“ビーンズデザイン”の感触はいかに?
ロジクール「NetPlay Controller」試用レポート

5月16日 発売予定

価格:オープン

 5月16日にオープン価格(実売価格は未定)で発売予定の株式会社ロジクールのプレイステーション 2用オンラインゲーム用キーボードコントローラ「NetPlay Controller(LPKC-40000)」をお借りする機会に恵まれた。「オンラインゲームやチャットなどをリビングルームのようなテーブルがない場所でも快適にキー操作やキャラクタ移動が行なえるように開発されたキーボードコントローラ」という触れ込みのこの製品、実際に使用してみたのでレポートをお届けしたい。なお、この記事中で取り上げているのはサンプル版であり、製品版と仕様が異なる場合があるので注意していただきたい。


背面の形に合わせて足を調節すると、コントローラやキーボード部を操作してもぐらつかなくなる。ちょっと足を開き気味にしないと安定しないのは女性ではつらいかな?
 本体はキーボード部(日本語84キーレイアウト)とDUALSHOCK 2互換のベースユニット2つから構成されている。キーボード部は、ベースユニットのコントローラ部から取り外すことができる。取り外しはスライド式になっており、上方に押し上げるように力を入れることで簡単に取り外せるようになっている。キーボードとベースユニットは4つのツメで固定。この分離構造が最大の特徴となっている。

 また、テーブルのない環境でのプレイを考慮し、ベースユニット背面には“ビーンズデザイン”という2つの大きなうねりをつけた処理がほどこされており、両腿の上に置いてもスムーズなタイピングができるように設計されている。PS2との接続にはUSB(キーボード部)とコントローラソケット端子(ベースユニット部)で接続するが、一体化しているときはクリップで2本のケーブルをまとめられるようにデザインされ、実際接続してもすっきりまとまっている。

DUALSHOCK 2と並べてみた。普及サイズのフルキーボードとほぼ同じ大きさとなる ベース部を持ち、キーボード部を押し上げることで分離する キーボード部はUSB、ベース部はコントローラ端子に接続する。ケーブルはクリップでまとめられるのがうれしい

  • キーボード部

     84キーをスクウェア状態に詰め込んだ、PCでも見かけるコンパクトキーボード。USB接続のため、PCでも使用が可能となっている。具体的には、Enterキーや右Shiftキー、カーソルキー、PrintScreen、ScrollLock、Pause/Break、半角/全角、TABキー、各種数字キーなどが小さくなっている。また、右Ctrlキー、右Altキーはない。

     キーストロークは浅めで、ステップスカルプチャー仕様ではなく、単体ではほとんどラウンドしていないため(傾斜をつける足もない)、使用感としてはPC用コンパクトキーボードのそれとほぼ同じ。数字キーが小さくなっていることもあり、ローマ字入力を基本としている人には十分とはいいがたいものの、使いづらくて困るということはない。

     ただ、これはあくまで単体のキーボードとして考えるとということであって、ベース部と合体した状態では適度な傾斜がつき、コントローラからそれほど手を移動しないでもキーを打つことができることを考えると、ブラインドタッチを考えなければこれで十分使い勝手はいい。プレイオンラインの仕様では、キーボード、コントローラどちらでも入力が可能な場面が多い。そんなとき、好きなほうを選べるという余裕はとてもうれしい。

    非常にコンパクトなキーボード。上に行くほどキーは小さくなっている CapsLockランプは右上に配置されている ベース部の突起に対応した穴が4箇所に開いている背面。単体で傾斜をつける足などはついていない

  • コントローラ部

    キーボードを取り外すと巨大なコントローラと化すベース部
     DUALSHOCK 2互換ということで、左には方向キー、MODE、VIBRATIONボタン、そしてアナログスティック、右にはSELECT、STARTボタン、そして○、×、△、□のおなじみのボタンにアナログスティックが装備されている。また、背面側にはL、Rの1、2ボタンが配されており、振動機能用のモーターも内蔵。本体とはプレイステーション用ソケットで接続という完全な機能互換を果たしている。背面にほどこされた“ビーンズデザイン”による2つの突起をうまく太腿に乗せるように設置すると、意外と安定感は高い。また、テーブルなどの平面に置いても安定しているため、省スペースのキーボード+コントローラと考えれば非常に使い勝手はいい。

     DUALSHOCK 2とは、方向ボタン、○、×、△、□の4つのボタンが材質、形状、位置関係が異なる(配置はほぼ同様)。方向ボタンは中央がへこんだタイプになっており、少々押しにくさを感じた。逆に4つのボタンはやや出っ張りが強い。こちらは、コントローラの両端を抱えるようにプレイする際、押しやすい効果を狙ってのもの。実際非常に押しやすかった。また、2本のアナログスティックは、基部のスイッチが純正のものより軽い操作感で、個人的に好感触であった。

両脇を抱えてプレイすることを考えた方向ボタンは、どの方向に入力しているかがややわかりにくいか? 4つのボタンがやや飛び出した形状になっており、抱えた状態での押しやすさを確保している
L、Rボタンはちょっと指を伸ばして捜すような格好になる キーボードとのジョイントとなる突起。簡単に外れることがないように配慮されているが、はずしにくいほどではない


 従来のコントローラとキーボードの組み合わせでは、キーボードを操作しているときはコントローラをどこかに置かねばならない。そしてまたコントローラの操作に戻るとき、画面を見ながらコントローラを探す必要がでてくるはずだ。テーブルのない場所でのプレイを余儀なくされる人にとって、このキーボードの使い勝手はありがたい。2本のケーブルもうまくまとまっているため、わずらわしさを感じることもない。まったりチャットを重視している人、キーボードを主体にコントローラを使って遊びたい人にはフルキーボード+コントローラのほうがいいだろうが、基本はゲームプレイでときどきチャット、という人には、こういった割り切った仕様のものが向いているのではないだろうか。


□ロジクールのホームページ
http://www.logicool.co.jp/cf/
□関連情報
【2001年12月22日】ファイナルファンタジーXIの最新情報を公開!!
スクウェア、「スクウェアOnline Party 2002」開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20011222/ffxi.htm

(2002年4月25日)

[Reported by 佐伯憲司]

I
【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】


ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2002 impress corporation All rights reserved.