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-アーケードゲーム・インプレッション-
ネットワーク対応レースゲーム、タイトー「バトルギア3」
~松桐坊頭氏のコメント付き~

稼動中

料金:1プレイ200円(コンティニュー100円)
    500円(ネットエントリーキー)


 株式会社タイトーのネットワーク対応レースゲーム「バトルギア3」。すでに相当走りこんでいる人も多いかと思われるが、まずはゲームの概要から説明していこう。


 操作系は、ハンドル、アクセル、ブレーキ、シフトレバー、サイドブレーキ、ハザードボタン、ビューチェンジボタン。プレイ中の視点は3段階で順次変更が可能。

 「ネットエントリーキー(500円)」を購入すれば、ネットワークサーバーにマイカーのプレイデータを記録可能。キー1個につき1台のクルマが登録できる。もちろん、ネットワーク登録をせずに、好きなクルマやコースを選んで走ることも可能となっている。

 登場車種は6メーカー33種類で、2月7日から公開された隠し車種24種類を加えると合計57種類に上り、それぞれS~Dまでのクラスに分けられている。

 コースは、超初級、初級、中級、上級、超上級、弩級、超弩級の7種類で、それぞれ順走と逆送が可能。天候、時間帯、季節などはコースごとに異なるが、走りに影響することはない。

 ゲームモードは「タイムアタック」と「ノーマルレース」の2種類。

 「タイムアタック」は、ゴーストカーと併走しながらタイムを競う。「ネットエントリーキー」があれば、走行結果は自動的に更新される。ゴーストカーの設定は、「おまかせ」、「自分のゴースト」、「僅差ゴースト」、「最速ゴースト」、「星取りゴースト」、「ライバルゴースト」など、かなり細かく指定できる。もちろん表示させないことも可能。

 「ノーマルレース」は、6台のCPUカーと順位を競う。目標は、全コース、順走、逆走ともに1位を取ること。CPUカーの強さは「ハザードボタン」により5段階で調節可能。「ネットエントリーキー」を使用した場合は、必ず★ひとつからスタートし、以後1位を取ると★がふたつ増える。


■ “減速”が重要な位置を占めるコーナーへのアプローチ

 本作は“峠”を舞台にしたレースゲーム。“峠”といえば、やはり重要になってくるのが“コーナーの攻め方”だろう。これは「バトルギア3」でも例外ではなく、本作でコーナーを攻める場合、クルマのランクに関わらず「減速」が最も重要な位置を占める。

 ひとくちに減速といっても、アールや前後のコース構成などでアプローチは異なるが、ヘアピンやシケインなどの鋭角コーナーに関しては、一般的なレースゲームよりも“シビアな減速”が要求される。進入時の姿勢も大切だが、減速が甘いと確実に「ガッチャーン!!」という心臓に悪いクラッシュ音を聞くことになる。

 上級以上の鋭角的なコーナーが連続する難所は、アプローチから脱出まで50km前後をキープするのが目標。確実なクリアを目指すときは(クルマのクラスにもよるが)30km台でもなんとかなる。オーバースピードでは、確実にクルマがアウト側の壁に激突する。激突するくらいなら、ヤバいと思った瞬間にコーナー内側にクルマをこすりつけてでも減速したほうがいい。

 さて、ここで気になるのが、鋭角なコーナーを50km前後でクリアするときの“スピード感”だ。実際、これまでリリースされた多くのレースゲームは、ヘアピンだろうがなんだろうが、とにかく気持ちよくコーナーが曲がれてしまう“爽快感重視”の作品が多かった。恐らくは、レースゲーム初心者にも気持ちよく遊んでもらえるように、という配慮も含まれているのだろう。

 正直、“爽快感重視”のレースゲームに慣れた人には「バトルギア3」の鋭角コーナーはヘヴィだろう。それほどまでにキッチリ減速しないと曲がれないし、比例してライン取りの重要性も増している。超初級、初級は高速コーナーの連続だが、走りこんだ人は中級、上級とさらに上を目指すのが普通で、その先には「減速」という名の「壁」が横たわる。

