★ピックアップ アーケード★
■ 対戦ゲーム・攻略編
対戦ゲームの最終目的は、マップ上にある40の城を制覇し、すべてに占領の証を付けることにある。だが、そこに至るまでの道のりは長く険しい。序盤の城はともかく、中央大陸に渡ってからはとたんに難しくなり、一手進めるだけでも苦労を要する。中央大陸の城は、最低でも★×4。探検ゲームで★の多いダンジョンがそうであったように、内部構造を知った上で持ち込むカードを厳選しないとクリアはおぼつかない。
……少々脅し過ぎたきらいがあるかもしれないが、対戦ゲームは他プレーヤーが絡んでくる以上、「計画性を持って攻めないとなかなか侵攻できない」のは確かである。ただし、左右の小島にある城は難易度が低く、メダルもそれほど使わずに落とせるためあまり固執する必要はない。中央にいかに侵攻し、拠点を築くかが全城制覇を狙う上で重要になってくる。その際に覚えておくべき要素を挙げていこう。 《 ガーディアン狩りを兼ねた予備調査を行なう 》
前述の通り、★×6、★×7クラスの城にもなると、装備品カードがほぼ必須になる城も多くなる。やっとの思いで集めたこれらのカードを持参するわけだから、失敗はあまりにも大きな痛手だ。1Fで強大なガーディアンに葬られては目も当てられない。★×4以上の城はすべてのモンスターカードを配置できるので、最悪の場合、入ってすぐにキングドラゴンに出会う可能性もある。そのため、貴重なカードが必要と思われる城は、必ず予備調査を済ませて、ガーディアンの確認と除去を行なっておきたい。これは未知の城の情報を得るためにも役立つので、いずれにしても事前に一度は覗いておくことを勧める。 ガーディアン対策として有効なのが、第2回でも紹介したモンスターカード。これとポーションSPを持ち込めば、グランシャークくらいまでは、いきなり遭遇しても何とかなる。高レベルのモンスターカードはそう簡単に手に入るものではなく、実際にデーモンやキングドラゴンが満載されているような城は稀といえる。予備調査の時点で大したガーディアンがいないようなら、早めに勝負をかけてもいい。 こんなときに、実に心強いカードがハンターリングだ。モンスターカードを現地調達しながら進めるため、ほぼすべての城と相性がいい。その際には、ポーションMAXをポーションSPにすることを忘れずに。最初の部屋で遭遇するといった事故を防ぐため、これに強めのモンスターカードを加えよう。目安はゴブリン以上で、グランシャーク以上ならほぼ安心だ。 ではもし、予備調査の時点で本当にキングドラゴンがギッシリ詰まっていたらどうするか? 召喚モンスターがいても、自分のレベルが高くないと勝負にならないため非常に厳しい状況。こんなときはメテオが有効。メテオはスピードアップと併用して連続で撃ち込み、とにかく数を減らしにかかる。もしモンスターカードに変化すれば、ある程度成長した後、それを使ってさらに効率よくガーディアンを減らしていける。
これらのガーディアン対策カードを無駄にしないためにも、予備調査時はエスケープを一枚持っていくといい。このとき、一度その場を離れてしまうと城主にガーディアンを補充されてしまう可能性があるため、調査と攻略はセットで一気に行なったほうが無難。これは、城を占拠してWINが払い出されるまで、息切れせずに多くのメダルを投入しなくてはならないことを意味する。また、ガーディアンが悪夢のような布陣だった場合を想定するなら、大量のメテオも用意しておきたい。中央侵攻の「計画性」というのは、こういう部分も含めてのことを指す。 《 レアカードの供給ラインを構築する 》 当たり前のことだが、どんなカードも1回使えばなくなってしまう。プレーヤーを強化する武器防具も例外ではない。移動するだけでHPが減っていくCRUEL城、QUEER城、GREAT城の3つではヒール300(複数)も必須カード。ハンターリング、リバイブリングも★×7クラスの城には欲しいところだ。さらにポケット、ポーションSP、マルチメテオ……と、欲張ればきりがない。
ポーションSPやメテオ、ヒール100などの準レアともいうべきカードは比較的集まりやすいが、グレートソード、グレートシールドなどの一級レアともなれば、やり込んでいるプレーヤーにとっても垂涎のカード。こうしたレアなカードをいかに集めるかが、安定した城攻めを行なう上で重要になってくる。その方法をここでご紹介しよう。 ● RARE城を漁って集める
