コーエー、「真・三國無双2」好調で純利益66.2%増 来期はシミュレーションシリーズの最新作が登場
5月17日 発表
株式会社コーエーは5月17日に平成14年3月期決算短信を発表した。これによれば「真・三國無双2」が大ヒットを記録したことをはじめ、各種ゲームソフトが好調なこともあり、単独売上高が31.2%増の188億9,300万円、単独経常利益が48.5%増の90億4,200万円、単独純利益は66.2%増の53億3,200万円と好調な決算となっている。
「真・三國無双2」は3月末現在で122万本の出荷となり同社初のミリオンセラーとなったという。また、プレイステーション 2がアジア諸国で発売されたことを受け、韓国、台湾でハングル、繁体字の「真・三國無双」、「WINBACK」といったローカライズ版を発売したことが好調の原因に繋がったとしている。
ゲーム業界はグローバル指向に突っ走っているが、コーエーでは平成15年3月期には海外売上比率22%を目指すとしている。コーエーは先日、シンガポールへ現地法人を設立する計画があることを明らかにしているが、これもそういった施策のひとつと見ることができるだろう。
来期に関する展望としては、すでに発表されているとおりネットワークゲーム事業への本格的な参入が挙げられる。これまでにもWindowsでネットワークゲームはいくつかリリースしてきたが、そのノウハウを活かし「三國志Battlefield (Windows版)」、「信長の野望 Online」をリリースする。
このほかでは具体的なタイトル名は明らかにされていないが、「既に熱烈なファン層を獲得しているシミュレーションゲームのシリーズ作」を投入するという。また、「真・三國無双」のようなアクションゲームの新作も投入するという。「アンジェリーク」、「遙かなる時空の中で」といった女性向けゲーム市場に関しては、グッズ、イベントなどを含めたメディアミックス展開を図っていくのだという。
□コーエーのホームページ
http://www.koei.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.koei.co.jp/html/financial/pdfs/0203Renketsu.PDF
(2002年5月20日)
[Reported by 船津稔]
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