★ピックアップ アーケード★
■ 対戦ゲーム・導入編
対戦ゲームはプレーヤー間で戦いが行なわれるが、実際にプレーヤーキャラクタ同士が直接対決をするわけではない。城は持ち主が決まっているだけで、内部の構造は探検ゲームのダンジョンと変わりはない。数こそ多いが、それぞれ難易度、フロア数、WIN数、敵の種類が決められており、プレイの手順も探検ゲームとほとんど同じである。
《城を攻める条件》
特定の城を攻めるためには、その隣接地を支配していなくてはならない。探検ゲームで一度クリアしたダンジョンはいつでも挑戦可能だが、対戦ゲームで城を他のプレーヤーに落とされてしまう、そこからの道が閉ざされる。中央大陸に攻め込むためには、支配状態を維持する必要があるのだ。
唯一の例外がギャンブラーで、一度でも落としたことのある城の隣接地は、いつでも攻められるようになっている。これは、対戦ゲームにおいて大きなメリットと言えるだろう。 《防衛費》
城主になると、その城に挑戦したプレーヤーが消費したメダルの一部や、倒されたガーディアンの費用が一定率で戻ってくる。たくさんの城を取れば、それに比例して防衛費も上がり、放っておいてもどんどんメダルが入ってくることになる。 《ガーディアン》
城にいるガーディアンはプレーヤーが配置したモンスターカードで、通常のモンスターよりもはるかに高い戦闘力を誇る。正確に言うならば、HPがべらぼうに高いのである。ちょっとやそっと殴ったところでビクともしない赤いモンスターを前にして、尻込みしてしまう気持ちはよくわかる。
まぁ“確変”云々は言い過ぎにしても、実際に撃破するのはそれほど難しいことではない。メダルの消費量が若干かさむ点、やや面倒な敵といえなくもないが、前述のようにレアカードがゲットできる可能性があるため、むしろ積極的に戦いを挑みたい。ガーディアン対策は、モンスターカードが特に有効だ。具体的な使い方については「戦闘TIPS その2」を参照してほしい。
《その他》
これ以外の相違点としては、中央のモニターにマップと城主の名前、城主ポイント、防衛費のランキングが表示される点が挙げられる。まずはランキング入りそのものが目標になるし、首尾よく名を連ねることができれば、さらに上を目指したくなるというもの。トップに立つことができれば、あとはいかに長く王座に君臨できるかといった具合に、プレーヤーがモチベーションを高められるポイントといえるだろう。
左右端の★、★★クラスの城なら、城そのものも易しく、出現モンスター、配置できるガーディアンも弱い。まだ対戦ゲームをプレイしたことがなければ、ぜひ挑戦してみてほしい。運がよければ、ガーディアンから思わぬ収穫が得られるかもしれない。城ごとに攻略法が少なからず要求されてくるのは★★★以降で、それまでは探検ゲームの“ゆかい”程度の難しさだと思えばいい。“対戦”だからといって特に身構える必要はない。
■ 【戦闘TIPS・その2】 前回に引き続き、戦闘のコツやカードの使い方など、知っているとお得な情報をご紹介しよう。 【空振りで索敵】
HPが少ない時などは、通路に入るのが怖いもの。そんなとき、敵が近くにいるかどうかを確かめる方法がある。攻撃ボタンを連打して空振りを続けると、素早く空振りできる時と、少し処理が重くなる時がある。後者の場合、画面内にモンスターがいる証拠である。
ただし、その時点では敵がいなくても、移動したことでモンスターが画面内に入ってくることがある。通路が複数ある場所では方向を特定できないなど、実際に有効活用できる機会はあまり多くないが、一応知っておいて損はない。 【魔法攻撃カードの一撃範囲】
魔法攻撃カードを無駄なく使うためには、モンスターの体力値と一撃必殺の範囲を知っておくことが重要。ファイアならケムンパ以下のモンスターを必ず一撃で倒せるし、サンダーならターミネーターまで、メテオならキングドラゴンまでと、その範囲は広がる。
これを踏まえたうえで、魔法カードを使うべきレベルを考慮したい。例えば、戦士でHP50の場合、ケムンパ(上限83)には迷わずファイアを使うべきだが、これがHP80になるとどうだろうか。
クリティカルが出なければ1回攻撃を受けることになるが、レベルが上がれば受けるダメージも少なくなる。倒せばレベルが上がるような場合でも、限界値が近ければ温存したほうがいい。この例で言えば、魔道士やキラービー群に先手を取るために使ったほうが賢明と言えるだろう。 【意外に使える! こんなカードやあんなカード】 装備品カードや攻撃魔法カードは効果が明白で、使い方も直感的に理解できる。しかし、中にはパッと効果を見ただけではあまり有効では無さそうに感じられるカードもある。そんなカードから「実は使える」というものを、ここでピックアップしていこう。 《パワーアップ》