 だが「壁」だからこそ、乗り越えたときの“達成感”は格別。苦戦していたコーナーを綺麗に走り抜けられたときのよろこびは、何物にも代えがたいものがある。“練習は嘘をつかない”というが、このゲームに関しては特にそれを実感する。


■ リアルタイムで走りを記録。カスタマイズも楽しいネットワーク機能

「バトルギア3」をトコトンまで楽しむなら、エントリーキーの購入は必須といえる
 「バトルギア3」のネットワーク機能を利用するためには「ネットエントリーキー」を購入する必要がある。単に走るだけならキーを買う必要はないが、本格的に走りを楽しみたい人には必須のアイテムといえる。キー1個につき、登録できるクルマは1台のみ。

 ネットワークを利用するメリットは「クルマの外観がカスタマイズできる」ことと「ネットランキング」への参加や閲覧が可能になることだ。

 月額300円の利用料金を支払って公式サイト「battlegear.net」に「マイガレージ」を開設すれば、愛車のカスタマイズやランキング以外にも、データ分析、チーム作成などのさまざまなサービスが受けられる。

 なお、注意してほしいのは、カスタイマイズは“クルマの外観”は変えられても“走りの性能”は変えられないということ。これはタイムアタックの条件を均一にするためで、妥当な仕様といえる。

 「カスタマイズって、見た目だけじゃん」といった声も聞こえてきそうだが、見た目だけの違いでも、ノーマル車とマイカーでは思い入れが格段に違ってくるはずだ。タイムアタックでも、ノーマル車で走るよりは、好きなパーツをつけたり、オリジナルのステッカーを貼った「俺だけのクルマ=マイカー」で走るほうが、自然と気合が入るというもの。

 これをやったから必ず早くなるという保証はないが、「ネットワーク機能」を利用すれば、「バトルギア3」がもっと楽しめるはずだ。


■ ストイックな走りを追求するタイプにおすすめ

 これはあくまでも私見だが、本作の超初級~初級コースは、スピード志向のプレーヤーを取り込むために用意された「入口」ではないだろうか。中級以降は本作の魅力がギッシリ詰まったコースの連続であり、入口から手を突っ込んだが最後、その魅力に取り付かれたプレーヤーはもはや抜け出せなくなっている……そんな思惑が込められているような気がするのだ。

 魅力といえば、コースの難易度が増すほど、FF、FR、MR、4WDといった駆動形式によるステアの傾向やトラクションの違いがハッキリと実感できるようになる点も見逃せない。難易度が高いコースほど、クルマやコーナーの特徴をアタマと身体で覚える必要がある。すり合わせるように走りを研ぎ澄ましていくわけだが、この段階で自然に“実感”できることが“走ることの楽しさ”に繋がっているような気がする。

 コーナーに対するアプローチがシビアなせいか、「バトルギア3」は難しいレースゲームのように思われがちだが、単に難しいわけではない。ライトな人でも十分楽しめるが、ディープな走りを求める「ストイックなタイプ」のほうが、このゲームをさらに楽しめることは間違いないだろう。


■ GAME Watch出張版:「松桐坊頭の判らん事は全部俺に聞け」

 わりとディープな人向けっぽい雰囲気を醸し出している「バトルギア3」だが、よくできたレースゲームだからこそ、幅広い層に楽しんでいただきたいと思う。

 ならば、入門に最適なクルマはなんだろう? ということで、タイトーホームページでおなじみの「松桐坊頭」氏に、ずばりオススメのクルマを1台あげてもらった。

-- えー、そんなわけで。これで練習したらいいよっていう、初心者向けのクルマを教えてください。

松桐 うーん、Vitzかなぁ。

-- Vitzって人気あるけど、遅くないですか? 弩級あたりだと、ちょっと事故ると完走できなかったりとか。

松桐 最初から完走できないってことは絶対にない。クルマのクラスごとに用意されている(規定)タイムが違うし。クラスによっては性能にバラつきがあるから、キツいのもあるけど……どんなクルマでも必ず完走できるように設定してある。

-- Vitzで練習するメリットは?

