アーティスティックに破壊を楽しむ |
価格:6,800円 (特別限定版:9,800円)
株式会社レッド・エンタテインメントは7月18日に爽快感溢れるアクションゲームとして制作されたフルブレイク・ガンアクション「GUNGRAVE (ガングレイヴ)」を発売する。プラットフォームはプレイステーション 2で、価格は6,800円。また同時に海洋堂製のフィギュアなどが同梱された特別限定版も用意されており、価格は9,800円となっている。
■ ゲームの流れ
前回簡単にキャラクタまわりとゲームシステムについて説明したが、今回は細かいシステムについて触れていく。ゲームは単純明快なアクションだ。
ゲームの流れはまず最初に各ステージの導入ムービーが流れ、ステージに突入。ステージ内では基本的な進行方向が黄色い“GOマーカー”で表示されるため、迷うことも少なく、思う存分アクションに集中できる。ステージ最後にはボスが控えており、ここまで来るとマーカーは“TARGET”と表示される。ボスを倒せばステージクリアとなる。
ステージをクリアすると各種スコアが表示される。また、スコアによってスカルポイントが溜まり、必殺技のデモリションショットを使うことができるようになる。また、ステージ間では浅葱ミカやDr.Tと言ったキャラクタと話をすることができ、「GUNGRAVE」の世界観やストーリーの流れを知ることができる。もちろん次の面にすぐに進むことも可能。
このシーンではセーブすることもできる。プロデューサーの久保 亨氏によれば、「短めの時間で楽しめるゲームを作りたかった」と語る。もちろんステージ間はストーリーで繋がっていき、その世界観は奥深い。でもゲームとしては「夜、家に疲れて帰ってきて、プレイステーション 2のスイッチを入れ、ゲームを楽しむ。1ステージ集中してプレイして終わり、もちろん次のステージをプレイすることができるけど、ここでやめることもできる。気軽に楽しめるところが欲しかった」という。
■ アクション
グレイヴのアクションは豊富だ。左のアナログスティックで移動だが、スティックを押しながら移動すると若干歩くスピードがアップする。さらに○ボタンを押しながら移動すると走る。□でショット、△でデモリションショットを放つ。×でジャンプだが、アナログスティックの動きで、横っ飛びで攻撃したり、飛び退きながらのガンアクションが楽しめる。香港をはじめとするアクション映画のワイヤーアクションを想像して貰えればそのカッコ良さを想像しやすいだろう。
このほかにも、前方の敵をロックして狙うロックオンシステム (L1ボタン) や、背中に背負った棺桶による攻撃 (R1) なども用意されている。真後ろに敵がいるときは、一発で180度方向転換を行なうL2ボタンも使いこなさなければならなくなるだろう。
【グレイヴの主なアクション】 | ||
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歩き | 走る | ジャンプ |
左ジャンプ | 飛び退き | 右ジャンプ |
【ロックオンシステム】 | ||
何でもかんでもバリバリと撃ちまくり、倒しまくりが「GUNGRAVE」の醍醐味だが、敵を指定して弾丸を集中放火させることもできる。これがロックオンシステムで、ロックすると写真のように赤いカーソルが敵に迫っていきロックした段階で集中的に攻撃することができるようになる |
■ アーティスティックボーナスとは
「GUNGRAVE」では、基本的には単純にガンガン撃って敵を倒していけばいい。そうやってゲームを進めていく分にはそれほど難しいゲームバランスではないという。だが一方でこのゲームにはアーティスティックボーナスという項目が用意されている。これはいかにかっこよくアクションをキメていくかという点にある。前述のようにステージクリア時にステージでの評価が下されるのだが、基準となるポイントはビートカウント (最大連続攻撃回数) 、キルレート (敵の撃破率) 、クリアタイム、ライフゲージの残存率などで、その他にアーティスティックボーナスが加算される。
アーティスティックボーナスの評価基準としては、“近距離で敵を倒す”、“飛び込みジャンプを行なう”、“振り向きざまに倒す”、“デモリションショットの使用”、“見栄ポーズ (セレクトボタンを押すことでかっこよく見栄を切る。ポーズは何種類か用意されている) を使う”などがあるという。これらはある程度の危険が伴うアクションでもあるため、安全に進むか、それとも危険に身をさらしながら進むかはプレーヤーの選択となる。
久保亨氏によれば「誰でもプレイできるゲームにしたかった」という。このため、バリバリと敵を倒していき普通にアクションを進めていけば、難易度はそれほど高くない。だが、アーティスティックボーナスを狙えば危険が伴うため、それなりの難易度となっていく。また、同氏は「気持ちのいいアクションゲームはレースゲームに似ている。ブレーキ踏まずにガンガン進んでいけばクラッシュする。『GUNGRAVE』もガンガン突き進んでいくと敵に取り囲まれ急に難易度が上がったりする」という。
【見栄ポーズ】 | |
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ゲーム中にセレクトボタンを押すとグレイヴがかっこよく見栄ポーズを決める。見栄ポーズを決めることでも、アーティスティックボーナスに反映される。だが、見栄ポーズ中に攻撃を受けるともちろんダメージとなるので、使いどころを考えて見栄ポーズを使うことが重要だろう |
■ 必殺技「デモリションショット」を使いこなす
攻撃をどんどんつないでいき“ビートポイント”を溜めていき、カッコイイアクションを決めることで高いアーティスティックボーナスを獲得する。そうすることで、通常のショットとは比べものにならない攻撃力の「デモリションショット」を使用することができるようになる。
「デモリションショット」はゲームを進めることでいくつかの種類を選択して使用することができるようになる。さらに、ボス戦ではさらに威力が増すという。ボス戦において敵にある一定以上のダメージを与えると“デモリションショットゲージ”のドクロが青い炎に包まれる。ここで「デモリションショット」を使用すると、通常より数倍強力な「ファイナルデモリションショット」となる。棺桶から4発のミサイルが飛び出し敵に向かって飛んでいったり、棺桶から機関銃が乱射されたり、見た目も派手でスカッとするものが揃っている。
これらのデモリションショットはアーティスティックボーナスにも反映されるが、危険なときに発動すればいいのかなど、使うタイミングには悩まされそうだ。
キャラクタがフィギュアのようにブリスターパックに収まっている……。出現条件なども明らかにされていないが、色々な隠しモードも用意されているようだ |
爽快感を実現するためには敵だけでなく、ステージ上の障害物も含めてかなりのものを破壊できなければならない。さらに弾痕なども残したい。多くのキャラクタを表示しなければならない……。そうやって爽快感を中心にしたゲームのバランスに仕上げていく。そのこだわった結果がこのゲームなのだ。
同氏は「バカゲーなんですよ」と言う。「ひとつのことを突き詰めて作り上げたバカゲーなんです」と。ゲームは本来コントローラを握ってからが勝負だろう。派手なグラフィックではあるが、それだけでは終わらない、静止画だけでは伝わりにくいゲームの爽快感やカッコ良さがこのゲームにはつまっている。
(C)RED/内藤泰弘 2002
□レッド・エンタテインメントのホームページ
http://red-universe.com/
□「GUNGRAVE (ガングレイヴ)」のページ
http://gungrave.com/
□関連情報
【7月11日】孤高の殺し屋“グレイヴ”の活躍を描く「GUNGRAVE」- キャラクタ編 -
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020711/gg.htm
(2002年7月18日)
[Reported by 船津稔]
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