キャラクタレベルを10アップさせるカード。適当に1枚を使ったところで大したメリットはなく、複数枚を連続使用することで真価が発揮されるタイプのカードだ。レベルを一気に上げることで、数フロア先までのモンスターをすべて一撃で倒せるようにしておけば、カードの消費を抑えることができる。
強くなるだけでなく、HPが10回復する点も見逃せない。レベル150台からは上昇レベルが減少していくので効率が悪くなる。急にHPが高くなるモンスターがドラゴンで、このクラスのモンスターとの殴り合いを回避するために使うと効果大。「探検ゲーム攻略」内の“難しい”、“究極”の項も参照してほしい。 《マルチパニック》
見えているすべてのモンスターを混乱させる効果を持つ。補助タイプのマルチ系は、他に「マルチスロー」、「マルチスリープ」、「マルチショック」があるが、その中でも最も信頼のおけるカードである。持続ターン数が比較的長いこと、モンスター同士が殴り合うため結果的にダメージを与えられることなどが主な理由だ。また、後続の足止めに役立ってくれることもある。片っ端から倒してレベルアップに利用するのもいいが、モンスターの攻撃対象はランダムであることに十分注意すべし。HPが少ない時はうっかり殺されかねないので、近寄らないほうが無難だ。 他の補助カードについて触れておくと、マルチスローは足止めに有効で「攻撃→移動」を繰り返せば、自分がダメージを受けずに倒せる。ただし、密集した敵の間を抜けたい時などはダメージを受けてしまうのが難点。マルチスリープはすぐに効果が切れてしまうことがあり、攻撃すると起きてしまう可能性がある。マルチショックは逃げた敵を追いかける形になりがちで、効果が切れると挟み撃ちされる可能性が高いのが欠点だ。とはいえ、これらのデメリットはマルチパニックと比較してのことで、補助系全体魔法はいずれも窮地を救ってくれる可能性の高い優れたカードだ。高難度のダンジョンや城を攻める際には、騙されたと思って持参してみてほしい。 《サーチ》
マップ上にいるモンスターの位置がすべてわかるカード。このタイプには、他に「ブライト」と「マップ」がある。サーチが有効なのは、とにかく戦闘を避けて移動したい時。スピアを効率よく使えるのも長所と言える。ブライトは、視界が1画面すべてに及ぶ。マルチ系の効果範囲が広がるので、モンスターをまとめて倒したい時は特に効果的だ。マップはカードの位置がすべて判明する効果があり、効率よくフロアを回るのに重宝する。 これらのカードは、いずれも難易度の高い城やダンジョン最終フロアの“詰めのカード”として役に立つ。到着したらすぐに使用し、慎重に最後のWINへ向かう。フロアの移動をすると効果が切れてしまうため、絶対に階段を使わないこと。ジェネレーターが出現したときなどはうっかりやってしまいがちなミスなので、十分気をつけたい。 《モンスターカード》
モンスターカードの使い方は2通りある。ひとつは、城にガーディアンとして配置する使い方。これは王道と言えるもので、最初はこちらの使い方がメインになるかと思われる。だが、その一方で「ダンジョン内で呼び出す」という使い方も、実は非常に有効なのである。
とはいえ、召喚モンスターは特性を知らずに使っても効果的な働きは期待できない。勝手に突撃し、先手を取られる……これが2回も続けば即お陀仏で、ただ連れ回すだけではすぐに倒されてしまう。ただし、これだけで「使えない」と判断するのは早計というもの。アルゴリズムと使用目的を理解すれば、召喚モンスターは冒険するうえで頼もしい味方になってくれる。 ※召喚モンスターの基本性質※
召喚モンスターはプレーヤーの動きをトレースするように動き、モンスターが視界に入ると攻撃しに行く。これが基本の動きだ。例外として、プレーヤーがモンスターのいるマスに動いた時は、必ずプレーヤーと入れ替わる。この入れ替わりは、敵モンスターが視界にいても優先して行なわれる。ここが重要で、これを繰り返せば、モンスターが近寄ってくるのを待つことができる。この性質を理解しただけでも、召喚モンスターの生存率は飛躍的にアップするはずだ。
