【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

マイクロソフト、「Halo 2」、「Fable」など
E3で発表した11タイトルを日本でも発売決定

冒頭に挨拶したマイクロソフトXbox事業部オンラインサービス統括部統括部長の小出雅弘氏
6月23日 開催

 マイクロソフト株式会社は都内で発表会を開催し、5月に開催されたE3において展示されたゲームのうち11タイトルが日本でも発売されることが決定したと発表した。最も発売日が近いものではすでに7月17日に発売されるバイクレーシング「MotoGP URT2 Online Challenge」から始まり、期待の「Halo 2」、「Project Gotham Racing 2」、海外でも発表されたばかりの「Fable」、「Grabbed by the Goulies (仮)」などズラリと並んだ。

 「Fable」など、日本での知名度はまだまだ低いが、ゲームとして注目されるタイトルをいち早く発売すると決断したのは評価されるだろう。逆を言えば発売日が先のものが多く、各タイトルに関して細かいゲームの内容までは発表されなかったため、E3からそれほど大きなアップデート項目はないし、公開されたスクリーンショットもE3版と替わりはない。今回の記事ではそんな中でも、新しい要素が明らかになったゲームについて取り上げていく。

【発表タイトル一覧】
Moto GP URT2 Online Challenge 7月17日発売予定 Live対応
Midtown Madness 3 8月7日発売予定 Live対応
Brute Force (ブルートフォース) 2003年秋発売予定 コンテンツダウンロード
Project Gotham Racing 2 2003年冬発売予定 Live対応
トゥルーファンタジー ライブオンライン 2003年発売予定 Live対応
魔牙霊 (Magatama) 2003年発売予定 -
Halo 2 (ヘイロー2) 2004年発売予定 Live対応
天空 -Tenku- 2 (仮) 2004年発売予定 Live対応
Grabbed by the Goulies (仮) 2004年発売予定 -
Kameo (仮) 2004年発売予定 -
Fable (仮) 2004年発売予定 未定


 この一覧表を見て感じることは、1人用RPGを除き、Live対応ソフトが圧倒的に増えたと言うこと。単純に対戦を楽しむだけのものもあれば、「Midtown Madness 3」のように車で鬼ごっこをするというこれまでにないゲームシステムまである。

 千差万別ではあるが、こういった世界規模でLive対応で楽しめるソフトに関しては、米国での発売からなるべく間を空けずに日本でも発売して欲しいのがゲーマーとしての正直なところだろう。発売日の差が開けば開くほどスキルの差は広がる一方なので、せっかく世界中のプレーヤーと対戦が楽しめる状況はあっても、結局楽しめない状況にもなりかねない (ゲームの旬というものもある)。

 マイクロソフトはせっかく世界規模での展開をしやすい企業なのだから、同時発売とはいかないまでも、ぜひとも前向きに発売日の圧縮を実現して欲しいところだ。


■ 魔牙霊

今回公開された「魔牙霊 (まがたま)」の新しいロゴ
 E3での発表内容に比べてそれほど新しさはないが、今回唯一と言っていい新規スクリーンショットが公開されたのが「魔牙霊 (Magatama)」の新しいロゴとスクリーンショットだ。

 「魔牙霊」は日本において制作されている3Dアクション。日本の中世を舞台に二刀流の使い手となり、バッサバサと敵を切り裂いていく爽快感が売り物。日本の中世を舞台にし、史実に忠実な部分もある一方で、純和風にこだわることなくアジアンなテイストも盛り込まれるという。そういった意味では海外展開もアリだろう。

 操作体系は細かくは明らかにされていないが、ワンボタンで行なわれる簡単操作でバトルアクションも豊富なところから爽快な戦闘が展開されるという。ただ、単純なだけなアクションではなく、間口は広いが奥は深いアクション性を実現するため、ヤリコミ要素なども用意されるのだという。

 このほかにも、相棒とも言える竜のようなプレーヤーキャラの周りを浮遊するキャラクタ“オロチ”との連係攻撃や、特殊攻撃なども重要な要素となるのだという。

【魔牙霊】


■ Moto GP URT2 Online Challenge

 発売が間近となった「Moto GP URT2 Online Challenge」。MotoGPを再現し、シミュレータ要素を持ちながらも、Xbox Liveに対応していることから世界規模での対戦も楽しめる。やりこむことで、バイクをカスタマイズし世界で一台しかないバイクを作成できるだけでなく、そのバイクを使いXbox Liveで対戦に使用することができるという。

■ Midtown Madness 3

 PC用ソフトとしてシリーズを重ねてきた同作品だが、最新作となる「Midtown Madness 3」はXbox用ソフトとして発売される。以前ニュースでも書いたと通り、映画「TAXi」のような車でのアクションを体験できる。E3で公開されたムービーを見るとわかるのだが、かなりハチャメチャなゲームで、地下鉄の構内だけでなく地下鉄線路の上も走ることができ、地下鉄と正面衝突して吹っ飛ばされるという、とんでもない内容となっている。

 すでに一度ニュースでお伝えしているように、救急車やリムジンの運転手など各職業に付き、ミッションをクリアしていくキャリアモードも用意され、一人でもかなり楽しめる。一方で、Liveでは単純なレースだけではなく、この広大な都市を舞台に車による鬼ごっこが楽しめるという点が新しいと言えるだろう。

■ Brute Force (ブルートフォース)

 2289年を舞台にしたSFアクション。3人称視点だが、操作体系は「Halo」を踏襲しており、そういった意味でも米国ユーザーに受け入れられたようで、5月末に発売され発売初日の販売記録、発売1週間での販売記録共にXboxの記録を塗り替えるヒットになったという。

