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スクウェア、「FF XI ジラートの幻影」の最新情報を公開
召喚士、侍、忍者のジョブアビリティなどを初公開

発売日:4月17日

価格:PS2版 3,980円
Windows版 オープンプライス


 株式会社スクウェアは、4月17日に発売を予定しているMMORPG「ファイナルファンタジーXI」の拡張データディスク「ファイナルファンタジーXI ジラートの幻影」の最新情報を公開した。さっそく公開されたスクリーンショットと合わせて最新情報を紹介していこう。

 今回の情報公開でもっとも大きなウェイトを占めているのが、「召喚士」、「侍」、「忍者」という3つのエクストラジョブの能力が明らかにされたことだ。侍と忍者の存在を同社が明文化したのは、11月の制作発表以来、実はこれが初めてだが、これらのジョブの存在はすでに公然化していただけあって、いきなりジョブアビリティや基本能力まで踏み込んだ紹介が行なわれている。

 そして新エリアの公開。これまでのように1エリア丸ごとではなく、オアシスや聖地など、各エリアに点在する重要なポイントの紹介となっている。今回は7箇所。少しずつ細部が明らかになりつつあるようだ。それでは以下、エクストラジョブについて推測もふまえて細部を見ていこう。

 まず、「ジラートの幻影」で展開されるシナリオにおいて、もっとも大きなウェイトを占めそうな召喚士から。召喚士は、アクションコマンドウィンドウ(コマンドメニュー)の「魔法」リストに、白魔法や黒魔法と同列の位置に追加された「召喚魔法」を使うことができる唯一のジョブだ。

 召喚士は、召喚を行なう際に、召喚獣の能力に応じてMPを消費する。召喚獣は、強力な一撃を放って離脱するわけでなく、「ファイナルファンタジー X」のように通常キャラのように通常攻撃をベースに長時間戦闘に参加し続けるシステムになっている。召喚獣が戦闘に参加し続けている間は絶えずMPを消費し続ける仕組みで、召喚士のMPがゼロになると、召喚獣は戦場から強制的に離脱してしまうことになる。

 余談だが、このシステムだと、従来の種族差に加えて、戦闘中にMP回復行為(詩人の歌、ドリンク、赤魔法リフレッシュ)を行なうことで、召喚時間に格段の開きが生まれることになる。極端な話、MP回復量が消費量を上回れば、召喚を無限に維持できることになる。常識的に考えてさすがにそれはないとしても、パーティーにおける召喚獣1体の戦力ウェイトをどの程度に設定するかによって、パーティープレイの内容が大きく様変わりすることになりそうだ。

 話を戻すと、召喚獣への命令はペットコマンドを使って行なう。そのコマンドは以下のとおり。

・神獣の攻撃 ターゲットに対して召喚獣に攻撃させる(攻撃開始)
・神獣の待避 ターゲットに対する攻撃を中断し、待避させる(攻撃中止)
・神獣の帰還 現象界から召喚獣を帰還させる(戦闘離脱)
・契約の履行 召喚獣固有の特殊攻撃を行なわせる

 この4つのコマンドが召喚士の初期コマンドなのか、獣使いのようにレベルアップによって順次習得していくコマンドなのかは現時点では不明。また、召喚獣のボス戦への参加、召喚した場合の経験値の換算方法なども不明となっている。

 なお、召喚士のジョブアビリティ「アストラルフロウ」は、詳細は不明ながら、召喚した召喚獣を一時的に強化する2時間アビリティのようで、この間に「契約の履行」を選択すると通常の特殊攻撃技に加えて「究極技」が追加され、強烈な一撃が繰り出せるようだ。

【召喚士】
恐るべき能力が明らかにされた召喚士。召喚獣との契約方法など、いくつか謎は残されているが、召喚士になれば何ができるのかは明らかになった。ステータスは赤魔導士と黒魔導士の中間ぐらいになりそうだ

 さて、お次の「侍」は、東方伝来の武術と、切れ味の鋭い両手武器「刀」を扱う気鋭のアタッカージョブ。現時点では、侍に関しての情報公開は限られているが、侍の方向性を明確に示しているのがジョブアビリティの「明鏡止水」だろう。

 明鏡止水を発動させると、TPを一定量ずつ消費しつつ、連続してウェポンスキルの発動が可能になり、さらにひとりで侍のウェポンスキルを使った連携攻撃が可能になるという。「明鏡止水」中のウェポンスキルのTP消費量は、現時点では不明だが、狩人の「乱れうち」(あるいは「イーグルアイ」)のような強烈なアビリティになりそうだ。

 いかにも振りの早そうな刀と重装な甲冑を見ても、前衛職であるのは明かで、全前衛中随一の打撃力を誇るジョブになりそう。現行で似たポジションにある暗黒騎士とどう差別化していくのかも気になるところだ。

