SCEI、Yahoo! JAPAN / ソフトバンクグループと提携 |
SCEIの久夛良木健氏 (左) とYahoo! JAPANの孫正義氏 (右) |
株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント (SCEI) はYahoo! JAPANおよびソフトバンクグループと提携し、来春からスタートが予定されているプレイステーション 2用のブロードバンドコンテンツサービスを行なうと発表した。
サービス形態としては、12月11日にSCEIとNTT-BB、So-netが発表したブロードバンドネットワークサービスと同じで、SCEIがYahoo! JAPANに対してPS2用ブロードバンドアダプタを販売。Yahoo! JAPANはブロードバンドアダプタをレンタルもしくは販売といった形でユーザーに提供するとともにサービスの配信も行なう。レンタルか販売かに関してはいくつかのコースが用意される予定だという。
NTT-BBとの違いについては大きく2点あり、ひとつはVoIPによるVoiceチャットのサービスを行なうことと、2つめはソフトバンクグループの発行する書籍にPS2用のCD-ROMまたはDVD-ROMを添付し、ネットワークサービスとリンクさせたメディア展開を行なう点にあるという。
Voiceチャットについてはブロードバンド環境とVoIPを利用し、日本国内および米国においては3分間7.5円、ユーザー間においては無料でサービスを提供するというサービス。このサービスをPS2版ブロードバンドサービスにも導入するという。このことにより、1対1の通話だけでなく複数での対話を実現する。もちろんこの技術はゲームにも応用できるため、MMORPG (多人数参加型のRPG) などで利用することで、ゲームをしながら複数のプレーヤーと音声でコミュニケーションを取ることが可能となる。
ソフトバンクグループの発行物にPS2用のROMを添付することについては、「いくら8MBの回線でデータをやりとりできるとはいえ、ROMメディアに匹敵する容量をやり取りするのはそれこそ回線の無駄遣いだと言える。ROMメディアを購入してサービスは回線を通じて継続的に利用できるなど、各メディアの良いところを活かしたサービスにしたい」とサービスの一端を明らかにした。
両社は11日の発表会に続き今回もアクセスイメージを公開した。やはりPCに比べグラフィカルなもので、ソフトバンクグループの孫正義氏は「これまでPCに縛られていたおかげで、ブロードバンドを利用するときはリビングから離れ、PCに向かい合わなければならなかった。リビングで利用できるようになって、PCの文字とアイコンからグラフィカルなユーザーインターフェイスを意識したものとなっている」と説明。VoIPによる電話サービス利用画面などが公開された。
SCEIの久夛良木健CEOは「前回の発表会でも説明したとおり、2002年の秋にはPS2をビデオのハードディスクレコーダーとして利用できると言った“Networked AV”に関するサービスも行なう」と改めて発言した。
左は現在PCで提供されているYahoo! BBのアクセス画面。右が今回公開されたPS2からYahoo! BBへアクセスしたときのイメージ画像。文字とアイコンからグラフィカルに |
□SCEIのホームページ
http://www.scei.co.jp/
□ニュースリリース (PDF形式)
http://www.scei.co.jp/corporate/release/pdf/011220.pdf
□関連情報
【2月21日】プレイステーション新認証システムをこの夏スタート
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010221/scei_b.htm
□関連情報
【12月11日】2002年4月、プレイステーション 2でブロードバンドサービス開始
久夛良木氏「PS2はパッケージソフトとネットワークのマシンとなる」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20011211/scei.htm
(2001年12月20日)
[Reported by 船津稔]
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