松桐 Vitzで走るときだけって事じゃないけど、とにかく“必要以上速度を落とさない”ように走らなきゃダメなのよ。コーナーで速度を落としすぎないで走るっていうのはすごく重要。Vitzは加速が弱いから速度を落としすぎてしまうと、その後タイムロスにつながってしまう、Vitzで走るとその辺がシビアに出るので自然とそれが身につく。ただ、長いコースをVitzで走ると、じれったくなるけどね(笑)

-- Vitzから、より大パワーのクルマに乗り換える場合のオススメは?

松桐 特定のクルマっていうよりも、クラスをあげていく場合は駆動系が同じクルマを選ぶのが一番無難じゃないかな。それだって、同じ感覚で乗れるわけじゃないけど。

-- そういう意味では、最初に好きなクルマを選ぶよりはVitzからステップアップしたほうがいい?

松桐 それでもいいけど、大排気量のクルマだと最初のうちはコーナーごとにガツーン! ガツーン! てぶつかったりするじゃん。もてあましちゃうと思うんだよね。だから、うまくなりたいのであれば、小排気量のクルマで練習するのもいいかと。でも、やっぱり好きなクルマがいいよね。

-- なるほど。ありがとうございました!


 以上、本記事が、これから「バトルギア3」を始める人の参考になれば幸いである。

 なお、松桐氏からアドバイスを受けたものの、記者は「Vitz」を選ぶ前に、まずはノーマル車をひととおり試乗して、自分と相性のいい「肌に合う」クルマを探すことから始めてみた。

 別段ややこしい話でもなんでもなくて、要は単純に、ハンドルを握ってて気持ちがいいクルマを選んだだけの話だが、同じクラスでも(当然ながら)乗り味は大きく異なり、メーカーが違えばさらに顕著になってくる。

 記者としては、最初から「コレ!」と決め打ちはせず、相性がよさそうなクルマを探してブン回してみるのが一番いいかなぁ、などと思う。そして、慣れてきた頃にあらためて「Vits」で自分の走りを見直してみる、というのはいかがだろうか。


■ 非売品「特製ネットエントリーキー」を5名様にプレゼント!

 タイトー様のご好意により、非売品の特製ネットエントリーキーを5名様にプレゼントいたします。

 非売品のネットエントリーキーといえば、昨年のアミューズメントマシンショーで配布された取っ手部分が黄色いエントリーキーを思い出す人もいるかもしれませんが、今回プレゼントいたしますエントリーキーは“取っ手部分が赤い”のが特徴でございます。

 製品版「バトルギア3」でも使えるこのキー、ゲームセンターで使えば目立つ……かどうかはわかりませんが、かなりのレアアイテムであることは間違いなし。見る人が見ればわかる逸品ということで、どしどしご応募くださいませ。

【応募方法】

応募締切  :2003年2月27日 12:00(正午)まで
当選発表  :2003年3月3日午後
応募方法  :下記のフォームに入力して、送信してください

※ 応募フォームの送信はSSL対応ブラウザをご利用ください。SSL非対応のブラウザではご応募できません。
※ ご回答いただいた内容(データ)は、当選者の選考および、プレゼントの発送にのみ使用し、その他の目的で使用することはありません。

氏名:
性別: 男性 / 女性
年齢:
メールアドレス:

プレゼント送付先住所

電話番号:
(半角英数で記入)

「バトルギア3」に関するご意見ご感想があればお願いいたします。


 




(C)TAITO CORP.2002

□タイトーのホームページ
http://www.taito.co.jp/
□製品情報
http://www.battlegear.net/
□関連情報
【2月7日】タイトー、AC「バトルギア3」隠しカー24台が2月7日から稼動開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030207/bg3.htm
【2002年9月19日】「第40回アミューズメントマシンショー」ブースレポート~カプコン、タイトー、サミー、バンプレスト他~
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020919/jamma2.htm

(2003年2月20日)

[Reported by 北村孝和]


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