★発売記念企画★
株式会社タイトーが、満を持して発売するリアル志向の戦闘機シミュレーションシューティングゲーム「エナジーエアフォース」が、本日(9月26日)ついに発売される。本作は“プレーヤーはパイロット”というコンセプトのもと、米ロッキード・マーチン、航空総隊中部航空方面隊 第6航空団 第303および第306飛行隊、日本スペースイメージング株式会社、航空評論家のビルスウィートマン氏、航空写真家の徳永克彦氏らの協力により、機体の仕様や挙動などをより精密に再現している。 非常にストイックなゲームデザインもさることながら、ソニーの新ヘッドマウントディスプレイ「PUD-J5A」にいち早く対応するなど、その意欲的なゲーム内容には数多の特筆すべきポイントがある。今回GAME Watch編集部では、「エナジーエアフォース」開発チームの「津田洋介氏」と「新地真人氏」に直撃インタビューを敢行した。
おふたりからは、本作にまつわるさまざまな興味深い話を聞くことができた。これから「エナジーエアフォース」を買おうという人、もしくは既に買ったユーザー諸氏には、本インタビューに是非とも目を通していただきたい。
■ 開発コンセプトは“リアルなフライトゲーム”
津田(以下敬称略) 私より前に、新地のほうがスタートしていたので……あれはいつ頃だっけ? 新地(以下敬称略) 2年と……ちょっと前ですね。 -- その段階で、すでにリアル志向のフライトゲームを作ろうと決めていたんですか? それとも、漠然と飛行機を題材にしたゲームを作ろうとしていたのですか? 津田 漠然と“リアルなフライトもの”を作ろうということで、まずはPS2がどういうものかという実験から入ったんです。 -- 他のプラットフォームは検討しなかったんですか? 津田 それはないです。コンセプトも、私が(開発チームに)入る以前から、リアルな飛行機モノっていうのは決まっていたんです。パイロットを主役にするっていう。 -- 登場する機体数ですが、かなり絞り込まれていますよね。 津田 え~、それは特に考えていなかったんですけど(笑)、必然的にというところなんです。中途半端にたくさんの機数を入れるよりも、まずは一機をしっかりと作りこんでいくことを大前提として、その段階でどれくらい機数を入れられるか、と。 -- プレーヤーの機体はすべて西側ですが、それもすべて決まっていたんですか? 津田 元々、米ロッキード・マーチンに協力してもらえないかな、という話が最初からありまして。ちゃんとしたものを作っていくうえで、中途半端な情報ではなく、まずはメーカーとか権威のあるところからデータをもらってくるのは絶対だろうと。それでしっかりとしたものを作れば、何を言われても恥ずかしくないものが出来上がるんじゃないかということで、今に至るという感じですね。 -- 他の航空機メーカーには協力を求めなかったんですか? 津田 今回は米ロッキード・マーチンだけ。他にも航空機メーカーはありますが“メーカー公認”というか、協力していただくというのが前提にありまして。まずは米ロッキード・マーチンからということでスタートして、将来的に各メーカーさんの協力のうえで作っていくというのをアタマに置いたうえで、まずやっていったっていう段階ですね。米国においては、米ロッキード・マーチンが(軍用機メーカーの)主流になっていますから。 -- お話をもちかけたとき、米ロッキード・マーチンの反応は? 津田 決していいわけではなく(笑)。いや、最初は悪くなかったんですよ、日本の代理店の段階では。それが米国のほうにいっちゃうと、相手は超巨大企業ですんで、なかなかスムースに話がいかないっていうのが正直なところでした。で、権利関係もそうなんですけど、特に最初に頂こうと思っていた情報がなかなか来ない。そこで、航空写真家の徳永さん、専門誌の航空ファンさんですとか、周りの方のサポートがありまして、結果的に米ロッキード・マーチンおよび関係会社から資料を頂くことができました。 -- データは、どれくらいのレベルまで出てきたんですか? 新地 やっぱり、セキュリティレベルの高いものは出てきませんよね。ですから、機体の基本性能ですとか、こちらの質問に対しての回答であったり。それが主な資料で、あとはエアショーに徳永さんとご一緒させて頂いたんですけど、そのときに(実機の)シミュレーターに乗せて頂いたり。 -- 出てこなかったけれど、どうしても欲しかったデータなどはありますか? 新地 ま、一筋縄ではいかなかったんですけど(笑) 徳永さんに色々と協力していただいて、出せるものは引き出しました。それ以上のデータっていうのは、ホントの本物になっちゃうので。 -- セキュリティに関していえば、最新鋭機のコクピット部分だけでも、忠実に再現するのは相当難しいわけですよね。 新地 そうですね。F-16は色々な資料が公開されていますから比較的簡単なんですけど、F-22とF-35……この2機に関しては世間にはデータが出ていませんので、非常に難しかったです。
