ソニー・コンピュータエンタテインメント ブースレポート2 |
会場:幕張メッセ
ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下、SCEI)ブースレポートの第2弾は、19日に待望のバージョンアップが発表された「PlayStation BB Navigator」の詳細と、PlayStation BB対応ソフト「みんなのGOLF オンライン」を中心に紹介する。
■ デジタル画像や音楽ファイルの管理もできるVersion 0.20
10月より(契約プロバイダから9月下旬に送付予定)Version 0.20にアップデートされる「PlayStation BB Navigator」。SCEIブースの一角に専用のエリアが設けられており、2台のPS2を使ってひと足はやくVersion0.20に触れることができる。また2時間に一回の割合で、ブース内にあるメインステージでもプレゼンテーションが行なわれている。
Version 0.20ではトップメニューの表示が変更されているが、さらに「Photo」や「Music」などがチャンネルに追加されている。「Photo」では、CybershotなどのデジタルカメラをPS2のUSB端子に接続することで、PS2のハードディスクに撮影した画像を取り込むことができるという。取り込んだ画像は、気に入った写真を集めたアルバムを作るなど、任意に整理することが可能だ。しかし、残念ながら今回の展示では本体がアクリルケース内に入っているうえ、デモ用のデジタルカメラも用意されていないので、実際に取り込む様子を見ることはできない。しかし、東京ゲームショウ開催前日の設営の様子がすでにデモ用のPS2に取り込まれており、コントローラの操作でアルバムを開き、プレビューから見たい写真を画面いっぱいに表示させたりすることができる。
またMusicチャンネルでは、オーディオCDから音楽をハードディスクに取り込んでPS2で再生することができるようになる。これもPhoto同様に実際に取り込む様子をデモしているわけではないが、すでに「サルゲッチュ」のテーマ曲など、数曲のデータが保存されていた。気になるのは音楽データの形式だが、説明によるとOpen MGに対応するATRAC3形式で保存されているという。いったんハードディスクに保存された音楽データは、PS2のUSB端子に接続したNet MD対応のポータブルMDプレーヤーなどに移動できる。この際、著作権情報のチェックイン、チェックアウトにOpen MGが使われることになる模様だ。
これまでDVD-Videoの再生を行なっていたMovieチャンネルからは、ソフトメーカー各社のチャンネル、あるいは契約先プロバイダのチャンネルからダウンロードしてきたムービーファイルの再生もできるようになる。さらに、Version 0.10ではサポートされていなかったメモリカードとセーブデータの管理が可能になったことで、PlayStation BB Navigatorが実用レベルに達したと考えることもできるだろう。
■ 全国規模のコンペ開催など、期待のつのる「みんなのGOLF オンライン」
気になるなるPlayStation BB対応ゲームだが、PlayStation BB Navigatorのデモエリアでは3台のモニタを使って「みんなのGOLF オンライン」が映像出展されている。決して長くはない映像だが、チャットの吹き出しがプレイ中に連発するさまや、クラブハウスとおぼしきロビーでゲームマッチングをするシーンなど、オンライン版であることが一目でわかる映像になっているので一見の価値ありだ。
またメインステージでは、2時間に1回のペースで約30分間のPlayStation BBのプレゼンテーションが行なわれている。このステージの序盤は、前述したようなPlayStation BB Navigatorが持つ機能の紹介だが、中盤以降はPlayStation BB対応ゲームが紹介される。最初はすでにサービスが開始されている「FF XI」からスタートし、間もなくβテストが開始される「信長の野望 Online」の映像が公開されたあとが「みんなのGOLF オンライン」の出番だ。
SCEIの制作3部で同タイトルのプロデューサーを務める池尻大作氏を招き入れて行なわれるこのステージでは、開発途中のソフトを使って1ホール分のプレイを見ることができる。残念ながらプレイを担当するのはSCEI側のスタッフで来場者が実際にプレイすることはできないが、野次や励ましのチャット、さらに一緒にホールをまわるキャラのいたずらじみた動きなど、サービス満点のプレイ内容を見せてくれるのでゲーム自体の楽しさは十分伝わってくる。
デモ映像を繰り返し見ていると、歴代のみんGOLキャラのなかで「みんなのGOLF オンライン」に登場しそうなキャラも少しずつわかってくるが、「スズキ」のプレーヤーキャラとしての復活など、ファンにはニヤリとできる部分も多い。ステージでのデモプレイでは3人のパーティでラウンドしていたが、他のキャラクタが同一画面内にいるときは、そのキャラのとる怪しい動きまで画面に表示されているのが楽しい(かつ、プレイ中だと気が散りそうで不安)。前述の池尻氏によれば、「3」と比較して前述のスズキをはじめとするキャラの追加や、新コースの制作など従来のファンにも満足できる要素はいくつもあるようだ。実際、このデモは北海道を舞台にした新コースで行なわれているということだ。また、オンラインという部分ではラウンドするパーティ内での人数制限はあるが、リアルタイムでコースをまわれるユーザー数は数百人にものぼるとのことで、全国規模でのコンペ開催なども視野に入っているようである
同氏によれば、すでに通信に関する開発は完了。現在は、より“楽しさ”を追求するための調整や機能を追加するといった段階へと移行したという。今冬発売とのことなので、大いに期待しよう。
【スクリーンショット】 | ||
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□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ
http://www.scej.jp/
□関連情報
【9月19日】「PlayStation BB Navigator」がVersion 0.20にアップデート
ゲームメーカー各社のチャンネルが10月1日からスタート
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020919/psbb.htm
【9月20日】「東京ゲームショウ2002」開幕 各社新作を多数出展
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020920/tgs1.htm
【9月20日】ソニー・コンピュータエンタテインメント ブースレポート1
~試遊機の数はやや少なめ。参考出展の白いPS2にも注目
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020920/scetgs.htm
(2002年9月21日)
[Reported by 矢作晃]
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