東京ゲームショウ2002 Xboxブースレポート |
会場:幕張メッセ
■ Xbox Live対応5タイトルの試遊台を設置、実際に対戦プレイが体験できる
会場では「Xbox Live 限定ベータプログラム」の申し込みコーナーが用意されている。まだ申し込んでいない人はここで申し込もう |
今回のXboxブースの最大の見所は、なんと言ってもXbox Live関連の展示だ。会場でXbox Liveの日本での本サービスの開始日時が、来年2003年の1月16日と発表されたが、そのXbox Live本サービス開始時期に提供される「Xbox Liveスタータキット」に同梱となるセガの「PHANTASY STAR ONLINE EPISODE I&II」(以下「PSO I&II」)を始め、東京ゲームショウ2002直前に発表となったマイクロソフトの「フィッシング・ライブ・オンライン」および「ギリヤバ!乱闘パーティテレビ! Whacked!」(以下Whacked!)、カプコンの「Capcom vs SNK 2 EO」、ビクターインタラクティブソフトウエアの「Muzzle Flash」の5つのXbox Live対応タイトルが、プレイアブルの形で展示されている。
「PSO I&II」は、もはや説明の必要がない人気オンラインRPGのXbox版で、基本的にPC版がベースとなっており、既に開発は完了しているそうだ。「Whacked!」はアクション性重視のパーティゲームで北米色が色濃く感じられるゲームだ。見た目は日本ではやや受け入れられにくい印象を受けるものの、実際にプレイしてみるとかなりアツイ。「Whacked!」はXbox Live本サービスの開始日である2003年1月16日に発売が予定されている。「フィッシング・ライブ・オンライン」は、1,000人以上のプレーヤーが同時にアクセスしてプレイできるフィッシングゲーム。同時にアクセスしているプレーヤーとバスフィッシング大会などに参加し釣果を競い合うといった内容だ。実際の釣り具メーカー13社とのタイアップにより、非常にリアルな世界観が実現されている。こちらは2003年春の発売が予定されている。
「Capcom vs SNK 2 EO」は、アーケードやゲームキューブ版で人気の対戦格闘ゲームの移植版で、Xbox Live対応によるボイスチャットを楽しみながらのオンライン対戦が可能。また、「Muzzle Flash」はマルチプレーヤータイプのコンバットアクションゲームで、双方ともXbox Live本サービスの開始日である2003年1月16日に発売が予定されている。
これらXbox Live対応の展示タイトルのうち、「PSO I&II」と「Whacked!」の2タイトルは、シェルター型の専用試遊台(「PSO I&II」は全6台、「Whacked!」は全3台)が設置され、シェルターの中にプレーヤーが入った状態でボイスコミュニケータを利用したプレイが可能となっている。Xbox Liveの特徴でもある「ボイスコミュニケータ」を利用したボイスチャットを楽しみながらのプレイでは、ブースの他の音に邪魔されたり、隣のプレーヤーの声が直接聞こえると、満足のいくプレイ感が得られない。そのため、わざわざまわりの音をシャットアウトする意味でこのようなシェルター型の試遊台を用意したのだろう。Xboxブースに足を運んだら、ボイスコミュニケータを利用したXbox Live独特のプレイ感を確かめる意味でも、これら2タイトルは必ずプレイしておきたいと言える。
他のXbox Live対応タイトルについては、ボイスチャットは楽しめないものの、複数台による対戦プレイが可能となっている。中でも「フィッシング・ライブ・オンライン」は最大6人(うち2人はインストラクター用のため来場者は最大4人)での対戦プレイが楽しめるようになっているので、こちらも是非ともプレイしておきたい。
さらに、プレイアブルの形での展示ではないものの、Xbox Live初のMMORPGとして期待される「トゥルーファンタジーライブオンライン」もビデオ展示されているので、そちらも見逃せないだろう。
ちなみに、9月9日より「Xbox Live 限定ベータプログラム」への申し込みが開始されているが、東京ゲームショウ2002のXboxブースでも専用の端末が用意され、Xbox Live 限定ベータプログラムに応募できるようになっているので、まだ応募していない人は会場で応募しておこう。
■ ブリンクス・ザ・タイムスイーパーや格闘超人など期待のタイトルも多数展示
Xbox Live対応タイトル以外でも、今年冬の発売を控えた期待のタイトルがプレイアブルの形で多数展示されている。
まずマイクロソフトブランドで発売されるタイトルの中で最も期待度の高い「ブリンクス・ザ・タイムスイーパー」は、今回の展示タイトルの中でも最も多い12台の試遊台を設置するなど、特に気合いの入った展示となっている。今回展示されているのは、もちろん最も開発の進んだバージョンであり、従来までのものと比べ画面構成などが若干変更となっている部分が見られたり、面によっては難易度調整によってやや簡単になっている所も見受けられた。タイムコントロールを利用した独特のプレイスタイルは、実際にプレイしてみないとその楽しさがわかりにくいので、過去のイベントでプレイしたことがない人は、是非とも実際にプレイして体験してみてもらいたい。ちなみに発売日は12月12日に決まった。
また、Xbox発表時から発売予定となっていた格闘ゲーム「格闘超人」も、今回ようやくプレイアブル版の展示となった。ここまでこぎ着けるのにかなりの時間がかかったという印象だが、実際にプレイしてみると、スピード感もあり、なかなか楽しめる内容に仕上がっている。「上段攻撃」、「中段攻撃」、「下段攻撃」の3種類の攻撃ボタンを利用するため、キック用とパンチ用のボタンが用意される一般的な格闘ゲームとは若干異なるプレイ感となっている。そのため、初めのうちは思ったように技が決まらないものの、ボタンのコンビネーションがわかってくると、気持ちのいい連続攻撃が繰り出せるようになり、かなり爽快なプレイが可能だった。ちなみに、今回展示されているものは、まだキャラクタやステージが全て揃っておらず、完成までにはまだ若干の時間がかかるように感じた。とはいっても、発売日は今冬に予定されており、そう遠くない将来に発売されることは間違いない。
これら期待の2タイトル以外にも、セガの「パンツァードラグーンオルタ」や「THE HOUSE OF THE DEAD III」、アトラスの「真・女神転生NINE」、コーエーの「紅の海」など、多数の期待タイトルがプレイアブルの形で展示されている。また、プレイアブルでの展示ではないものの、開幕直前に発表された「N.U.D.E.@ Natural Ultimate Digital Experiment」のコーナーも用意されているので、そちらにも足を運んでみよう。
そして、併設されている2カ所のステージでは、これら期待作のデモンストレーションをはじめ、各タイトルのデモムービーの上映などが行なわれている。デモムービーには、「Halo 2」や「Project Gotham Racing 2」も含まれているので、そちらも見逃さないようにしたい。
(2002年9月21日)
[Reported by 平澤寿康]
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