■ 徳永氏の協力で“よりリアルな”シミュレーターに
新地 コックピットからどうこうっていうことや、操作感覚はシミュレーターから情報をとりました。あとの細かい挙動などは、色々な資料や映像を見ながら作っていきました。 -- 先ほど映像のお話が出ましたが、それは“欲しいシーン”を具体的に指定できた、ということですか? 津田 そうですね。そこは徳永さんに特に尽力して頂いたところなんですけど、米ロッキード・マーチンとレイセオンという兵器を開発しているメーカーのほうに、徳永さんに(現地に)行って頂いて(笑) そういうコネクションを徳永さんはお持ちなんで、かなりいい資料を頂きましたね。これ出していいのか? っていう実験レポートとか、実験段階の兵器の運用レポートとか。そのなかで新地が必要なものをピックアップして。今回、その映像がゲームにボーナスとして入っています。かなり面白いですよ。 -- そういった映像収録の許諾は、すんなりといったんですか? 津田 一応(映像は)オフィシャルなものなんですよ。こういうことをしてますよ、っていうことを示すために会社側が(広報資料として)用意してある資料。 -- 徳永さんのマル秘テープは入ってないんですか?(笑) 津田 出せないですよ!(笑) -- 徳永さんに関するお話が色々と出てきましたが、これ以外にも「徳永さんがいてホントに助かった!」ということはありますか? 新地 あの人は、日本で一番(民間人で)戦闘機に乗られているかたじゃないかなぁと。ですから、機体の挙動全般の監修とか、こちらでどうしても判らないこと、不安なことは、徳永さんに(質問を)投げて。徳永さんはしっかりしたかたですから、パイロット本人や米ロッキード・マーチン本社に直接問い合わせて(笑) きっちりと伝達してくださるんですよ。想像でゴチャゴチャ考えることがなかったぶん、非常に楽でした。 津田 あと、販促のアイデアも含めて、こういう人と一緒にやってみたいんだけど、とか。航空評論家のビルスウィートマン氏も、徳永さんが「あ、知ってるよ。ビルね」みたいな感じで(笑) 直接コンタクトが取れて、じゃあレポートをお願いしますとか。自衛隊に効果音で協力して頂いたときも、特にこちらからお話をしなくても「じゃぁ徳永さんに頼めば?」みたいなことを向こうから言われたり。物凄いネットワークといいますか。
■ 譲れない「戦闘機の挙動」と感覚表現
新地 ありました、確かに。やっぱり実戦で使うものですから、何らかの情報を得て、それをデータとして分析して表示するものですから、ゲームみたいに全ての情報が機体に入ってくるわけじゃないですよね。だから、見た目にもスキルを要する部分があったんですが、そこいら辺は……私としてはやりたかったんですけれど(笑) あんまりやりすぎるのもナニかな、と。で、みんなの意見を聞きながら、一般の人にも判りやすいようにディフォルメしている部分がいくつかあります。 -- 本音としては、実機のシミュレーターに近いものを作りたいという感覚があったんですか? 津田 マニアの方から突っ込まれる所はあると思うんですけど、それを踏まえたうえで今の形になっています。 新地 最初、低速時の機体揚力の発生とかを実機と同じ調整にしたんですよ。そうしたら、作ったプログラマ本人も着陸できなくなって(笑) そういう部分はパッドでも入力できるようにディフォルメしたり。あと、ゲームとして必要とされるレーダー周りは、今回は一般の人にも判りやすいよう(意図的に)作りました。やっぱり(軍用機は)考え方が普通ではないんですよ。勉強しないとわからないことが多いんで。 -- ゲームとして簡略化しなければいけなかった、ということになると思うんですが、逆に“これだけは絶対に譲れなかった”部分はありますか? 新地 “戦闘機の挙動”ですね。乗っている人がどういうふうに感じるかというところは、絶対に嘘をつかないでおこうと。 -- その部分をディフォルメしてしまうと、ゲームが成り立たない? 新地 そこはディフォルメする必要のない部分で、追求すればするほど絶対に扱いやすいものになるわけです。一番最低なのは、計器を見て飛行機を飛ばしてしまうというゲームだと思うんですよ。で、究極は、計器類を全部消しても、機体の挙動や振動で状況を常に感じ取って飛べるっていう。クルマの運転でも、スピードメーターとか常に見てませんよね。そういう部分を追求していったということですね。
