ECTSレポート~「エイドリア~ン」、「ムルシエラゴ」~ |
●「LAMBORGHINI」~まるごとランボルギーニのスーパーカーレーシングゲーム
タイトルの通り、ランボルギーニ社のスポーツカーだけをフィーチャリングしたレーシングゲーム。登場車種は初代350GTから最新ムルシエラゴまでの全25車種。「Jota(日本名:イオタ)」の扱いが気になるところだ。レースコースは、9都市、45コースを用意。
ゲームはランボルギーニ社の正式な協力のもとに進められており、同社は外観はもちろん、ドライビングモデルの監修までを務めているというから、スーパーカーファンにはたまらない。また、こうした実車ものスポーツカー・ゲームとしては珍しく、破壊モデルにも力を入れており、ぶつけるとちゃんと(!?)壊れるのがユニーク。乗ることすらままならない超高価なスポーツカーを、乱暴に扱えるのはゲームならではの楽しみだ。
プラットフォームはXbox、PS2、GameCubeで、発売時期はXbox版が2003年3月、PS2,GameCube版は2003年10月を予定。
●「TWIN CALIBER」~豪快!痛快!ノンストップ二丁拳銃ガンシュー風3Dアクションアドベンチャー
異形のモンスターどもを過激な二丁拳銃アクションのもとに撃ち倒していけるスタイリッシュな三人称型3Dシューティングアドベンチャー。
このTWIN CALIBERでユニークなのは、三人称型3Dシューティングなのに、プレイヤーはキャラクターの移動操作の必要がないという点。プレイヤーキャラクターは自動的に移動するので、プレイヤー自身は射撃に集中すればいいのだ。
攻撃方法は前述したように二丁拳銃がメインとなる。ジョイパッドの左右二本のアナログスティックがプレイヤーキャラクタの左右の腕のコントロールに対応しており、二つのスティックを動かすとそれぞれに対応した手に持った銃の射線を制御できる。二丁拳銃といえば映画などでは定番の「腕を交差させて」の射撃も可能。
撃ち損じた敵はどんどん接近してきて自分に攻撃を加えてくる。体力がゼロになればゲームオーバー。
移動は制御できないが、プレイヤーキャラクターはド派手なアクションを自動的に行うシステムになっており、ハリウッド映画でよく見かけるようなジャンプや回転しながらのガンアクションを次から次へと披露してくれる。
ガンコントローラを使った一人称ガンシューティングゲームを、3人称視点にしてジョイパッドでプレイできるようにしてしまったもの…というイメージか。
二人同時プレイが可能だが、画面分割は行われず、1画面に2人が同時に登場する。2人同時プレイ時はお互いを援護し合ったり、連携攻撃も行え、アクションの派手さも二倍になる。
全26ステージ。なかには列車上の銃撃戦、屋上での追跡しながらの銃撃戦といったハリウッド映画を彷彿させるステージもあるとのこと。
登場武器は全9種。敵モンスターは全19種。
PS2版は11月1日発売予定。Xbox版、GameCube版の移植も進行しており、これが2003年3月の発売を予定している。
□RAGEのホームページ
http://www.rage.com/
■ACCLAIMブース
大手パブリッシャーACCLAIMのブースでは、今や同社の看板連作ともなっている「TUROK」シリーズの最新作が人気を集めていた。もともとPCタイトルも多数リリースしていた同社だが、今回のECTSではPCゲームタイトルはゼロ。PS2、Xbox,GameCubeの3大コンソール機用のタイトルのみが展示されていた。
●「TUROK EVOLUTION」~恐竜ハンター再び!
