コーエー、決算説明会資料を公開
2003年3月期はネットワークゲームとアクションゲームに注力

5月30日 発表

 株式会社コーエーは5月30日に開催された決算説明会資料を公開した。決算の内容については17日に発表されたとおりで、過去最高の売上高と利益を更新している。

 今回公開された資料でゲームファンとして気になる点としては、今後のコーエーの進路を示す計画内容だろう。既に発表されているとおり、プレイステーション 2用のネットワークタイトル「信長の野望 Online」とWindows用ネットワークゲーム「三國志Battlefield」が発売されることからネットワークゲームビジネスへの本格参入が挙げられている。

 ネットワークゲームへの取り組みを表明した発表会の会場で、「三國志Battlefield」をプレイステーション 2で発売することは発表されていたが、今回の資料では「順次マルチプラットフォーム展開し、欧米中の海外展開を行なう」ことを明らかにしている。韓国、台湾では日本と同時発売となるが、新たに欧米中でも発売される可能性が出てきた。

 一方、プレイステーション 2の「信長の野望 Online」は、プレイステーション 2のネットワークゲーム初期のユーザーを獲得することからも、発表会ではプレイスーション 2しか話題に上らなかった。ところが今回の資料では「順次マルチプラットフォーム」と書かれていることから、スクウェアの「ファイナルファンタジーXI」と同様にWindowsなどへも展開していく可能性も出てきた。さらに、海外展開も実施することも明らかにされている。

 また、これまでコーエーといえば歴史シミュレーションのイメージが強かったが、「真・三國無双」シリーズのヒットにより、アクションゲームの拡充を目標として掲げている。アクションジャンルのブランドを強化し、ライトユーザー向けのアクションタイトルを拡充するという。
 E3で発表されたXbox用タイトル「紅の海 (Crimson Sea)」もこの中に含まれ、このほかではプレイステーション 2プラットフォームでも「真・三國無双」シリーズに続くアクションを制作するという。これに伴い、開発人員もアクションジャンルへシフトするとしている。

□コーエーのホームページ
http://www.koei.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.koei.co.jp/html/financial/pdfs/25HP-1sec.pdf
http://www.koei.co.jp/html/financial/pdfs/25HP-2sec.pdf
□関連情報
【5月20日】コーエー、「真・三國無双2」好調で純利益66.2%増
来期はシミュレーションシリーズの最新作が登場
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020520/koei.htm

(2002年5月31日)

[Reported by 船津稔]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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