■ 実機のシミュレーターを体感したことで機体の挙動表現がさらに向上
津田 F-117。これがちょっと悩みどころで。あれって爆弾2発しか積めないじゃないですか。爆弾2発のミッション……どうするかなぁって。今回、兵装がほとんど嘘をついていない部分で、そこで機銃が撃てたりとか、そういうわけにはいかないだろうと。資料も色々と頂いていたんですけどね。 新地 結局、ドッグファイトする機体じゃないんですよね。アフターバーナーもついてないですし。 -- そういう意味では、F-117が入っていると玄人は「ン!」と唸るのではないかと。で、一般人は「ヘ?」っていう(笑) 新地 「エナジーエアフォース」が定着したら、ああいう面白い機体もいっぱい入れられるんですけど(笑) SR-71とか。ただ、敵に発見されずに帰ってくるミッションとか(笑) -- 第3国の機体などは検討されましたか? 津田 それは……ラファールと言わせたいんですか?(笑) 新地が好きですからね。 新地 ラファールのシミュレーターに乗せていただいたんですよ。で、徳永さんが言うには「日本人で自分(新地氏)だけだ」という話なんですよ。凄すぎて、想像を絶していたので……細かくお話はできないんですけど。ホントにビックリの機体。ゲームにできたら、さぞかし面白いだろうと。面白いというか、敵もそれ相応のヤツじゃないと、アイツには太刀打ちできないと思うんですけど。 -- 想像を越えているのは、動きとか、そういった部分なんですか? 新地 動きというか“扱い”ですね。パイロットがどういうふうに飛ばしていくか。で、今ラファールが実際にやっていることを、ロッキードはこれから実現しようとしているところなので。何か隠していなければ、ですけど(笑) F-35にしても、モックアップに表示されているディスプレイ情報とか、ラファールが現状でできていることをこれから入れますよ、という形だったので。その点、ラファールを見せていただいたことは、F-35を作るうえで非常に役に立ちました。 -- ラファールのシミュレーターに搭乗したことで、ひとつの指標ができたということですね。体感部分の表現という意味では、シミュレーターでの経験が最も役に立っていることになりますか? 新地 “こういう状況でどういう動きをするか”とか、ヘッドアップディスプレイの表示系であったり、実際に武器をセットして撃ってみたり、あと失速してみたり……コレ怒られたんですけど。そういうことをさせるものじゃないからって(笑) -- でも、フライトゲームをやってきたプレーヤー感覚としては、絶対試してみますよね。低速失速とか。 津田 エアショーは、商売をする場所ですから(笑) -- 他に搭乗したシミュレーターはありますか? 新地 F-16系がいくつか……あとはイーグル(F-15)と、EF-2000と、韓国の訓練機をちょっと。 -- それを色々と比較する形でゲームに反映していったんですか? 新地 そうですね。最初、徳永さんに色々と細かくお話をおうかがいしてフライトモデルを作ったんですけど、それと大きくかけ離れていなかったんですよ。それで、比較的調査しやすかったですね。あれが全然違うものだったら再現できなかったかもしれないけど、凄くベクトルが似ていたので。そこで得た情報を付け加えて、修正する程度で済みました。
■ 「9・11」の影響
津田 いや~、それほどでもない……ただ、ちょっと仕様変更はありましたけど。設定としてニューヨークがあったんですけど、社会的にマズイよね、って。 -- テロリストと対峙するというシチュエーション自体に影響は? 津田 変えようはあったんですけど、逆に、今「敵」として想定できるものは何だろう、って。これを「イラク」とか特定の国にするのも生々しい話なんで、そういうことを考えたうえで、漠然と「テロ」という設定にしました。そもそも、こういうテーマのゲームを作るという話になったとき、私は「戦争万歳!!」というタイプにしたくなかったんですよ。かといって、反戦的なテーマに織り込むというのもあまり好きじゃない。プレーヤーにとってはワケわかんないだろうし。ストーリーを入れないかという話もあったんですけど、あえて入れてないです。
■ もっとリアルにして欲しいなら、まだまだ全然イケマス(笑)
