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ワールドクラブ チャンピオンフットボール
セリエA 2001-2002 Ver.2.0

連載:第1回

  • ジャンル:スポーツ(サッカーゲーム)
  • 発売元:セガ
  • 開発元:ヒットメーカー
  • 操作デバイス:カード移動、戦術ボタン×5、データ表示ボタン、シュートボタン、キーパーボタン
  • 構成:サテライト席8席+メインモニター
  • 料金:1プレイ300円、2プレイ500円
  • 稼動日:稼動中

【ゲームの内容】

 イタリアのサッカーリーグ「セリエA」を題材にしたサッカーゲーム。ジョイスティックなどで選手を直接操作するのではなく、フィールド上に“実在する選手のカード”を配置して、それを動かしたり、戦術ボタンで指示を与えながらプレイする。練習と試合を繰り返しながらチーム経験を積み重ねていき、チームを強化してカップ戦での勝利を狙う。試合後には選手カードが1枚排出される。



 「ワールドクラブ チャンピオンフットボール セリエA 2001-2002(WCCF)」の最新バージョン「WCCF Ver.2.0」が、3月12日から正式稼動となった。本作のバージョンアップはこれで2回目だが、変更点や追加要素は「Ver.1.2」のそれをはるかに上回る。

 まずは、システム面の変更点や追加要素から解説しよう。


■ 大きく変わった大会出場条件 -レギュラーリーグのリニューアル-

 チームの“獲得賞金総額”は、クラブチームカード更新後の監督レベルに大きく影響する。そのため、前バージョンでは特定のカップ戦しか出場しない人が続出した。

 要は、賞金額の少ないレギュラーリーグやフレンドリーマッチは、やるだけムダ。どうせプレイするなら、賞金額の多いジャパントロフィーなどを狙い撃ちしたほうが効率がいいと見なされていたわけだ。

 ところが、「WCCF Ver.2.0」からは、この方法は通用しない。なぜなら、1シーズンあたりトータル7試合で構成されることになったレギュラーリーグで、一定の成績を収めないとグレードの高いカップ戦に出場できなくなったからだ。

 新たに追加された出場条件は、以下のとおり。なお、レギュラーリーグで優勝すれば賞金20億円が手に入る。優勝できなかった場合でも、順位に応じて賞金が入る仕組みになっている。


    【レギュラーリーグ 3位以上】
  • チャンピオンズトロフィー

    【レギュラーリーグ 5位以上】

  • コンチネンタルカップ


 上記ふたつのカップ戦以外の参加条件は、前バージョンから変わっていない。そして、以下の出場制限は、賞金稼ぎに血道をあげていたプレーヤーたちを愕然とさせるだろう。


    【優勝すると出場権がなくなる】
  • チャンピオンズトロフィー、コンチネンタルカップ

    【1度出場すると出場権がなくなる】

  • ジャパントロフィー、コンチネンタルスーパーカップ、ナショナルスーパーカップ


 チャンピオンズトロフィー、コンチネンタルカップは、レギュラーリーグで一定の成績を収めれば、優勝するまで何度でもチャレンジできる。だが、ジャパントロフィー、コンチネンタルスーパーカップ、ナショナルスーパーカップは、一度出場したら二度目はない。つまり、チャレンジできるのは1回限り。これはかなりシビアだ。

 人によっては改悪と映るだろうが、これは捉え方次第だろう。なぜなら“グレードの高いカップ戦だけに、何度も繰り返し延々と挑戦できるシステムのほうが間違っている”ともいえるからだ。

 こうした出場制限は、グレードの高いカップ戦にチャレンジする機会を均等化するために導入されたと考えられる。カップ戦だけを集中的に狙う「賞金稼ぎ」たちに出場機会を奪われ続けてきたプレーヤーに対する、ヒットメーカーからの救済措置なのだろう。


