「ニューヨークへ行きたいかぁ~!!」
福留功男さんが協力した超リアル、PS2「アメリカ横断ウルトラクイズ」

3月28日 発売

価格:5,800円

 「みんな、ニューヨークに行きたいかぁ~!!」、「罰ゲームは怖くないかぁ~!!」というかけ声でも有名な、日本テレビで放送されていた「アメリカ横断ウルトラクイズ」。株式会社デジキューブはこの番組を再現したプレイステーション 2用ソフト「アメリカ横断ウルトラクイズ」を3月28日に発売する。価格は5,800円。
 今回、同社において同番組で長きにわたり司会を務めてきた福留功男氏をかこみ、ソフトや番組に関する記者会見が行なわれた。

 「アメリカ横断ウルトラクイズ」は'77年からスタートし、最盛期には30%以上の視聴率を維持し続けたという人気番組。16回大会で幕を閉じたが、現在でも復活を望む声は大きい。ゲームでは完全再現を目指し、企画段階から福留氏とコンタクトを取り、完全協力を得ることとなった。福留氏の音声を収録し、そこで得られた思い出話やアドリブをプログラムに反映させるといった凝りよう。すべてを3D化することで番組のカメラワークなどを再現。テロップはもちろん、勝ち抜けしたときの音声などSEも番組から数多く版権許諾を取り収録している。

 クイズに関しては1万本を収録。このうち約半数が「ウルトラクイズ」からの出題となるが、番組放映当時と現在では答えが変わっていたり、表記が変わっていたりする場合がある。すべてにおいて再チェックがかけられており、現在でも通用するクイズに生まれ変わっている。また、出題履歴管理機構を搭載したことから、同じ問題が頻繁に出題されることを避けている。問題の出題は飛行機の中で行なわれる「機内ペーパークイズ」を除き音声で出題されるが、クイズの読み上げは福留氏のほか浜田賢二氏が行なっている。

福留功男さんは今回、ナレーションで全面協力。かなりの音声を新規に収録したとのこと。基本的に、福留さんの声にあわせてゲームが作られたという 福留氏と談笑するデジキューブの石切山プロデューサー。かなり細かいところまでこだわった作りで福留氏も納得の出来 これが3D化された福留氏。事務所の人達には大ウケだったとか……



 記者会見で福留氏は同番組について「TV番組史上、これほどアクティブでエネルギッシュな番組はなかった」と番組を振り返った。「ウルトラクイズはただのクイズ番組ではない。ドキュメンタリであり、青春グラフィティなのだ。素人の人達がテレビ番組に振り回され非日常となった瞬間、日頃でないような素がでてくる。私はそれを拾い上げフォローする。このソフトでは罰ゲームまでキチンと再現されている。番組で勝者となるのは一人だけ。後は全部、敗者。つまり番組は敗者のためにある。その敗者をゲームではキチンとフォローしている点がうれしい」と語った。
 ゲーム内ではチェックポイント通過するたびにセーブが可能となるが、ゲームが進むとセーブできなくなる。だが、敗者復活するとセーブが可能となるポイントがあるらしい。

 番組をゲーム化した意味については「子供の頃に出たかったけど、出られるような歳になると番組が終わっていた……といった意見が多い。番組に出演した人が10万人、さらにこういった多くの人々をこのゲームは救うことになるんだなと思った」とコメント。

 収録された問題については「簡単すぎるように思うけど、クイズマニアじゃない人が買っていくという点ではこれくらいの難易度がいいとも思う」と感想を述べるとともに、「番組の中では答えが○の問題が3回続き、次は×だろうと回答者が思うときにまた○の問題を出す。出題者がイジワルだから次も○だと思うところで×の問題を出す……というように、番組ではその場の駆け引きがあった。でも、ゲームではそんなことはないと思うから、そういった仕組みがわかるとトントン拍子に勝ち抜けるかもしれない」と細かい指摘に、デジキューブの石切山プロデューサーもビックリした様子だった。

 収録に際しては、番組同様立ったままで行なわれた。福留氏は「いつも外でやっていたから外にいるつもりでやったら、音が振り切れてしまいミキサーの人がビックリしていた」と苦労話を披露。また、ゲームでは進めていくにつれ、ユーザーが最初に設定したニックネームで呼んでくれるときがあるという。このニックネームについては「数多くのニックネームを想定して作り上げ、すべて収録した。山のように収録している。これだけでなく、みなさんが思っている以上の音声を収録している」とかなり力の入った作品になっていることをアピールした。


 知っている人には懐かしい……「アメリカ横断ウルトラクイズ」へ出場できるという夢の実現となるかと思うが、実はそれだけでは終わらない細かなシミュレートが行なわれているようだ。ゲームの最初に前述のニックネームだけでなく、血液型や体重、身長などかなり細かく入力することができる。これらがゲームに関係してくるという。
 たとえば、つな引きだとか、フェニックスで行なわれるバラマキクイズなどでは重要になってくると言う。バラマキクイズで手前に置いてある難しい問題を選ぶか? 遠くに置いてある簡単な問題を選ぶか? ここで体力のない人は遠くの問題を選ぶと体力が減って大変なことになるなど、細かくシミュレートされているというわけだ。

 ゲームはデジタルカメラにも対応しており、自分の顔写真をゲームに取り込むこともできる。自分の分身をつくって番組に“出演”してみてはどうだろうか。

ドームの第一問はやはりこの自由の女神に関する問題から 成田空港ではジャンケンを行ない…… こういったテロップもテレビを完全再現している
そしてグアムで待っているのはやっぱりドロンコクイズ ハワイではつな引きクイズ。5人すべてが正解しないとダメという過酷なルール 第8チェックポイントのヨセミテでは大声クイズにチャレンジ
フェニックスではバラマキクイズが待っている。ここでは体力が重要なキーを持っている 準決勝はワシントンで通せんぼクイズ。ニューヨークへ行けるのか!! 最後にニューヨークにたどり着くのは誰か……

(C)NTV (C)2002 DigiCube

□デジキューブのホームページ
http://www.digicube.co.jp/
□PS2「アメリカ横断ウルトラクイズ」公式サイト
http://www.team-digi.com/ultraquiz/
□関連情報
【1月17日】ソニー、PS2でプリントできる“GamePrint”対応インクジェットプリンタ「TAPIS」発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020117/tapis.htm
【1月21日】デジキューブ、往年の人気クイズ番組をゲーム化
PS2「アメリカ横断ウルトラクイズ」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020121/digicube.htm

(2002年3月5日)

[Reported by 船津稔]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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