津田 削ったものが多いですね。 -- それは、あまりにもマニアックすぎる内容だったとか? 新地 離陸してテンポよく戦闘に入ってという形ではなく、本当に「世界」を作って、離陸して、切り替えとかじゃなくそのままウェイポイントを通過してミッションをこなして帰ってきて着陸するっていうのはどうかな? なんて(笑) まず偵察にいって、そこの情報を取ったりとか、そういうアイデアもあったんですよ。 -- それは、全然ハデさがないですよね。 新地 フライトシミュレーターになってしまいます。しかもハードコアな。 津田 2時間飛んで終わりっていう。 新地 4時間くらいかけて帰ってきて、着陸に失敗して終わったら、もうこれはっていう(笑) ま、自分とかそういうの好みなんですけど、やっぱり今回は、まず「機体」をリアルに作って、周りまでガチガチに固めずに提供して市場の反応を見たかったというのがあるんですよ。で、市場が全然付いてこなかったらアレですし、まだまだお前ら全然リアルじゃねぇよ! もっとこいよ! ってきたら、もっといきますし(笑)
■ F-35の兵装など、最新情報を反映
新地 フライトシミュレーターというのは、実は非常に大きな“くくり”なんですよ。何をシミュレーションするのかが問題で、例えばPCのフライトシミュレーターはボタン類や表示系を楽しむのが主なコンセプトだと思うんですけど、うちの方向性は、あくまで「パイロットが戦闘機に乗ってどう感じるのか」をシミュレーションしている。フライトシミュレーターと聞いて敷居が高いと思うかもしれないけど、戦闘機やドライブゲームが好きな子だったらすぐに操作できますし。機体がヤバそうな状況に陥ったときに、ゲーム上ですぐ「あ、ヤバい!!」というのが判るように、そこは本当に神経使って作ってますから。 -- 新地さんとしては、このゲームで一番見て欲しい部分は、やはりそこに行き着く? 新地 個人的には、やっぱり。自分が乗った感覚を感じて欲しい。見るというか、感じて欲しい。 -- 機体では? 新地 機体は……プロジェクト的にはF-35ということで(笑) ノズルの再現度はスゴイと思います。ただ、マニアックな言い方をすると、F-22が最高に良く出来ている。挙動もそうですし、ディスプレイ周りも今まで得られなかった情報で作られているので。 -- 以前、新地さんにF-22のデモを見せて頂いた際、低速飛行のまま仰角を挙げて上昇していくシーンとか、思わず「おぉ!」と声をあげてしまいました。 新地 リアル系を作るのって、非常に難しいんですよ。得られる情報がパッドと視覚情報だけですから。自分が知っているつもりでも、いざ作るとなったら全然情報不足で。元々知っていたといっても、PCのフライトゲームや専門誌を読むレベルで、そこから得られる情報は本当に限られたものなんだなぁって。何らかのゲームが“本物”っていうイコールがついていたんですが、徳永さんに見聞きしていただいたら、若干のズレがある。そういった、ゲームの世界を知らない、実機しか知らない方の意見がとても参考になりました。そういう方に“違和感の無いもの”っていうふうに見てもらえれば、それはもう実機にかなり近いと。 津田 誰にも何も言わせない(笑) 新地 本当にやりやすかったのは、徳永さんって「お世辞」とかが一切ないんですよ。ダメなものは絶対ダメで、いいものは絶対いい。相談しても「それは違いますよ」とハッキリ言われて、一瞬グサッとくるんですけど、凄くタメになる。 -- 監修を引き受けるプロの方にも色々あって、なかには「ゲームだからこんなもんだろう」で済ませる方も、正直おられますからね。で、徳永さんには、そういうことが一切なかった、と。 津田 ありませんね。ちゃんと調べていただきました。私たちが聞けないようなことも(笑) -- ヘンなことを聞いたら怒っちゃうんじゃないかとか? 新地 航空機に非常にプライドを持っておられる方なので、迂闊にヘンなことは、やっぱりいえないですよ。当日、徳永さんにソフトを見せる瞬間は本当にドキドキしましたよ。そこでダメ出しされたら、もう立ち直れなかったでしょう。ちょっと発進して停止したら、その瞬間に「あー、きっちりラダーがコネクトされてますね」ってチェックされてる(笑) プレッシャーに負けないように一生懸命やったら、徳永さんに「かなりいいんじゃないですか。違和感を感じませんよ」とお褒めの言葉をいただきました。 -- そういう一言をいただけるのが、一番嬉しいですよね。 新地 で、そのときは完成してもう終わりだ! という状態だったんですけど、そのときに(徳永さんから)「いや、ホントいい情報を仕入れたんですよ」っていわれて。F-35の兵装が決まった直後だったんですよ。で、これ今から入れるんかなー、どうしよーってみんなと凄く悩みまくったんですけど、結局やらないとリアルにならないということで、必死こいて(反映させました)。 -- そういう情報が出てくること自体が凄いですね。最新鋭中の最新鋭機じゃないですか。 