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Electronic Entertainment Expo 2003現地レポート

XboxジャパンプレスレセプションでTFLOの開発状況や
新作ソフト「魔牙霊(Magatama)」が発表される

会期:5月14日(現地時間)

会場:Hollywood Falcon


■ 日本におけるキラータイトルが登場し、他社との差別化が実現される

 E3初日となる5月14日、マイクロソフトが米国Hollywoodのレストランにおいて日本プレス向けのレセプションパーティを開いた。

 パーティの冒頭、マイクロソフトXbox事業部オンラインサービス統括部統括部長である小出雅弘氏の紹介により、Microsoftホーム・エンターテイメント ディビジョン コーポレート・バイスプレジデントのPeter Moore氏が登壇。Peter Moore氏は、前Sega of Americaの社長であり、3ヶ月前にMicrosoftに移籍。現在はXboxの日本とヨーロッパのセールスマーケティングを統括している。

 Peter Moore氏は、日本におけるXboxの状況について「キラータイトルが存在しないため、大きな成功が収められていない」と指摘。しかし、レベルファイブが制作している「トゥルーファンタジーライブオンライン」が「まさにそのキラータイトルとなり、競合他社との差別化できるものになると考えている」と語り、マイクロソフトがTFLOに非常に高い期待を寄せていることを示唆した。

 また、Microsoft Game Studiosの日本のスタジオが、新作ソフト「魔牙霊(Magatama)」を開発していることもPeter Moore氏から発表された。「魔牙霊」は、このレセプションパーティが初公開の場となった。

 さらに、北米市場でのXboxの価格改定についても明らかにされた。Microsoftは、5月14日付けで北米市場でのXboxの販売価格を$179.99に変更した。これは、13日にSCEAが北米市場でのプレイステーション 2の価格を事実上値下げしたのを受けてのことだ。

 その後、新作ソフトである「魔牙霊」の初公開に続き「TFLO」の開発状況が語られた。

マイクロソフトXbox事業部オンラインサービス統括部統括部長の小出雅弘氏がパーティのホストを務めた Microsoftホーム・エンターテイメント ディビジョン コーポレート・バイスプレジデントのPeter Moore氏。ゲームにはネットワークが重要であるという持論を改めて展開した



■ マイクロソフトの日本チームが開発。日本市場をターゲットにした「魔牙霊」

 「魔牙霊」は、中世の日本が舞台となるアクションゲームだ。忍者のような風貌をした主人公「シナト」が、襲いくる妖怪や異形の武士(もののふ)を、2本の刀を駆使して次々に切り倒す。

 シナトのまわりには、「おろち」という生命体が常に浮遊しており、自らの意志で敵に攻撃を仕掛けたり、シナトの命令で行動したりする。シナトとおろちの連携によって、攻撃に豊富なバリエーションが生まれ、敵を切り倒すという行為そのものに爽快感を感じるだけでなく、深みのあるバトルを楽しめるゲームに仕上がっているという。

 「魔牙霊」の開発は、Microsoft Game Studiosの日本チームが行なっており、日本チームが世に送り出す初のソフトとなる。しかも、完全に日本市場を意識して制作されたという。そのため、E3直前に行なわれたXboxプレスカンファレンスやE3の会場ではなく、日本人プレスだけを集めたレセプションパーティでの発表となったわけだ。

 会場で発表を行なった「魔牙霊」の開発を担当しているXbox事業本部制作本部制作第1グループの川井博司氏は「プラットフォームを熟知した制作部隊が、沈黙を破ってお届けするタイトルですので、Xboxユーザーの皆さんに、ぜひ期待してもらいたいと思っています」と語り「魔牙霊」に対する自信を見せていた。

 今回発表された情報は、タイトル名とゲームの大まかな内容、そして、現在開発中のムービー映像のみ。具体的な発売日やXbox Liveに対応するかどうか、といったことは一切公表されなかった。しかし、どちらかと言えば世界市場をターゲットとするソフトが大半を占めるXboxのラインナップ中で、当初より日本市場を意識して制作されたソフトが、プラットフォームホルダーであるマイクロソフト自らが開発して供給するという部分に大きな意味があるように思う。

 これまでマイクロソフト(特に米Microsoft)は、Xboxをワールドワイドで展開させることにばかり注力し、日本市場に対する明確な姿勢がほとんど見られなかった。しかし、単純にハードを売るだけでなく、市場に合ったソフトも独自に開発して供給するという積極的な姿勢を見せることで、日本市場に対して本気で取り組もうとする姿勢がはっきりしてくる。

 そういった意味では「魔牙霊」の持つ意味は非常に大きいと言える。もちろん、ゲームとしての出来が重要なのは言うまでもないことなので、今後の開発状況を見守っていきたい。

「魔牙霊」の開発を担当しているXbox事業本部制作本部制作第1グループの川井博司氏 会場で流された「魔牙霊」のデモムービーの一コマ。妖怪などの敵をシナトが両手に持つ刀で切り倒す様子はなかなか見応えがある



■ 「このゲームでゲーム機の流れを変える」
  レベルファイブ社長・日野晃博氏により、TFLOの開発状況が明らかにされる

レベルファイブの社長、日野晃博氏。TFLOに対する絶対的な自信を語った
 Xbox初の本格的なMMORPGであり、ダークシリーズやドラゴンクエスト8を手がけているレベルファイブが開発を担当していることで、特に日本での期待度が非常に高い「トゥルーファンタジーライブオンライン(TFLO)」の開発状況が、レベルファイブの社長である日野晃博氏によって明らかにされた。

 TFLOは、レベルファイブにとって初めてのMMORPGであり、制作段階では様々な壁が立ちふさがるなど非常に苦労したそうだ。しかし、そういった苦労も乗り越え、もうすぐユーザーの前に送り出せるまでに開発が進んでいるという。

 日野氏は、「こういった場で紹介して頂き話題にして頂ける以上、決して恥ずかしいものは作れないと思っています。開発スタッフ一同、精魂を込めて作っています」と語り、クオリティに関しても非常に力が入っている所を示した。さらに、「たったひとつのタイトルが、ゲーム機の流れを変えることがないかと、密かに期待しています」とも語り、TFLOに対する絶対の自信ものぞかせた。

 会場では、新映像を含むムービーが流され、開発が順調に進んでいることが確認できた。現在の開発状況は、最終調整に入る前あたりということで、開発もかなり佳境に入っているようだ。ちなみに「魔牙霊」同様、具体的な発売日は発表されなかったが、おそらく、夏頃までには具体的な発売時期などが見えてくると思われる。

会場で流された最新デモムービーの一コマ。見るたびに完成度がどんどん上がっているのがよくわかる


(C)2003 Microsoft Corporation. All Rights Reserved.

□E3のホームページ
http://www.e3expo.com/
□Xboxのホームページ
http://www.xbox.com/jp/
□関連情報
【2003年5月15日】Microsoftブースレポート(PCプラットフォーム編)
北欧神話MMORPG「Mythica」、マルチプレイが強化された「Halo」など全6タイトルを出展
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030515/e3_ms.htm

(2003年5月15日)

[Reported by 平澤寿康]


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