最もメジャーな方法がこれで、RARE城の低階層を回って帰る、という行程を繰り返す。RARE城は名前の通り落ちているカードのレア度が高く、さらに1フロアあたりの枚数も多い。★×7の中では難度は低い部類に入るので、まさに願ったり叶ったりである。とはいえ、流石に手ぶらで入るのは無茶。モンスター配置数が多いので、マルチファイアを多数持ち込むといい。これにポーションとマルチサンダー、お好みでブライトという構成がお勧めだ。ブライトは1Fですぐに使ってマルチファイアでモンスターを一掃し、拾ったカードと相談しながら2Fまで全部屋を探索するのが基本方針。
RARE城漁りはメダル消費が比較的少なくて済むのが利点だが、この方法を行なうためには、RARE城の隣接地を支配する必要がある。GREAT城がベストだが、40城中最高難度であるため落とすこと自体が難しく、むしろ“GREAT城攻略のためにRARE城を漁る”というのが手順としては先になるはず。DRY城とHARD城が位置的に落としやすいが、その分狙われやすくもある。このへんは店舗によって状況が異なる部分もあるかと思われるので、中央モニターの全体マップをしばらく観察し、城主の入れ替わりが少ない“競争率の低い城”を選ぼう。 ● RICH城のショップで買う
RICH城の3F~5Fにランダムで設置されるショップでは、レア度の高いカードが売られている。ここでカードを大量購入するのが目的。持ち込みカードはRARE城に近い形になるが、1Fから大量のスケルトンとケムンパが登場するので、ブライトは必須。わかりやすくいえばRARE城の2Fからスタートする形だ。ただし、上位モンスター(1Fで言えばケムンパ)の出現率は低めになっている。
5Fまで行くと死神とマッドブルを相手にせねばならず、運が悪いとショップまで辿り着けずに終わることもある。エスケープを持ち込むのは、そういうときの緊急脱出用でもある。少なくともカード集めという観点では、RARE城よりも明らかに難度が高く、1回あたりのメダル消費量も多くなる。もしショップのアイテムが芳しくなかったら、そのまま城を落としてしまうのも手だ。補助系全体魔法カードとポーションが充実していれば、装備品なしでも十分狙える。
● ガーディアンを倒して入手する
★×2の手近な城へ攻め込み、ガーディアンを倒して落とすカードに期待する。WIN、モンスターカードになる可能性もあるが、普通に探検ゲームなどで探すよりははるかに高確率。このクラスの城ならガーディアンのレベルも低いので、モンスターカードもキラービーやスケルトン程度、攻撃魔法もサンダーで事足りる。城はそのまま落としてしまってもよく、気軽にできるのが利点といえる。ただし、レアカードになってもポーションSPやヒール100、よくてもロングソード、パワーシールドクラスが大半を占める。
● 補足:“レアカード集めのため”のカード集め
上記の方法のうち、RARE城とRICH城は何度も通っているとマルチファイア、マルチサンダーがすぐに足りなくなる。この2つのカードは探検ゲームや★×3以下の城でも重宝するので、その補給線もできれば確保しておきたい。
ブライト、パワーアップも数が欲しいカードだが、こちらはなかなか効率よく集めにくい。“うれしい”などのショップで見かけたら優先的に買っておこう。RARE城、RICH城でも時折拾える。
《 中央侵攻ルートの選択 》
中央大陸へ渡るルートは大きくふたつに分かれ、右から攻める場合と左から攻める場合では、難易度やその後の展開が少々変わってくる。いずれにしても、一気にある程度奥地まで進んでおきたい。メダルとレアカードが溜まってから挑戦したいところだ。 ● 右ルート
【 右ルート1・北ルート 】
SMOKY城は★★の中では非常に個性的で、全階ケムンパしか出現しない。1Fの立ち上がりが厳しいので、ファイア、マルチファイアを多めに持っていきたい。また、成長率にマイナス補正がかかり、本来の最大値-4までしか成長しない(戦士の場合は79)のも特徴だ。ただし、この状態でもパワーアップを2枚使用すれば一撃で倒せるようになる。収支は下がってしまうが、確実性を求めるなら持ち込むべき。 VAGUE城は1Fからケムンパとゴブリンが登場する。さらにはジェネレーターから魔道士も出現する。ほとんどの敵が寝ているものの、戦闘が起きると厳しいため、サンダー系を複数と、マルチパニックを数枚ほど持っていこう。 BRAVE城はクリティカルヒットが出やすいものの、敵モンスターが強い。殴った時に運が絡むという点でVAGUE城に似ている。モンスターカードを持ち込み、数を減らしてから動き出すと楽。城の特性からレベルも上がりやすい。