※召喚モンスターを使う目的※ 召喚モンスターを自在に操ることは、自分が毎ターン2回攻撃することとほぼ同義である。召喚モンスターがトドメを刺した場合、プレーヤーキャラクタはほとんどレベルが上がらないので厳密には異なるが、少なくともHPを削ることなくフロア内の敵のモンスターを減らすことができる点が大きい。通路の入り口にうまく陣取ることができれば、入ってきたモンスターを確実に1体ずつ潰していける。レベルアップは、気長にクリティカルを待てばいい。一部、ジェネレーターの発生が激しいダンジョンでは敵を減らす効果が希薄になってしまうため、必ずしも万能というわけではないのだが。
また、対戦ゲームで他プレーヤーの城を攻める際の“ガーディアン対策”としても高い効果を発揮する。ガーディアンは屈強なHPを誇るが、召喚モンスターの一撃により高ダメージを与えられる。パニック状態になった同種のモンスターが殴った時よりも、はるかに強力なのだ。
■ 【探検ゲーム攻略編】 探検ゲームに登場するダンジョンは計10種類。ここでは、それぞれのダンジョンについて攻略の指針を解説していこう。“はじめて”から“ふつう”あたりまでは、クリア優先のプレイなら特に問題はないはず。ポーションを2枚程度持ち込めば事故死する確率もかなり低くなるだろう。難関となるのが“てごわい”以降で、ここからはしっかり戦略を練っていく必要がある。なお、使用キャラクタは安定感のある「戦士」を前提にさせていただいた。
●はじめて(BET3・WIN3・3F・★) チュートリアル用のダンジョンなので、難なく突破できるはず。ポーション20、または40が各フロアにひとつずつ落ちている。画面の指示に従って探索を進めながら「モンスターゲート」の基本ルールを学ぼう。 ●やさしい(BET5・WIN9・4F・★) フロアは増えているが、3Fまでの内容は“はじめて”とほとんど変わらない。ポーションのほかにファイアも手に入る。カードを持ち込まずとも落ちているぶんで十分に賄えるが、不安ならポーションを少し持っていこう。 ●きらく(BET7・WIN16・5F・★★)
まだまだ易しいが、敵に囲まれると危険。モンスターの量も若干増え、“はじめて”、“やさしい”よりも通路で挟み撃ちされる可能性が高くなっている。4Fのケムンパと5Fのゴブリンが強敵。ここでポーションが多少必要とされるが、落ちているカードでも何とかなるレベル。「どうしてもクリアできない」といった状況に陥ることはほとんどないと思うが、万全を期すならばマルチファイアを持っていくといい。 ●ふつう(BET10・WIN30・5F・★★) 敵のランクが少し上がり、2Fにスケルトン、3Fにケムンパ、4Fにゴブリン、5Fに魔道士が出現する。このダンジョンからWINがカードとして落ちているため、すべての部屋を探索しよう。カードは持ち込まずともほぼ大丈夫だが、偏った時の保険としてファイア、マルチファイア、ポーション40を持ち込むと安全。ケムンパにファイアを使う目安は、HP上限が60台以下のときで、ゴブリン、魔道士はそれぞれ+10、+20といったところ。殴り合うよりも効率がいい。 ●うれしい(BET10・WIN60・7F・★★★)
階層が増えたことで敵も強力になり、7Fではドラゴンまで登場する。グランシャーク以降のモンスターは攻撃力が高いので要注意。途中にショップがあるためカードの補充は可能だが、運が悪いと浅いフロアでいきなり大群に囲まれてしまうことがある。持ち込みカード無しはリスクが伴うので、ポーション1~2個とマルチファイアあたりを持っていくといい。 ●ゆかい(BET10・WIN90・7F・★★★) 敵の構成は“うれしい”と同じだが、部屋数が多く敵の出現率もより高くなっている。カード無しでのクリアは難しく、ポーション、ファイア系を各複数、さらにサンダー系も持ち込みたい。いざとなったらカジノのアイテムスロットを活用できるが、出現アイテムが一定しないため、あくまで最終手段と考えよう。 ●てごわい(BET15・WIN130・5F・★★★★)
階層は少ないが部屋数が6~8とさらに増え、出現する敵のランク上昇も急激になっている。5Fでは死神まで登場する。ポーション80以上、マルチファイア、マルチサンダーを各複数持ち込もう。 ●はげしい(BET20・WIN180・4F・★★★★★)
モンスターはプーニャ(黄)からスタート。1フロアにつき3種類出現する。フロア間での重複はなく、2Fではケムンパから魔道士、3Fではキラービー群からターミネーター、4Fではドラゴンからマッドブルまで登場する。4フロアしかないものの、敵が強く、ジェネレーターの発生率が非常に高いため、全部屋をきっちり回ってモンスターを全滅させる余裕はない。カードをきっちり10枚持ち込み、短期決戦の構えで臨むのがいいだろう。 ●難しい(BET25・WIN400・7F・★★★★★★)