 プレーヤーは、“Brute Force”と呼ばれる部隊を率いて戦闘に参加していく。“Brute Force”には4人の戦士がおり、それぞれが特殊能力を持つ。忍者のように行動するヒューマンタイプの女性や、重火器を持つ戦士、恐竜のような格闘に強い戦士、スナイパー担当の女性……戦術を考えた上で、この4人をうまく切り替えながら戦況に対応し、戦いを進めていくのがポイント。自分が1人のキャラクタを操作している間、ほかのキャラクタはAIによって動作しているため、AIの質が問われることになるが、海外では高い評価を得ているようだ。

 米国でも発売されたばかりでまだコンテンツダウンロードは開始されていないが、マップやミッションなどが定期的にアップロードされる予定だという。

■ 天空 -Tenku- 2 (仮)

 Xboxのハードと同時発売されたスノーボードゲームの続編。前作から、グランドトリックとリップトリックが追加されているという。また、前作では過激なトリックをしなければならなかったが、今回はゆっくりとした回転や、スムースなスタイルの入ったトリックでも点数を獲得できるようになっているため、自由度が増して、より自分のスタイルを確立できるようになっているという。

 Liveに対応していることから対戦が可能だが、それだけではなくコンテンツダウンロードも行なわれる予定で、ボードや山 (コース)、音楽などのダウンロードが可能になるという。

■ Project Gotham Racing 2

ポリゴン描画能力が向上し、背景は格段と美しくなっている
 全世界で100万枚を突破したヒットレースゲームの続編。制作しているのは前作と同じくBizarre Creations。今回の制作にあたっては“Bigger、Better、Live”を合い言葉に制作を開始。前作でのコードを一切使わず、一からプログラムしなおしているという。“Bigger”については、車種やコースなどを倍以上収録。収録都市は細かく発表されていないようだが、6都市収録されるという。

 “Better”については、ギリギリに曲がったり、ライバル車とギリギリ接触せずに追い抜くなど魅せるプレイをすることで得られるポイント“クードス”の取得システムが見直されている。マイクロソフト担当者によれば「より多くの場面でクードスが稼げるようになっている。前作に比べシステムが深くなっているように感じる」とコメントしている。

 ハードの特性がわかってきた分、クオリティはアップしており、ポリゴンの描画能力は1.5倍から2倍にまで達しているという。そういった意味ではグラフィックの向上は凄まじい。また、車の挙動は、車の“重み”を感じる挙動になっているという。車種も追加されているが、日本人にとっては馴染みの深い車種としてホンダのNSX-R、インテグラ Type Rが追加されることが決まっている。

 Live対応としては、世界最速のプレーヤーのゴーストカーやクードスを最も稼いでるユーザーのゴーストカーをダウンロードさせるといったサービスも予定されているという。

■ Grabbed by the Goulies (仮)

 Rareが制作していることでもE3で話題になった3Dアクション。幽霊屋敷に閉じこめられたガールフレンドを助け出すのが目的となる。バンパイアやガイコツ、ゾンビといった有名どころのモンスターが25種類も登場。机やいす、ギターなどどこにでもあるアイテムを使って幽霊を撃退していく。ちなみにこのアイテムは100種類以上も用意されているという。

 操作系統も簡単でコミカルなグラフィックのこの作品は、マイクロソフトとしては低年齢層にむけてリリースしたい一品ではないだろうか。少なくとも海外ではそういった層への浸透を狙っているようだ。

【Grabbed by the Goulies (仮)】
スクリーンショットからは、イスやらギター、水鉄砲などあらゆるアイテムを駆使してモンスターを撃退しているのがわかる


■ Kameo (仮)

 E3では、Microsoftがかなりプッシュしていた1作。タイトルにもなっている“Kameo”はプレーヤーキャラであり妖精の名前。プレーヤーは植物、水、石、氷、風、火という6つのエレメンタルパワーを持つモンスター各3種類 (計18体) の力を状況に応じて使い、敵を倒したり、謎を解明していく。例えば植物であれば地中に潜るなど、それぞれの力を把握することが重要だ。

【Kameo (仮)】
プレーヤーは“Kameo”となり、火や風といった6つのエレメンタルパワーを持つモンスター各3種類-計18体に状況に応じて変身し、クリアしていく



■ その他

 「Halo 2 (ヘイロー2)」、「トゥルーファンタジー ライブオンライン」、「Fable (仮)」に関しては、すでにお伝えしたとおりで今回はほぼ新しい情報はない。

 ただ、「Halo 2」に関しては、すでにムービーなどで公開されている新要素の“二丁拳銃”だが、「単に二丁拳銃になるだけでなく、両手で武器を扱えると言うこと。片手で手榴弾をもち片手で銃を持つ。手榴弾でシールドを破壊し銃で撃つといった戦略が実現できる」と前作に比べ戦略性が増したことをアピールしていた。

(C)2003 Microsoft Corporation. All rights reserved.

□Xboxのホームページ
http://www.xbox.com/jp/
□関連情報
【5月13日】Xboxプレス発表会レポート
Xbox Live対応ソフトを含め、多数の最新ソフトが発表される
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030513/xbox1.htm
【5月15日】XboxジャパンプレスレセプションでTFLOの開発状況や
新作ソフト「魔牙霊(Magatama)」が発表される
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030515/xbox3.htm

(2003年6月23日)

[Reported by 船津稔]


Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2003 Impress Corporation All rights reserved.