このあとはRICH城に通うか、WIDE城→REAL城と侵攻してRARE城でカードを集めるのがいいだろう。後者の場合はBRAVE城に向かうようにする。WIDE城とREAL城は、ともにレベル上限にマイナス補正がかかる。モンスターカードとの相性がいい城なので、ハンターリング、またはモンスターカードで活路を開こう。ロングソード、パワーシールドがあれば楽になる。
【 右ルート2・南ルート 】
ROUGH城は部屋数が少ないが、ほとんどの部屋に障害物や氷床が設置されている。眠っているモンスターが多く、総合的な難度はそれほど高くない。
このルートで大陸に渡った場合は、中央を突破するかDEEP城から北側を迂回して大陸西に進むことになる。レアカードがあまり揃っていないようなら、右ルート2は避け、この地域は後回しにするのがいいかもしれない。だが、競争率が低いようならCRUEL城を占拠し、中央大陸への足がかりとして残しておくのも手だ。ただし、とある理由によりCRUEL城を欲しがるプレーヤーがいる場合がある。これはWILD城にも言える。 CRUEL城は地面が毒々しい緑色をしており、一歩進むたびにHPが減っていく。ヒールだけで計700~800HP分は持ち込む必要がある。
ROYAL城はRICH城とモンスターテーブルがまったく同じで、ショップがカジノに変わっただけの城。しかし、この差が実は大きい。RICH城はショップに着ければ大量の良質カードを補充できるのに対し、ROYAL城のカジノはあまりにも心許ない。450WINという★×6では最高額の報酬からもわかるとおり、★×6で最も難しい城になっている。ロングソード、パワーシールド、ハンターリングは持ち込みたいところ。これにリバイブリングとポケット+2があれば心強い。 ● 左ルート
左ルートも中央のTIGHT城ルートと南のMAD城ルートがある。北ルートは大陸に入るまでに必要な城の数は1つ多くなるが、その後DRY城だけ落とせばRARE城に隣接できるのが強み。南ルートは四手で渡れるぶん、その後のステップが長くなっている。
【 左ルート1・北ルート 】
LUCKY城の3F~5Fのどこかにはカジノが存在する。構成はHAPPY城と同じで、ちょうどROYAL城とRICH城の関係にあたる。
このルートで来れば、DRY城を落とせばすぐにRARE城にカード集めに行ける。DRY城は“むずかしい”と同程度の敵が出現し、部屋数は少なめ。「ポーションが足りなくなるよ」とある通り、攻撃魔法カードばかりでポーションが少ないのが特徴だ。ポーションMAXと補助系全体魔法、最終フロア用のマップ系を持ち込み、拾ったカードはモンスターにどんどん使っていく方針で。出現するカードの数自体が多いため、それでも見逃すカードが出てくるはずだ。現地調達したポーションのストックがない限り、殴り合いはできる限り避けるようにし、所持カードが減ってきたら下に戻ってカードを回収しに行く。絶対に必要ではないが、ロングソードとパワーシールドがあれば心強い。
【 左ルート2・南ルート 】
LIGHT城は天然ブライト付き、FLAT城は部屋数は最大だが計2フロアしかない。
MAD城は痛恨の一撃で倍以上のダメージを受けてしまうことがあり、残りHPには常に気を配る必要がある。モンスターの構成はMERRY城を変わらない。ポーションを多めにし、モンスターカードも2枚ほど持ち込むといいだろう。
このルートで大陸入りするのは、TIGHT城を避けるという意味合いが強い。TIGHT城に強いガーディアンを詰められると、カード枚数制限の関係で除去に手間がかかる。その場合はLAZY城 → HARD城を経由することになる。ともに上限レベルにマイナス補正がかかる城なので、モンスターカードを活用し、ダメージ効率の悪さをカバーしよう。HARD城はフロア数こそ5Fと少ないが、敵が多い上に敵モンスターも1フロア上がるたびに急激に強くなる(1Fではキラービーからケムンパ、2Fはケムンパから魔道士……最終フロアはドラゴンからマッドブル)。PANIC城は奥まった場所にあるので、CRUEL城と同様に競争率が低い傾向にある。隠れた拠点として陣取れるかもしれない。 大陸に入り、カードの供給ラインを整備したら、最後の詰めとなるのが中央の★×7の城。これらは剣と盾がほぼ必須となり、攻略の確実性を高める必須装備と言えるのが下記の5つだ。 【グレートソード、グレートシールド、リバイブリング、ハンターリング、ポケット+2】 これにポーションMAX(SP)、マルチパニック、マルチメテオ、城の特性によってヒール300を適宜加える。アレンジしたり省くことはもちろん可能。ガーディアンが少なく、運が味方すれば、ロングソード、パワーシールドでも十分クリア可能だ。