■ キッカー指名 - やりたい人にやらせるのが一番!? -

 本バージョンから、CK(コーナーキック)、FK(フリーキック)、PK(ペナルティキック)を誰が蹴るのか、プレーヤーが指名できるようになった。一度指名したら、以後は他の誰かを指名したりチームから外さない限りは、指名した選手が任期終了まで担当する。キッカー指名は得点チャンスに直結するだけに、相応しい能力を持つ選手を指名したほうがいい。

 もうひとつ重要なのは、指名すると選手のモチベーションが変化する点だ。つまり、自分が好き、もしくは得意とする役割を与えられれば指名したモチベーションがあがり、嫌なら下がるといった具合。

 こうした反応は、能力的な部分よりも、選手のパーソナリティ、つまり“嗜好”に準じているように思われる。筆者の場合「テクニックが高い選手なら、みんな喜んでコーナーキックやってくれるだろう」とタカをくくってクリスティアン・ゼノーニをコーナーキッカーに指名したら、露骨に嫌な顔をされてしまい、思わず呆気にとられてしまったことがある。

 さらに悪いことには「そっか、嫌なのか。じゃぁ……」とばかりに他の選手を指名したら、さっきまで嫌がっていたくせに、キッカーの役割を外されたショックでさらにモチベーションを下げてしまうのだ。普通、嫌な役割から開放されたら嬉しいはずなんだが……まるで思春期の子供に接している父親のような気分になる。

 まだ大雑把にしか試していないが、CK、FK、PKは、セリエAで実際にキッカーをやる選手なら、ほぼ間違いなくモチベーションがあがる。これはキャプテン指名でも同様だ。なお、キャプテンの場合は、他の選手にも影響がでる。キャプテンに指名した選手によっては「奴がキャプテン? 納得いかん!!」と不満をもつ選手が出てくるのだ。

 「監督である俺の命令は絶対だ!!」とばかり、ファンハールやトルシエばりのスタンスで選手の上に君臨するプレイスタイルも興味深いが、自ら不利益を被っている感は否めない。現時点では、モチベーションが上がる選手、適した選手に、それぞれ役割を与えておくのが無難といえる。

 なお、キッカーに指名した選手がベンチにいる場合は、前のバージョン同様、適当な選手がランダムで担当するようだ。

C.ゼノーニがCKキッカーを嫌がったので、ドナーティを指名してみる。ここまではいいが…… 嫌な仕事から解放されたのにモチベーションを下げるC.ゼノーニ。監督としては激しく納得がいかない
ファルシーニをキャプテンに指名。本人は大役にやる気まんまんだが、チームメイトにはそれを喜ばない選手もいる デル・ピエロをキャプテンに指名したところ、みんなが納得。ただし、役割を外された元キャプテンのモチベーションは下がった


■ めまぐるしい試合展開 - 大きく変化したフィールド上における選手の動作 -

 「WCCF Ver.2.0」における試合展開は、前バージョンまでの固定観念をことごとく覆すほど変化している。なによりも変わったのは、試合中の選手の動きだ。

 最も大きく変化したのがミッドフィルダーとディフェンダー陣で、ボールを持った選手に対するチェックが、非常に積極的になった。前のバージョンでは、プレスボタンを押しているのに、すぐ脇をドリブルで駆け抜ける相手選手を平気で見送ることも珍しくなかったが、「WCCF Ver.2.0」ではよほどのことがない限りきちんと対応してくれる。

 スライディングを多用するのも「WCCF Ver.2.0」の特徴。スライディングそれ自体の成功率は高いが、こぼれたボールが仕掛けた側の手に渡るとは限らない。また、中盤ではボールの奪い合い、パスカットが頻繁におこるようになった。フォーメーションはもとより、オープンスペースを見極める能力がプレーヤーにも求められるようになったといえる。

 ボールの奪い合いが頻繁になったぶん、ファールの発生率も前バージョンより高くなっているようだ。試合展開によっては、両軍にイエローカードが乱れ飛ぶこともある。相手選手に背後から仕掛ける場合は、特に注意が必要。プレスボタンを点灯させたままシュートボタンを連打しようものなら、最低でもファールを取られる覚悟はしておいたほうがいい。

