河森正治氏デザインのシャープな |
価格:180,000円
ソニーマーケティング株式会社はエンターテイメントロボットシリーズAIBOのシリーズ最新作「ERS-220」を発表した。前作は“ラッテ”と“マカロン”というキャラクター路線を採用しカワイらしいデザインだったが、今回はガラッと変わり「超時空要塞マクロス」のメカデザインなどを担当した河森正治氏がデザインを担当し、“惑星探査”をイメージしたロボットらしさを徹底したデザインとなっている。発売日は11月23日で価格は180,000円。
全身に19個のLEDランプがちりばめられ動きや表情を表わしており、ことあるごとにピカピカと光る。頭部には9個のランプが設置されており (フェイスサイドランプ6個、フェイスフロントランプ3個) 、赤や青に光り輝く。一方ロボットらしさを強調するために、口や目といった生物的な要素は極力排除された。頭部にはこのほかにもタッチセンサーが取り付けられているが、アンテナの形状となっている。さらにリトラクタブルヘッドライトが設置されており、ポップアップしあたりを照らすことができる。
「ERS-220」は基本的には子ライオンをデザインした「ERS-210」をベースにしており、AIBOのメインユニットとなるCPUなどを収録したブラックボックス部分は一部ソフトウェアがバージョンアップしている程度で基本的には変わりがない。こういったことから、「ERS-220」の「ヘッドユニット」や「テールユニット」、「レッグユニット (脚)」、ERS-210をERS-220へとバージョンアップするメモリースティックを1セットにして12月上旬に「トランスフォームキット」として12万円で発売する。「ERS-210」の足や頭部をトランスフォームキットに差し替えれば「ERS-220」と同等のAIBOに早変わりすることになる。
また、別売の「AIBOワイヤレスLANカード」と同時発売となるAIBOを操縦できるソフトウェア「AIBOナビゲーター2 (ERS-210/220専用)」を組み合わせることで、AIBOを操縦することができる。前バージョンからパワーアップした点としてはAIBOのカメラ (10万画素CMOSイメージセンサー) やマイクで捉えた映像や音声をリアルタイムにPCに転送することが可能となった。
このほかにもソフトウェアがいくつか用意されており、「AIBO エクスプローラー (9,000円) 」を使用すると、飼い主の呼ぶ名前やモーションを記憶したり他のAIBOの信号を受信し、アクションを起こしていく。
これまでのAIBOはペットロボットという概念から商品化がスタートしていることから、ロボットと動物の中間的なデザインや動作となっていた。今回会場で公開されたAIBOは動きこそこれまでのAIBOと大きな違いはなかったが、ロボットとして割り切った作りとなっているため、ペットとしては割り切れない動きもロボットとしてみればかっこよく見え、これまでとは違った購買層を開拓する可能性がある。
一気にロボットらしくなった「AIBO ERS-220」一番特徴的なのはやはり頭部だろう。動きはあまり変わっていない | 「ERS-220」は河森正治氏によるデザイン。発表会場には河森氏のデザイン原画も展示された | 「AIBO ナビゲーター2」。AIBOのカメラやマイクで取り込んだ映像や音声をワイヤレスLANでリアルタイムにPCに転送できる |
頭部のアップ。かなりの数のLEDが目に当たる部分にセットされており、何かにつけてピカピカと光る | リトラクタブルヘッドライトが頭部にセットされている。ポップアップするところがカッコイイ | 尻尾の部分のアップ画像 |
各種パーツも1セットで発売される。子ライオンタイプのアイボ「ERS-210」のユーザーがこれを買い、外装をすべて変えると「ERS-220」同等のアイボとなる |
(2001年11月7日)
[Reported by 船津稔]
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