ウエーブマスター、伝説のゲーム「SWITCH」トークショウと |
東京国際フォーラム
セガの新作ソフトを集めたイベント「GameJam2」の2日目も多くのステージイベントが企画された。その中からトークが中心となったステージを紹介する。
■ ウエーブマスター、伝説のゲーム「SWITCH」トークショウと
ポカスカジャンライブを開催
ウエーブマスターはセガのプライベートショウ「GameJam2」の特設ステージで、この春の発売を目指して開発中の伝説のゲーム「SWITCH」に関するトークライブを開催した。イベントでは、ウエーブマスターの牧野代表取締役社長とワハハ本舗の喰始氏 (たべ はじめ) による「SWITCH」制作秘話や音楽CDの制作にも関わっている若手お笑い芸人ポカスカジャンのライブが開催され盛り上がった。
「SWITCH」とは、単純に言ってしまうとあちこちにあるボタンを押してその反応 (ギャグ) を楽しむゲーム。間違ったボタンを押すと世界中が大変なこととなってしまう。まず最初にステージに登場したのが喰始氏と牧野氏。喰氏は「『SWITCH』はメガCDで発売された幻のゲーム。“目から鱗が落ちる”というが、こんなゲームもあるのか? というところをねらったゲームだ」と解説。120のシーンに1,000個のギャグが隠されており、すべてを見ると何かが怒るのだという。
喰氏は「クソゲーの本が出るたびに『SWITCH』が載ってないかとチェックするんだけど掲載されていない。クソゲーではなくカルトゲームと呼ばれているようだ」と続けた。
「SWITCH」がウエーブマスターから発売される経緯については牧野氏が「僕はワハハ本舗の大ファンで、『SWITCH』が制作されているときも自分が作りたくて、制作している人がスゴクうらやましかった。ウエーブマスターが分社化したとき復活させたいと思っていたのだが、偶然その話が僕にきた」と説明。
メガCD版との違いについては「『SWITCH』では、間違ったボタンを押すと世界各国の建物が爆破されてしまうシーンがあった。でも昨年米国でテロがあり、さすがに変更することとなってしまった。このため、いろいろなところがウンコまみれになってしまうよう変更されている」という。
このほかゲームに関する話題としては谷啓氏のギャグ“ガチョーン”を使った「ガチョーンマシーン」の存在などが明らかにされている。
この後、ポカスカジャンのライブに突入するが、ポカスカジャンは前述の通り音楽CDの制作に谷啓氏とともに関わっている。牧野氏によればポカスカジャンは「SWITCH」以外のゲームにも関わる可能性があるという。
ポカスカジャンのライブは持ちネタである「長渕剛が歌うドラえもん絵描き歌」や「シェイク・シェイク・シェイク」などを披露。「SWITCH」の音楽CDに収録される「うどん屋ジャズ」も公開された。
最後には喰氏は「『SWITCH』をよろしくお願いします。これまでにないゲームとして『SWITCH2』を考えている。これをゲーム化する野望のためにも」とアピールしていた。
牧野氏 (左) と喰始氏 (右) | お笑い芸人、ポカスカジャンのライブは大いに盛り上がった | |
ポカスカジャン様、ネタを振られたのに、オチを先にばらしてすいませんでした (涙)。 |
【スクリーンショット】 | |
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サウンドのクオリティは明らかに良くなっていた。画面はMEGA-CD版のテイストを受け継いでいる |
■ 「サクラ大戦で次に歌劇団ができるのはどこがいい?」など
オーバーワークスはゲーム大会で盛り上がる
オーバーワークスのステージでは、各開発チームから代表者が出席。それぞれのソフトに関するクイズ大会で盛り上がった。システムとしては来場者がどんなことを考えているかをあてる、いわゆる“100人に聞きました”タイプのゲーム。
質問がおもしろく、「サクラ大戦で、帝都、巴里に続き次に歌劇団が設立されて欲しいところは?」と言った質問 (来場者は紐育を選択) や、「携帯電話のコンテンツで充実して欲しいコンテンツは?」といった質問だか、リサーチだかわからない内容でずいぶんと盛り上がっていた。ちなみに、携帯電話で充実して欲しいコンテンツとして来場者が選択したのはアドベンチャーゲーム。つまり「サクラ大戦」の携帯コンテンツを望んでいるわけだ。
このほかにも神崎すみれが自分のことを何度「トップスター」と言っているのか? といった質問が受けていた。一番最後に新作のことが少し明らかになった。実はオーバーワークスでは新作を現在企画中で、「サクラ大戦」でも「エターナルアルカディア」でもなく、「ぐるぐる温泉」でもないまったく新しい作品だという。残念ながら情報はここまでで詳細はE3で公開される。
笑えるクイズ大会となったオーバーワークスのステージ。参加したのは「サクラ大戦」を担当している西野陽氏、「エターナルアルカディア」担当の小玉理恵子さん、「ぐるぐる温泉」担当の大原徹氏、モバイルチームの西山泰弘氏と向山俊行氏の5名 |
■ 「サクラ大戦」トークライブは“大神一郎”が飛び入り参加
ステージイベントの最後は30日とほぼ同じくサクラ大戦トークショウなどが行なわれた。30日と違うところのひとつはエリカ役の日高のりこさんが加わったこと。「感銘を受けた本は?」といったテーマトークが繰り広げられたが、ステージ横で見ていた大神一郎役の陶山章央さんとキャラクタデザインを担当した松原秀典氏がステージ上に引き釣り出されてから俄然おもしろくなった。
陶山章央さんは広井王子氏からいきなり「理想の女性は?」と質問され「それは大神一郎としてですか?」としどろもどろ。松原氏がそつなく受け答えしたのと対照的でおもしろく、また大いに盛り上がった。
せがた三四郎こと藤岡弘氏は最後に来場者と「セガサターンしろ!」と唱和して終わった | 本日も締めは湯川専務。リヤカーはないが、「ドリームキャストいかがですか~」と締めくくった |
(2002年3月31日)
[Reported by 船津稔 Photo by 佐伯憲司]
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