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スクウェア、下期発売タイトルを一挙発表
「KINGDOM HEARTS -FINAL MIX-」に
「ファイナルファンタジーX-2」の特典映像を収録

10月22日 開催

「これが新しいスクウェアです」と自信たっぷりに新ラインナップを紹介した和田洋一代表取締役社長
 株式会社スクウェアは22日、都内で発表会を行ない下期以降に発売を予定しているタイトルを発表した。31日に発売される「ファイナルファンタジーI・II」に始まり、「ファイナルファンタジーXI for Windows」、「アンリミテッド:サガ」、「ファイナルファンタジータクティクスアドバンス」、そして今回初めて公開された2003年3月発売予定のPS2用RPG「ファイナルファンタジーX-2」まで大作、話題作の発売が怒濤のように連続する。

 今回の発表会において重点的に紹介されたのが、任天堂プラットフォームへの復帰と、FFシリーズ最新作「ファイナルファンタジーX-2」の発表だ。「ファイナルファンタジーX-2」に関しては別記事において詳しく紹介するが、河津秋敏氏が率いるゲームデザイナーズ・スタジオとスクウェアが共同開発を行なっているニンテンドーゲームキューブ用RPG「ファイナルファンタジー・クリスタル クロニクル」も注目だ。

 「ファイナルファンタジー・クリスタル クロニクル」は2003年発売予定と少し先の話となるが、コントローラとしてゲームボーイアドバンスを接続してゲームを進めるこれまでにないスタイルとなる。最大4人パーティを組むことができ、個人情報は手元のゲームボーイアドバンスに表示される。このため他のプレーヤーには個人情報が見えることがなく、互いに「体力を回復して!」などのコミュニケーションを取りながらゲームを進めることになる。よりコミュニケーションを推奨するゲームとなるわけだ。

【ファイナルファンタジー・クリスタル クロニクル】

(C) The Game Designers Studio.INC
(C) SQUARE CO.,LTD. All Rights Reserved.



 ひときわ美麗な映像が目を引くPS2「アンリミテッド:サガ」もムービーをながして紹介された。SAGAシリーズといえばほかのRPGにはないシステムが魅力だが、今回はプレイステーション 2へとプラットフォームを移したことから、グラフィック、バトルシステムにかなり力が込められている。キャラクタデザインはFFシリーズのアートディレクションを担当している直良有祐氏。グラフィックはAdobe Systemsと技術提携を結びこれまでにない絵画調のグラフィック「Sketch-Motion」を実現している。トゥーンシェードっぽいが、それをさらに一歩前進させたように感じられる細やかな仕上がりだ。

 発売は12月19日で、価格は6,800円。今回新規情報として2万本限定で「プレミアムBOX (仮称)」が発売されることが決定した。こちらの価格は8,800円。内容は、未公開イラストも収めた「小林智美先生のイラストブックレット」、数曲収録したマキシシングルCDで、デラックスパック仕様となる。

【アンリミテッド:サガ】

(C) SQUARE CO.,LTD. All Rights Reserved.
画面写真はすべて開発中のものです


 このほか注目の情報としては12月26日に発売される「KINGDOM HEARTS -FINAL MIX-」に「ファイナルファンタジーX-2」の特別映像が収録されることが決定したことだろう。会場ではスクウェアの橋本真司氏が「発表と同時に映像を公開できるのは珍しい」と「ファイナルファンタジーX-2」の映像を公開した。主人公となるユウナを中心とした、かなりの長さの映像だったのだが、これをさらにブラッシュアップした映像が「KINGDOM HEARTS -FINAL MIX-」に収録されるという。

 ちなみに「KINGDOM HEARTS -FINAL MIX-」は、ディズニーと共同で制作されヒットを記録した「KINGDOM HEARTS」の北米版をベースにリニューアルしたもの。ディズニーのオリジナル声優が参加しているほか、国内版でテーマ曲を歌った宇多田光が今回は「光」の英語バージョン「Simple And Clean」を歌っている。単に英語バージョンなだけではなくメロディラインにも手が加えられているという。さらに難易度設定の選択、「ファイナルファンタジーVII」のセフィロスなどボスキャラクタの追加、アビリティの追加など各種変更されている。


 発表会の冒頭、スクウェアの和田洋一代表取締役社長は「スクウェアは原点回帰で再生を行なう。それは会社だけでなくクリエイタも同じ。ユーザーになにを伝え楽しんで貰えるか考え直した。そしてその成果が今回の作品群だ。これが新しいスクウェアです」と力強く語った。

 続いて壇上に登った業務執行役員の橋本真司氏は下期の方針について「パッケージに力を入れる、オンラインビジネスを拡大する、任天堂プラットフォームへの参入」などを挙げた。オンラインビジニスについては「ファイナルファンタジーXI」のWindows版の投入が挙げられるが、今回の発表では噂されるアドオンの発表はなく、そういった点では残念だった。

【SQUARE MEETING 2002 AUTUMN】
下期の目標としてパッケージビジネスへの注力と任天堂プラットフォームへの挑戦をまずは挙げている 下期以降発売タイトルとして発表された作品群。ネットワーク作品「ファイナルファンタジーXI for Windows」をはじめ、グラフィックからシステムまで期待の「アンリミテッド:サガ」。そして話題の「ファイナルファンタジーX-2」は3月と意外に早い時期に発売されることが明らかになった
以前から発表されていたスクウェアの任天堂プラットフォーム参入だが、GBAソフトの流通に関しては任天堂が行なう。ゲームデザイナーズ・スタジオが制作中のGCソフトも任天堂が販売する ゲームボーイアドバンス用ソフトとして期待と注目を集めている「ファイナルファンタジータクティクスアドバンス」。発売日は2003年2月14日で価格は5,800円 任天堂の専務取締役業務部長の波多野信治氏が壇上に上がり挨拶を行なった
任天堂の話題と並んで大きいのがシリーズ最新作となるPS2用RPG「ファイナルファンタジーX-2」3月発売。今回特別にムービーも公開された 今回関係者に公開された映像をさらにバージョンアップさせたものが、12月26日に発売される「KINGDOM HEARTS -FINAL MIX-」に収録される 12月19日に発売されるPS2用RPG「アンリミテッド:サガ」は2万本限定で「プレミアムBOX (仮称)」の発売が決定した
スクウェアはNTTドコモのiモードにおいて待ち受け画像や着メロ、ゲーム情報といったサービスの配信を開始する。今後力を入れていくのだという これは2002年3月期の販売タイトルと出荷本数。「ファイナルファンタジーX」が圧倒的だが、「キングダムハーツ」の60万本も注目だろう。合計437万本となっている


□プレイオンラインのホームページ
http://www.square.co.jp/
□プレイオンラインのホームページ
http://www.playonline.com/
□関連情報
【10月22日】Xの2年後の物語「ファイナルファンタジーX-2」
ユウナ「もっと、欲張ってもいいよね」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021022/ff10_2.htm

(2002年10月22日)

[Reported by 船津稔]


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