敵の発生率が非常に高いWEARY城、QUEER城はゆっくり回る余裕がないため、ハンターリング、ポケット+2はなくてもいい。召喚モンスターと空振りを繰り返すと、減らすどころか逆に増えてしまう点に要注意。WEARY城はパワーアップとの相性がいい城で、HP130程度で6枚ほど使えば、4F、5Fの探索が楽になる。QUEER城はヒールが計800HP程度必要。最難関のGREAT城は最低でもヒール300を3枚、できれば4枚持ち込み、ここだけはグレート装備で臨みたい。
■ 戦闘TIPS・その3 ● 敵群のいるフロアをリセットする 運が悪いと、フロアを移動したらいきなり大量のモンスターに遭遇したり、複数のガーディアンが陣取っていることがある。こんなときは、2フロア移動して戻れば敵の配置をリセットすることができる。例えば4Fでこの現象が起きたなら、2Fまで行って戻る、という具合だ。ただ、その間に不意打ちでダメージを受けたり、新しいモンスターが沸いている場合もある。こうした理由から決して万能ではないが、絶望的な状況に陥ったら試してみよう。 ● 高速移動の弊害
ゲームに慣れてくると、通路の移動などに高速移動が便利。しかし、召喚モンスターを連れている時にこれをやると、敵モンスターをサーチした召喚モンスターと離れ離れになってしまう。これは、通路に一歩入った場所で遭遇したモンスターと戦った場合に起こりやすい。召喚モンスターを連れているときあ、動きを見逃さないように一歩ずつ動くのが確実だ。
● 単発魔法カードを先読みで使用する
HPが少ないときは、通路での不意打ちが非常に怖いものだ。こんなときは、ファイアやスリープといった単発魔法カードが有効に使える。空撃ちしてみれば、前方にモンスターがいるかどうかを確認できる。
■ 激レアカード大紹介
第1回で掲載したリストにあるカードの他にも、非常に低確率で出現するカードが存在する。そのうちいくつかをここで紹介する。入手できたらまさに僥倖、どのカードも絶大な効果を発揮してくれる。 ● ヘルプリング
ポーションの効果が、召喚モンスターにも及ぶ。回復量はポーションの質に比例し、全体力の一定率を回復する。ハンターリングと併用すると効果大。 ● バリア
10ターンの間、プレーヤーが完全無敵になるカード。このターン数には移動だけでなく攻撃やアイテム使用も含まれる。そのため効果時間は短いが、最後の詰めカードとして大いに役立ってくれるはずだ。 ● ショップ
使った瞬間にショップが出現して、買い物ができるようになる。ただし、1枚買うと「SOLD OUT」になってしまい、合計で5枚しか購入できない。また、売却もできないようになっている。このカードに関してはターンを消費しないので、敵モンスターに隣接していても使って大丈夫だ。 ● カジノ
使った瞬間にカジノで遊べる。作りはダンジョン内にあるアイテムスロットと同じ。施設としてはショップのほうが嬉しいが、カードに関してはこちらのほうがありがたい。ショップと同様にターンを消費しない。
■ スロットリールを検証する スロットリールを一定区間抜き出し、その絵柄の分布を調査してみた。スロットの出目ではないことに注意してほしい。表中の()内の数字が抜き出した個数(アイテムスロットは60、他は120)で、最大のものを赤、2番目に多かったものを緑、一番少なかったものを青で色分けしてある。
モンスタースロットは「?(卵)」が揃いにくいぶんだけ、相対的に平均配当が高いと言える。また、ギャンブラースロットは僅かながらダイヤが出やすいことが見て取れる。もちろん、これは長大なリールのごく一部分を切り取っただけのものなので、とても全幅の信頼をおけるものではない。それに、何らかの条件でリールそのものが内部的に変化する可能性もあるので、あくまで参考程度に考えていただきたい。
■ 最終回・総括
第1回でも述べたとおり、「モンスターゲート」は先行投資型のゲームであり、本気で中央大陸に攻め入るなら大量のメダルが必要になる。そういう遊び方をすれば、本作がハイリスク、ハイリターンなギャンブル機器であることを身をもって実感できるはずだ。
(C)2001 KONAMI
□コナミのホームページ (2002年2月22日)
[Reported by 松本将彦] |
I |
|
GAME Watchホームページ |