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Electronic Entertainment Expo 2003現地レポート

Xbox関連レポート サードパーティソフト編・その1
Team NINJAの板垣伴信氏による
Ninja Gaidenのデモプレイが行なわれる

会期:5月14日~5月16日(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center

  日本ではなかなか盛り上がりの少ないXboxであるが、北米ではそこそこのセールスを記録しており、発売されるタイトル数も日本では考えられないほど多くなっている。

 今回のE3でもサードパーティメーカーがXbox向けソフトを多数発表しており、かなりの盛り上がりを感じた。ただ、海外メーカーが発表するXbox向けタイトルは、Haloを代表とする一人称視点シューティングや、アメリカで人気の高いスポーツゲームが多数を占めており、日本で受け入れられそうなタイトルが非常に少ないのも事実。

 それは日本メーカーが発表しているXbox向けタイトルに関しても同様のことが言えるが、それでも海外メーカーに比べると、日本で売れるタイトルが含まれている割合が多くなっている。そこでここでは、テクモとナムコの注目タイトルを紹介していこう。 


■ テクモ

 テクモは、Xbox向けソフトとして「Ninja Gaiden」と「DEAD OR ALIVE ONLINE(DOA ONLINE)」の2タイトルを用意しているが、双方ともビデオ出展のみとなっていた。ただ、Microsoftブースのイベントステージで、これらソフトのプロデューサであるTeam NINJAの板垣伴信氏を迎えてイベントが行なわれ、Q&A形式によって各ソフトの特徴などが紹介された。

 まずNinja Gaidenについて板垣氏は、「ゲームを作るときには、クオリティ、仕事の丁寧さ、スケール、美しさなど、すべての面に気を配っていますが、Ninja Gaidenはアクションゲームなので、遊んでいるプレーヤーがヒーローになれるようなプレイ感を実現するという部分に力を入れています。あっと驚くような要素がいっぱい入っていて、ファンの期待をいい方向に裏切るようなものに仕上げたいと思っています」と、特にプレイ感を重視した制作を心がけていると語った。

 また、Ninja GaidenはXbox Liveに対応しているが、この点については、「リプレイバリューを高めるための技術的な実験をしていて、それにXbox Liveを活用できると考えています。ゲームをクリアしたら新しい面やキャラクターが出てくるだけではつまらないので、Xbox Liveを活用してクリア後に何度も楽しめるような仕組みを取り入れたいと思っています」と語り、単なるコンテンツダウンロードや対戦にとどまらない、新しいゲーム性を考えているようだ。

Team NINJAの板垣伴信氏。DOAシリーズやNinja Gaidenは北米でも非常に人気が高く、板垣氏を一目見ようと多数の来場者が詰めかけていた

イベントの後半は、板垣氏自らの操作によるNinja Gaidenのデモが行なわれた。板垣氏の熱の入ったプレイが印象的だった

デモプレイでは、これまでに語られていない内容がかいま見られた。主人公の忍者は忍術も使えるようだ。また、連続ジャンプで縦穴を上ったり、高い塀に駆け上るといったアクションもあった

利用できる武器は刀だけではなく、弓やヌンチャクも使えるようだ。来場者にはヌンチャクが大ウケだった

 次にDOA ONLINEについて、「Team NINJAのポリシーは、常にゲームマシンの特徴を最大限に活かすというところにあります。DOA ONLINEでは、グラフィックはDOA3を上回るクオリティを実現していますし、地球上で初のオンライン3D格闘ゲームになります。技術的な障壁はありますが、世界中のプレーヤーと対戦できるようにしたいと思います」と語り、ワールドワイドで対戦できるようになる可能性が高い。また、DOA ONLINEでセガサターン版のDOA1をほぼ忠実に再現しているという点について、「DOA1は、自分たちが初めて世に送り出した家庭用ゲームで、記念的な作品だと思っています。それはDOAファンにとっても同じことだと思うので、その思い出をいじらずに100%再現したかったのです」と語り、記念的な意味合いでわざと忠実に移植にしたようだ。最後に、DOA4に関する質問が出たが、それに対しては「DOA2でXbox Liveに対応させておいて、DOA4でXbox Liveに対応させないという理由はなにもないよね」と答えた。今後登場するDOAシリーズは、Xbox Live対応が前提になると考えていいだろう。

DOA ONLINEに収録されているDOA1は、グラフィックなどセガサターン版を忠実に再現

対するDOA2は、DOA3を上回るグラフィックのクオリティを実現しており、同じゲームとは思えないほどである



■ ナムコ

  ナムコブースでは、アクションゲーム「Spawn」と、三人称視点のアドベンチャーシューティング「Extreme Force」および「Killswitch」、さらに日本で発売済みである「Soul Calibur II」の4タイトルがプレイアブルで出展されていた。Spawnは、その名の通りSpownをモチーフとしたアクションゲームで、戦略などをあまり意識せずとも十分に楽しめるゲーム性が実現されている。爽快なシューティング要素と、軽快なアクション性が魅力のゲームといえる。

 それに対し、Extreme ForceとKillswitchは、戦略性重視のアクションシューティングだ。物陰や壁に身を隠して敵の攻撃を避けながら、タイミングを見計らって攻撃を仕掛ける。物陰からマシンガンだけを突き出して攻撃したり、壁際からのぞき込んで敵の位置を確認した上で照準をロックさせ、その後に飛び出して攻撃する、といった戦略が重要なポイントとなっている。そのため、一般的なアクションシューティングのような爽快さはあまりないものの、逆にじっくりとプレイできるゲーム性となっている。

 ところで、Xbox向けとしては、レースゲームの最新作「R:Racing Evolution」と、Dead to Rightsを彷彿とさせるアクションゲーム「Breakdown」の2タイトルについては、残念ながらムービーのみの出展となっていた。


【SPAWN】
【Extreme Force】
【Killswitch】
【Breakdown】



□E3のホームページ
http://www.e3expo.com/
□Xboxのホームページ
http://www.xbox.com/jp/

(2003年5月18日)

[Reported by 平澤寿康]


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