マップが広く敵の発生率も高いため、名前のとおり「難しい」ダンジョンになっている。モンスターは1フロアにつき4種類で、最終フロアではマッドブルからキングドラゴンまで出現する。ソード、シールド等の装備品を使うのが最も手堅い方法だが、もともと稀少なカードなので入手できていないこともあるだろう。 装備品を使わずに攻略する場合は、パワーアップが有効……というよりも“必須”というべきか。12BETと値は張るが、それに見合うだけの効果があるカードだ。大量に持ち込み、ある程度レベルを上げてから一気に使うのが基本。装備品がなく、パワーアップも足りない場合は“うれしい”や“ゆかい”で数を集めてから再挑戦しよう。 ここでは、パワーアップの使用例をいくつか紹介するが、いずれにしても始まってすぐに1枚は使っておくことを勧めたい。こうすればプーニャ(緑)が一撃で倒せるため、1Fで無駄な戦闘を減らせるからだ。キラービー、スケルトンと戦えば、すぐにプーニャ(黄)が一撃で倒せるようになるのも大きい。 <パワーアップ10枚>
まず最初に5枚ほど使用する。これでゴブリン以下は一撃で倒せるので、2Fまでは無敵。3Fもさほどカードを使わずに進めるはずだ。
残った5枚は、LV130程度を目安にすべて使用する。カード欄に余裕があり、終盤まで安定して進めるのが利点だが、最終的にカードは現地調達することになり、7Fで苦戦を強いられることがあるのが難点。 <パワーアップ6枚+α> 4枚のカード枠にはMAXポーション、マルチ補助、またはマップ系を詰め込む。最初にパワーアップを1枚使い、拾ったカードとパワーアップを入れ替えながら4Fまで進む。あとは10枚の方法と同様に、厳しくなってきたらパワーアップを回収するために戻り、一気に使用する。なお、このときまでにMAXポーションを最低ひとつは残しておかないと、あとが厳しい。回収に戻る際は、モンスターが大量に沸いている可能性があることに注意。中盤までは苦戦するが、パワーアップ使用後は終盤の展開が楽になる。 <パワーアップ8枚+α> 上記2つの中間的な方法。1枚使うのは他の方法と同様。後で一気に7枚使用する。いつ使うかの見極めが肝心。MAXポーションは必ず持ち込むようにしたい。 ●究極(BET30・WIN700・15F・★★★★★★★) 全種類の敵が出現する、探索ゲームの最終ダンジョン。モンスターの出現レベルは緩慢だが、1フロアにつき部屋が10以上もあり、マップの構造も複雑。ショップとカジノが2カヶ所ずつあるので必ず活用すること。ショップでマルチ補助が複数手に入ると心強い。出現モンスターはプーニャ(緑)からスタートし、1フロア3種類。うち2種が、次のフロアと重複している。つまり、以下のような形になっているわけだ。
2F プーニャ(黄)、キラービー、スケルトン 3F キラービー、スケルトン、ケムンパ ~~~ 13F マッドブル、エビルアイ、デーモン 14F エビルアイ、デーモン、キングドラゴン 15F デーモン、キングドラゴン、シャドウ
基本方針は「難しい」と同様、装備品を持ち込まないならパワーアップを使うのがいい。ただしジェネレーターの発生率が高く、すぐにモンスターがたまってしまうので、あとから回収しに戻るときに不意打ち、挟み撃ちで受けるダメージが馬鹿にならない。 浅いフロアには、なるべくパワーアップを置かずに進みたい。その意味では、パワーアップ10枚パターンとの相性がいいダンジョンといえる。いきなり5枚使えば、4Fまではアイテムをほぼ使わずに探索できる。3F~5Fで1軒目のショップを見つけたら、パワーアップを置いて入れ替え開始。ショップでアイテムを補充した後は8F~9Fまで粘り、回収に戻って一気に使用。その際に再びショップでアイテムを買う、といった流れになる。 パワーアップの回収と買い物を同時に行なえるのが利点で、ソード、シールドを使う時もパワーアップを併用すれば安定感はさらに高まる。ポーションMAX(SP)はショップに売っていることが多いので、パワーアップを削ってカードを持ち込むならマルチ補助系を重視しよう。
■ 第2回総括 次回でひとまず「モンスターゲート」に関しては最終回を迎える。内容は対戦ゲームにおける城ごとの攻略法、カードリストに記載されていない激レアカードなどをご紹介する予定だ。
(C)2001 KONAMI
□コナミのホームページ (2002年2月8日)
[Reported by 松本将彦] |
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