 その“プレスボタン”だが、効果がちょっと極端になったような印象。ことディフェンスに関していえば、ボールを持った選手が近くにくればボタンが点灯していなくてもそれなりに反応するため、何も考えずに押しっぱなしにしていると「Ver.1.0」の頃よりも大変なことになる。

 フォワードは、全体的にシュートの成功率が下がった印象がある。前バージョンまでは、トップクラスの選手ならペナルティエリア手前からでも「入るのが当然」といった感じでゴールマウスにボールが吸い込まれていったものだが、「WCCF Ver.2.0」では、そういったミラクルシュートはあまり成功しない。

 ただし、ベストストライカー級のフォワードは、その限りにあらず。成功率が下がったとはいえ、凡百のフォワードでは不可能な位置から得点チャンスを作り出す強烈なシュート力は、脅威以外の何物でもない。

 なお、ボールを持った選手へのチェックがきつくなったぶん、今後はダイレクトプレーが上手い選手の株が急上昇しそうだ。

ボールを持った選手へのチェックが厳しくなった。よほど突出した能力を持つ選手でもない限り、無傷でディフェンダーの脇をすりぬけることは難しい。比例してファールを取られる確率も増えている。プレスボタンを点灯させ、なおかつシュートボタンをばしばし連打していると悲惨な結果になることも珍しくない
中盤は、ボールの奪い合いが激しくなったほか、選手や状況によってはスルーパスが多用されるようになった。パスが綺麗に通った瞬間は、思わずゾクゾクしてしまう ミドルを中心に、シュートの成功率が下げられた。そのぶん、決定力の高いフォワードの存在価値は高まったといえる


 「WCCF Ver.2.0」の新要素は、まだまだ枚挙にいとまがないほど。戦術ボタンの使い方ひとつとっても、前バージョンとは大きく違ってくる。
 次回は、新しく追加されたレギュラーカードを中心にお届けする予定だ。


■ 非売品カードケースを6名様にプレゼント!

 ヒットメーカー様のご好意により、公式大会の予選参加者にプレゼントされる「非売品カードケース」を、1個づつ6名様にプレゼントいたします。

 姿形はオフィシャルバインダーに同梱されているカードケースと同じなんですが、色がイタリア国旗になっているわけですね。ちなみに中央2個の成形色は“白”ではなく半透明になっております。

 諸事情により、色は選択不可とさせていただきます。どしどしご応募くださいませ。

【応募方法】

応募締切  :2003年3月21日 12:00(正午)まで
当選発表  :2003年3月24日午後
応募方法  :下記のフォームに入力して、送信してください

※ 応募フォームの送信はSSL対応ブラウザをご利用ください。SSL非対応のブラウザではご応募できません。
※ ご回答いただいた内容(データ)は、当選者の選考および、プレゼントの発送にのみ使用し、その他の目的で使用することはありません。

氏名:
性別: 男性 / 女性
年齢:
メールアドレス:

プレゼント送付先住所

電話番号:
(半角英数で記入)

「WCCF Ver.2.0」に関するご意見ご感想があればお願いいたします。


 




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□セガのホームページ
http://sega.jp/
□ヒットメーカーのホームページ
http://www.hitmaker.co.jp/
□セガダイレクトのホームページ
http://segadirect.jp/
□「WCCF」公式サイト
http://www.wccf.jp/
□関連情報
【3月5日】ヒットメーカー、AC「WCCF Ver.2.0」が3月12日から稼動開始。セガダイレクトで追加リフィルを発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030305/wccf.htm
【2002年12月27日】ピックアップ アーケード「ワールドクラブ チャンピオンフットボール セリエA 2001-2002」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021227/wccf.htm

(2003年3月14日)

[Reported by 北村孝和]


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