新地 まだ一般に公開されてないんじゃないですかね? 一応、オフィシャルの会議では発表されたんですけど。 -- 一般の人が知っているのは、たぶん垂直離着陸のシーンくらいだと思います。 新地 兵装の変更で、F-35のバランスが変わっちゃったんですよ。このゲームは、爆弾を搭載したときの重量計算とか空気抵抗の揚力をすべて計算していますから、今まで2個積めたところが4個になったら、それなりに機体の挙動もすべて変わってしまう。当然、F-35の扱いも大きく変わった。最初はあまり使えない機体だったんですけど、一気に凄い使える……今のF/A-18レベルの性能が出るようになって。 -- それまでは、ちょっと弾数が足りないという印象? 新地 機動力はあるんだけど、結局は兵装を外してステルス状態にしていくのがF-35なのかな……って結論に達しようとしていたところで、きちゃいましたから。 -- 真の姿を現わしたか、と。 新地 なるほど、と。F/A-18を退役させてコイツが入ってくる理由がわかった、と。 -- こうした兵装などの最新情報がゲームで先行するというのは、今まで考えにくかったですよね。凄いことだと思います。 新地 現役の方とかに、見ていただきたいですね。もう、見てやってもらうのが一番。
■ リアル至上主義派はドッグファイトモードに注目!
-- 現代航空戦は先手必勝ですよね。 津田 それが現代戦の現実なんで。そういう面で、こういう戦闘機という兵器があって、どんどん高性能化していく武器があって、そういうセットがあるなかで戦闘が行なわれて、1発当たって人がひとり死んでいるんだよ、と。そういうのは、ストーリーがなくても体感してもらえると思うんです。そう感じてもらえればなぁって。それもこれも、機体の挙動といった基本がしっかり出来ているからこそ、はじめて体感してもらえるんじゃないかと。 新地 ドッグファイトモードは、マニアの方も驚かれると思いますよ。ミッションモードはミサイルの距離などが縮められているのはわかると思うんですけど、ドッグファイトモードはすべて実際の距離を入れているんですよ。ミサイルの射程も、単純にどれだけ届くよっていう計算じゃなくて、推力をもとにどこまで到達しますよ、と。そこからアクティヴに旋回していったら確実にエネルギーを消費していくので、それで機体がどっちを向いているか、どれだけの速度を出しているかといったすべての情報を得て、確実にミサイルを飛ばしているんですよ。そこら辺の計算をすべて生かして実機のデータを入れているんです。 -- では、当然レーダーなども? 新地 機体が索敵できるレーダー範囲も、ある程度それにあわせたものにしています。あと、高度……空気密度の計算も行なわれているんで、上空にいけば空気抵抗が減って速度は伸びますが、空気が薄くなるのでジェットエンジンが吹けなくなる。そのあたりの微妙な按配が表現できてて、それを自機、敵機も含めてきっちりシミュレーションしてますので。ドッグファイトモードという名前はついていますが、全然そうならなかった。先に見つけたほうが勝ち(笑) このモードは、機体性能が顕著に出ます。
■ パイロットとして“機体の挙動”を感じられる「エナジーエアフォース」
津田 単なる戦争ものじゃないという部分を感じて欲しいのと、それが表現できるのは「機体」の作りといった基本が、ちゃんとしているからです。あと、BGMもしっかり聞いて欲しいですね。ゲームの雰囲気に相応しいものに仕上がっていますから。
セットで10名様にプレゼントいたしますので、どしどしご応募ください。 【応募方法】
応募締切 :10月3日 12:00(正午)まで
※ 応募フォームの送信はSSL対応ブラウザをご利用ください。SSL非対応のブラウザではご応募できません。
(C)TAITO CORP.2002 (C)Lockheed Martin Corp. F-22 Raptor, F-35 Joint Strike Fighter, F-16 Fighting Falcon, F-117 Nighthawk, U-2 Dragon Lady, C-130 Hercules and SR-71 Blackbird are Trademarks of Lockheed Martin Corporation used under license to Taito Corporation. Photo by Katsuhiko TOKUNAGA/DACT
□タイトーのホームページ (2002年9月26日) [Reported by 北村孝和] |
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