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バンダイ、上戸 彩がプロデューサー? |
株式会社バンダイは、インターネットから曲をダウンロードし、テレビに接続するだけですぐに楽しめるカラオケ機器「カラオケステーション」の新規拡販プロジェクトとしてタレントの上戸彩さんを起用すると発表した。
同社はなんと、上戸彩さんを「カラオケステーション」の広報宣伝プロデューサーとして迎え入れ、宣伝体制をさらに強化するのが狙い。すでに10月の発売当初からイメージキャラクタとしてテレビCMなどにも登場。それなりの認知度があると見られるが、今後さらにプッシュしていくという。
バンダイの上野和典取締役は「カラオケステーション」について、「10月の発売から2003年3月まで20万台の販売を見込むほどヒットしている。現在は30歳台の男性の利用率が高い」と現状を説明。30歳台の利用率が高い理由はインターネットで曲をダウンロードすることの敷居の高さと思われる。発表会では、インターネットからダウンロードすることを逆に利点として「曲の配信がカセットタイプ (イーカラなど) にくらべ早い、曲が多い、好きな曲だけダウンロードでき経済的」とアピールした。
ハンディカラオケの市場はタカラが「イーカラ」で築きあげたと言っても過言ではなく、事実かなりのシェアを占めている。ところがこの10月、イーカラの「カセット」に比べインターネットからダウンロードできる一世代上の「カラオケステーション」が登場したことで、その展開が注目されていた。
事実、都内の大手販売店では一時品薄が伝えられていたほどヒットしている。「イーカラ」は“モーニング娘。”をイメージキャラクタに使うことで若年層へのアピールを行なっている。バンダイとしても、現在幅広い層に人気のある上戸彩さんをより前面に押し出すことで、より幅広い年齢層への浸透を図っていくことが目的だろう。
上戸彩さんはすでに「カラオケステーション」をかなり使い込んでいるようで、ボイスチェンジャー機能などをテキパキと説明。なんでも、上戸さんがボイスチェンジャーで声を男にするとお兄さんの声にそっくりになるとか。逆にお兄さんが女の子の声にチェンジすると上戸彩さんの声になってしまうという。そうやって楽しく遊べるところをコメントを通じて、楽しそうに説明していた。
ちなみに上戸彩さんは歌手としても活躍中。もちろんカラオケステーションにも上戸彩さんの曲が収録されているが、ご自身では練習用としてはあまり使っていないんだとか。理由はズバリ「恥ずかしいから……」と言うことで、周囲の笑いを誘っていた。では、自分で楽しんでいるのはどんな曲かというと、今は松浦亜弥の曲などを楽しんでいるとか。
プロジェクトの一環として、会場では上戸彩さんが選曲したカラオケベストクリスマスソングが公開された。季節やイベント毎に上戸さんが選曲した曲を、インターネットなどで公開することで認知を高めていくという。
「カラオケステーション」のウィークポイントは前述の通りインターネットから曲をダウンロードするという敷居の高さ。もちろんこれは上野取締役の言うように利点でもあるのだが、実は記者会見中に上戸彩さんが曲のダウンロードについて「パソコンが苦手なので、曲をダウンロードしてもらった」とコメントしていた。上戸彩さんのような市場における最も大きな割合を占めるユーザー達が、いかに簡単に利用できるようにするかが今後のポイントかもしれない。そこを上戸彩プロデューサーとバンダイが、どうやって打破していくのかが楽しみなところだろう。
(2002年12月13日)
[Reported by 船津稔]
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