので、何度でも楽しめる」としている。
撮影システムはかなり巨大なもので、倉庫をスタジオにして撮影が行なわれるなどかなりの苦労があったようだ。また、映像の切り替え時に不自然があってはならないため、12台のカメラで収録される映像は走査線の1本でも狂いがないように調節されていたという。1発本番ではどのようなトラブルが発生するかわからないため、本番とまったく同じ条件でリハーサルを1度行なったうえで、本番を行なうなど現場はかなりピリピリとした緊張感に包まれていたという。それだけにコンセプトである「ユーザーがグラビア撮影の現場をヴァーチャル体験できる」という点は体感することができる映像となっている。
自分の作品をプレイするMEGUMIさん。みんな「綺麗だね」と話していた | それぞれ自分の出演している作品を自分でプレイしてみた出演者達。コントローラ操作になれていないようでした | R.C.T.の「エイゾープレイ」に360度カメラで収録されている楽屋風景。出演者もワイワイ楽しそうに観賞 |
この話がポニーキャニオンから出演者の所属事務所イエローキャブに来たとき、「正直、どのようなものになるのか説明を受けたけれどもわからなかった」と同社社長の野田義治氏は明かした。「でもこれまでにない新しいものということで、そういったことでお話しいただけるのは嬉しい」とコメント。
発表会に駆けつけたMEGUMIは感想を聞かれ「綺麗なものになるというのはなんとなく想像がついたけれど、ビックリしたのはカメラマンの渡辺達生さんの声や足が入っていたり、スタッフの風景などがそのまま映し出されているので、私たちのグラビア写真しか知らない人達には、こうやって撮影されているんだというのがわかって、より身近な存在に思っていただければ嬉しい」と語った。
根本はるみさんは「いつも1台のカメラで撮っているけど、今回はこれだけのカメラに囲まれて、どこに目線をおくればいいんだろうと思って……ひとつのカメラに対して目線をはずしても違うカメラが待ちかまえていたり、R.C.T.では360度カメラ (モーニング娘。のスペースヴィーナスで使用された技術) を使って撮影されたので、逃げ道がなく緊張した。その一方で、『普通にして』という要望もあったので、それが大変だった」とコメントしていた。
今回の「エイゾープレイ」に関しては関連商品としてメイキング映像を収録したDVD-Video「ヴァーチャル・ビュー ザ・インサイド」も2日に発売されている。こちらを見ればその収録の大変さがわかることだろう。また、7月20日の15時からは秋葉原の石丸ソフトワンにおいて「発売記念トーク&握手会」が開催される予定となっている。
このソフトで私たちが身近な存在になれば」とMEGUMIさん | 「たくさんのカメラに囲まれて緊張した」と根本はるみさん | 過激発言ビシバシの所属事務所の事務所イエローキャブ野田義治社長 |
MEGUMI | 根本はるみ | R.C.T. |
□ポニーキャニオンのホームページ
http://www.ponycanyon.co.jp/
□「エイゾープレイ」のページ
http://www.ponycanyon.co.jp/eizoplay/
□関連情報
【4月24日】ポニーキャニオン、好きなアングルでアイドルを鑑賞
PS2ヴァーチャル・ビューシリーズ「エイゾープレイ」3タイトルを7月17日に発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030424/pony.htm
(2003年7月2日)
[Reported by 船津稔]
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