価格：7,800円

　株式会社スクウェアは、3月13日に発売を予定している新作RPG「ファイナルファンタジーX-2(テンツー)」の3人目の仲間を公開した。名前はパイン。特大の両手剣を携えた美貌の女戦士だ。そのほかワッカやルールーといった前作のキャラクタの情報も公開され、ようやく役者が出そろったという印象だ。

「カモメ団」のメンバー“パイン”。奇抜なヘアスタイルと手に持つ大剣は、どことなく前作で活躍した伝説のガード アーロンを彷彿とさせる

　「ファイナルファンタジーX-2」のゲーム内容については、10月22日の発表会以後、公式サイトなどを通じて少しずつ明らかにされつつある。パインについてはキャプションを参照してもらうことにして、本稿では本作の主人公であるユウナを取り巻く状況について簡単に紹介しておきたい。

　ユウナの新たな旅立ちのきっかけとなったのは、久しぶりにビサイド島を訪れたリュックが見せてくれたスフィアの映像。スフィアには前作の主人公であるティーダらしき男の姿が映っており、ユウナはそんな事がきっかけとなり旅立ちを決意することになる。

　前作から2年が経過したスピラは、恒久の平和が訪れた一方で、エボン寺院の欺瞞が暴かれたことで、スピラの真の歴史を探る運動が活発になっていた。その運動は、いまもスピラ全土に眠り続けるスフィアを探し求め、スフィアに記録された映像をもとに真の歴史を探り当てていくという試み。

　スフィア探しを生業とするグループをスフィアハンターと呼び、ユウナも参加すると同時にリュックのアニキがリーダーであるスフィアハンター「カモメ団」に入る。カモメ団のメンバーは、ユウナと、前作でもお馴染みの「ニギヤカ」担当の少女リュック、そして今回公開された女戦士パインの3人、ほかにも前作にも登場したアニキなど。

　今回特徴的なのは、FFシリーズにおける伝家の宝刀的扱いである飛空艇を、ユウナたちは序盤から所有しているところだろう。ユウナ率いるカモメ団は、アルベド族御自慢の飛空艇セルシウスに搭乗して、前作で苦労を重ねながら冒険したスピラ各地を飛び回ることになる。

　ゲームは、この探索の過程で発生するミッションを選択することによって進行していく。この「ミッションセレクト」システムは、選択するロケーションやミッションによってイベントが分岐していくという新しいシステムで、エピソードも前作のような1本道ではなく、プレーヤーによって異なる体験が味わえるようだ。

　なお、公式サイトによればバトルシステムや成長システムも前作とはまったく異なるものになるという。発売までもうしばらく時間があるが、今後の展開に要注目だ。

【パイン　その1】
痛いところをズバズバと発言するパイン。しかし、まわりは誰も気にしていない。ちなみにパインはアルベド語も操る。ということはアルベド語辞典集めも再び!?

【パイン　その2】
パインのバックグラウンドはいまところ不明。しかし、彼女の過去には深くストーリーに食い込んだ謎が隠されているのか?

【ワッカ】
前作では名バイプレーヤーとして活躍してくれたワッカ。予想どおりワッカとルールーは結婚していた。ルールーのお腹の中には赤ちゃんもいる様子

【ルールー】
前作ではパーティーのまとめ役兼黒魔法使いとして絶大な存在感を誇っていたルールー。今回もユウナのお姉さん役として、さまざまな旅の便宜を図ってくれるようだ

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MAIN CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA

□スクウェアのホームページ
http://www.playonline.com/
□関連情報
【2002年10月22日】Xの2年後の物語「ファイナルファンタジーX-2」
ユウナ「もっと、欲張ってもいいよね」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021022/ff10_2.htm
【2001年7月25日】PS2ゲームレビュー「ファイナルファンタジー X」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010725/ffx.htm

(2002年12月25日)

[Reported by 中村聖司]

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