"恐竜FPS"の異名を取るTUROKシリーズの最新作。ストーリー的には第一作よりも前の時間設定になり、第一作目の主人公Tal'Setの生い立ちが描かれることになる。
今作はゲームエンジンを一新。草木は風に揺れ、さらにプレイヤーの挙動に対してもインタラクティヴく。また、ジャングルに生息する鳥や昆虫といった自然物までが再現されており、オープンフィールド型のFPSとしてはトップレベルの臨場感がある。これまでのTUROKではプレイヤーは地上のみを走り回っていたが、今作ではプテラノドンに乗っての空中戦シーンも登場するという。
なお、今作で特に力が込められているのはAI部分だそうだ。各敵は周りの状況を判断してリアルタイムにダイナミックに隊列を変化させて攻めてくるし、プレイヤーの武器や攻撃スタイルに反応して戦法を変えてきたりすることもある。AIの開発コンセプトは「シングルプレイ時も対人戦の感覚を味わえるように」…だそうで、確かに今回、実際にプレイしてみたところ、その一端を感じ取ることができた。なんと、プレイヤーに対して見つからないように隠れながら忍び寄ってくる敵までがいるのだ。
自然物キャラクターは60種、敵の恐竜種類は15種。ストーリーベースで進行するシングルプレイヤーの他、マルチプレイヤーにも対応。マルチプレイヤー時は人間キャラクター以外に巨大なティラノサウルスや、ジュラシックパークですっかりお馴染みとなった頭脳派肉食恐竜ヴェラキラプトルをも選択可能。また、前述のプテラノドンに乗っての空中戦を対人で楽しむこともできる。
発売は9月6日を予定。プラットフォームはPS2,Xbox,GameCube,GBA。
●「BURNOUT2 PIONT OF IMPACT」~「危険」と「破損」がテーマの異色カーレースゲーム
上手く速く走るよりも、スタイリッシュに危険な走り方をすることがテーマという、一風変わったレーシングゲーム。ドライビングモデルと物理エンジンがより“リアル”志向にシフトしたことにより、クラッシュシーンがより見応えのあるものとなった。
車はダメージを受けた箇所とその度合いに応じてボディがへこんだり、パーツが部品単位で剥がれ落ちていく。破片をまき散らし、火花を散らしながら車が傷つきながらも猛スピードで突き進んでいく様は、現存するどんなレーシングゲームにもなかった新感覚のビジュアル表現だ。
シリーズ2作目となる今作では、ユーザーからたくさんの要望があったというポリスカーがついに登場。「NEED FOR SPEED:HOT PURSUIT」のような、警察車両VS逃亡車両の追跡レーシングモードも追加された。舞台は全てアメリカ国内の都市内の公道や都市と都市を結ぶ幹線道路。登場車種は40種。
発売時期は10月18日を予定。プラットフォームはPS2で、480Pのプログレッシブ出力に対応するのもウリ。
●「VEXX」~コミカルかシリアスか? VEXX少年のかぎ爪冒険記
ゼルダ系オープンフィールド型の3Dアクションアドベンチャー。
700年間もの長期にわたって魔王Yabuの独裁支配が続くAstraという世界。一人の奴隷の少年VEXXが魔法のガントレットを手に入れたところから物語が始まる。このガントレットには巨大なかぎ爪が付いており、これを使ったアクションがこのゲームのポイントになっている。
ジャンプ動作等ではとうてい飛び越えられないような高さの絶壁をかぎ爪を引っかけてよじ登ったり、転落したときにはこのかぎ爪で踏ん張ってぶら下がったりすることができる。戦闘シーンではこのかぎ爪を武器としても使用可能。
バックグラウンドには「復讐」、「自由の探求」といった“重い”テーマが掲げられ、グラフィックスのトーンも暗いものになっているが、キャラクタ達は3頭身ベースでデザインされ、この絶妙なアンバランス感が「VEXX」ワールドの魅力。プレーヤーキャラクターVEXXの100倍近く巨大なボスキャラとの戦闘シーンもあるが、男性の急所であるアソコを攻撃するとあっさり倒れてしまったり……という感じのコミカルな演出も目立つ。
発売は11月を予定。プラットフォームはPS2,GameCube,Xbox,GBA。実際にプレイしてみた感じではXbox版の方がPS2版よりもグラフィックスクオリティが高い印象。
□ACCLAIMのホームページ
http://www.acclaim.com/
□ECTSのホームページ
http://www.ects.com/
(2002年9月1日)
[Reported by トライゼット 西川善司]
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