【侍】
ターゲットを断ち切るようなモーションで攻撃する侍。ステータスはSTRとDEX重視で、VITは低そう。ちなみに釣りをしているタル侍は反則すれすれの可愛さだ。5月の節句に飾られる武者人形にしか見えない

 そして3つめの「忍者」は、東方伝来の暗殺術と幻術を身につけたエクストラジョブ。すでに公開されているように、片手刀を両手に装備でき、新たな魔法系統のひとつである「忍術」が使用できる。

 忍術は、触媒を用いて魔法のような効果を発揮し、その効果は熟練度に応じて大きくなるという。この説明の限りでは、既存の白魔法や黒魔法とは微妙に異なるシステムになっているようだ。なお、詠唱にはMPを使用するようで、サポートジョブの選択によって、さまざまな戦い方がありそうなジョブといえる。

 ジョブアビリティは「微塵がくれ」。効果は自ら戦闘不能になる代わりに、敵に致命的なダメージを与えるという凄まじいアビリティだ。パーティー時に、リンク等でピンチに陥ったものの、緊急脱出もできず、ナイトのインビンシブルも切れて、もはや全滅は必至というシチュエーションで発動させるアビリティになりそう。使うケースは限られそうだが、忍者を志すユーザーは、ある程度の覚悟が必要になりそうだ。

【忍者】
ひとりでOrcish Dreadnoughtに立ち向かう女忍者。レベルがいくつなのかは不明だが、HP、MPともそこそこ高い。構えはやや変則的で、両手に黒い片手刀を携えている。ステータスはDEX、AGI重視で、VITは低そうな印象

【ラバオ(Rabao)】
アルテパ砂漠のオアシス「ラバオ」。この砂丘はかつてガルカ族の都があり、現在も少数がラバオで暮らしている。ラバオにはキャラバンや冒険者を当て込んだ商人が天幕をこしらえ強欲な商売を行なっている。画面で気になるのは、くつろいだポーズで腰を下ろしているヒューム。これは新モーションか?

【聖地ジ・タ(The Sanctuary of Zi'Tah) テリガン岬(Cape Teriggan)】
ミンダルシア大陸の北端リ・テロア地方の陸からの入り口にあたる針葉樹林地帯。鬱蒼とした樹林の中では、ときおり岩の先端部が発光する怪現象が見られる。このことからこの地はヴァナ・ディールの人々には神域と信じられ、訪れる者は「ロ・メーヴ」への巡礼者とゴブリンの追いはぎのみに限られている。一方のテリガン岬はクォン大陸の西端ヴォルボー半島から南に向かって突きだした岬だ

【流砂洞(Quicksand Caves)】
かつてガルカ族の都だった場所で、現在は半ば砂丘に飲まれた廃墟と化している。無人ではなく、かつてガルカを追放した獣人アンティカの巣穴と繋がっており、彼らの住処の一部として利用されているようだ

【海蛇の岩窟(Serpent Grotto)】
水陸両棲の獣人サハギンが暮らす長大な岩穴。近隣には海賊たちの根拠地となっている闇貿易港ノーグがあり、彼らとは魚と金属器を換える相手として共生関係にある。名前の由来はサハギンたちがあがめる巨大な海蛇がかつて巣穴にしていたことにあるという

【満月の泉(Full Moon Fountain)】
ウィンダスの地下深くに湧く伝説の泉。天の塔の天文泉と同じように、水面に星々の運行を映し出す。かつては星の神子によって立ち入りを禁じられていたらしい

【宣託の間(Chamber of Oracles)】
ゼブウェル島の地下に眠る謎の遺跡。ワープポイントをはじめ、なにやら重要な儀式でも行なわれそうな雰囲気。だが、英字どおりの意味なら「宣託」ではなく、「託宣」ではないのか。同社によれば「ご想像にお任せします」ということだったが、何か謎かけでもあるのだろうか

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Title Designed by Yoshitaka Amano.

□スクウェアのホームページ
http://www.square.co.jp/
□「ファイナルファンタジーXI ジラートの幻影」の公式ページ
http://www.playonline.com/ff11/ex1/index.html
□関連情報
【2003年2月3日】スクウェア、「FF XI ジラートの幻影」を4月17日に発売
召喚獣、新ジョブ、新エリアなどを公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030203/ff11add.htm
【2003年1月7日】スクウェア、「FF XI ジラートの幻影」の概要を公開
新エキストラジョブ、ランク6以降のミッションなど
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030107/ff11add.htm
【2002年11月22日】スクウェア、「FF XI」初の追加ディスク
「ファイナルファンタジーXI ジラートの幻影」を発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021122/ff11add.htm

(2003年2月28日)

[Reported by 中村聖司]


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